平成28年度保育所等一斉入所申込状況分析、第20回は東淀川区を取り上げます。

※10月28日に発表された数字に基づきます。

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昨年と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。

全年齢で募集数が大幅増、されど数字の信頼性に疑問が

東淀川区での申込数は昨年を24人上回る836人となりました。1歳児(+52人)、3歳児(+31人)で大きく伸びています。

一方、募集数は昨年を何と351人も上回る1115人となりました。増加数は著しく突出しています。少し疑問に感じたので突っ込んで調べたところ、やや実態にそぐわない部分が出てきました。

というのは、既設保育所で募集数を増やすのは決して容易ではありません。新たな担当保育士や教室が必要となります。特に保育士の採用は全国で難航しています。東淀川区だけでこれだけ大量の保育士を採用できるのでしょうか。

昨年との違いが余りに大きいのに疑問を感じたところ、「とある施設の中間発表の数字は異なる。実際には○人である。」という複数の情報をお寄せ頂きました。予定とはいえども、一部の施設・年齢で募集数が予定数と大きく異なっている恐れがあります。

0-1歳児はクラス増・新設・地域型保育事業で募集数増

募集数を昨年と比較したところ、0歳児は63人・1歳児は55人も増加しています。内訳は既設保育所のクラス増、グローバルキッズ東淡路園の新設(阪急淡路駅東口すぐ)、そして従来から東淀川区内に多かった地域型保育事業が今年から集計結果に加えられた事によります。

1歳児入所は昨年と概ね同程度でしょう。一方、0歳児は募集数が申込数を大きく上回り、4月以降も空きがある保育所等が少なくないでしょう。

なお、0歳児募集数が昨年より減少した3保育所は全て公立保育所であり、区内の公立保育所の0歳児募集数は0人ないし3人となりました。民間保育所と比べて公立保育所は0歳児募集数が少ない傾向です(代わりに1-5歳児募集数がやや多め)。こうした傾向は、今後も続くのではないでしょうか。

募集数が倍増した2歳児

昨年より募集数が倍増したのが2歳児です。申込数はやや減少し、入所倍率は1倍を割りました。多くの既設保育所で募集数が大幅に増えています。この数字が本当であれば飛躍的に入所しやすくなるでしょう。一方、多くの施設では2歳児クラスに空きが発生し、保育所経営に影響を及ぼす可能性があります。

3-5歳児は一部保育所で募集数が大幅増

3-5歳児の募集数も大幅に増加しています。0-2歳児と異なるのは、一部保育所でのみ大きく増加している点です。具体的には、井高野第三保育園・淡路保育園・グローバルキッズ東淡路保育園(新設)・小松幼稚園・菅原天満宮学園です。

淡路保育園は近隣への建て替え移転が予定されています。従来は行っていなかった0-1歳児の募集も行っています。園舎の新築工事は基礎工事が終わり、これから配管工事等に取りかかる段階です。

小松幼稚園菅原天満宮学園は「幼稚園型認定こども園」です。制度上、0-2歳児は保育園(3号認定)、3-5歳児は幼稚園(1号認定)と保育園(2号認定)に分けて募集が行われます。制度等が複雑で、区役所等も十分な説明が行い切れていないのが実情です。一言で言うと「幼稚園の中に保育園クラスが出来る」ものです。詳細は各こども園にお問い合わせ下さい。

菅原保育園・アートチャイルドケア東淀川が高倍率

東淀川区で最も入所倍率が高かったのは、区役所すぐ近くにある菅原保育園です。毎年の様に入所倍率が高く、今年は遂に3.00倍に達しました。0-1歳児のみの募集予定となっています。年齢に関わらず、多くの児童が第1希望としています。

区役所周辺に鉄道駅はないものの、保育所は同園しかありません。その為、広い地域から多くの児童が第1希望として申し込んでいると推測されます。

次に高いのは、平成26年4月に開所したアートチャイルドケア東淀川です。1-2歳児の申込が多く、全体の入所倍率は2.53倍という高さです。近隣にある豊里第1保育所・第2保育所の申込数も増加しています。豊里地域で保育所入所を希望する児童数が急増していると考えられます。

風の子保育園・ベビーホームは今年も高点数が必要か

毎年の様に入所倍率が極めて高かった風の子保育園(風の子ベビーホームを含む)の入所倍率は、今年は2.05倍です。0歳児は募集数と第1希望申込数がほぼ同一ですが、1歳児は申込数が大幅に上回り、2歳児は募集予定数0人に対して17人が第1希望としています。

同保育所は入所倍率以上に、入所に必要な点数が著しく高いのが特徴的でした。H27一斉入所では入所基準点195点、入所者平均点は驚きの204.3点でした。ベビーホームも同水準です。区内で最も高い点数を必要とし、今年も同様の水準となるでしょう。0歳児はフルタイム共働き、1歳児以上は何らかの加算点が無ければ厳しそうです。

同保育所は上新庄駅前という立地の良さが魅力的ですが、そもそも上新庄駅周辺に保育所が極めて少ないのも一つの理由です。すぐ東にある小松保育園も多くの0-2歳児が第1希望として申し込んでいます。駅利用者や駅周辺の居住人口と比して、保育所が明らかに不足しているのでしょう。

駅西側にも保育所があるのが理想的ですが、すぐに吹田市域となってしまい、保育所を設置するのが難しいかもしれません。立地バランス等を考えると、瑞光四丁目の西側一帯が候補地かもしれません。

城東貨物線以西は比較的入所しやすい

上新庄駅周辺と異なり、保育所へ比較的入所しやすいのが城東貨物線よりも東側の地域です。日之出保育所・ともしび保育園を除く全ての保育所で申込数が募集数を大幅に下回っており、4月以降も空き定員が発生する見込みです。0-2歳児であっても入所しやすい状況です。

この地域では既に西淡路第1保育所・南方保育所が休止されています。子供の数は加速度的に減少しているでしょう。新大阪駅に近くて利便性が高い地域であり、子育て世帯から選ばれる様な都市計画・再開発が求められているかもしれません。

なお、阪急淡路駅の東側すぐには、来春にグローバルキッズ東淡路園が開所する予定です。同駅東側には淡路保育園・聖愛園の3施設が集中する形となります。

また、西端の徳蔵寺保育園は、淀川区内から登園している児童が少なくないそうです。地図で見ると、新大阪駅の西側一帯に保育所が無いのに気づかされます。

地域型保育事業・認定こども園も多いです

民間幼稚園が比較的多い東淀川区では、多くの地域型保育事業や認定こども園があります。様々な特色があり、多くの施設から選択できるのはメリットの一つでしょう。

ただ、保育所と比べて施設規模・保育時間が制約される場合があるのも事実です。各施設を見学し、園長先生等からじっくりと話をうかがった上で入所の是非をご判断下さい。

参考(昨年の記事)

【H27保育所等一斉入所結果分析】(19)東淀川区

次回の予定

次回は住之江区・港区を予定しています。何とか12月4日の申込変更期限までに掲載したいと考えています。

「○○区の状況を早く知りたい」「○○保育所について突っ込んで分析して欲しい」等と言ったご要望がありましたら、コメント欄もしくはお問い合わせからお伝え下さい。