平成28年度保育所等一斉入所申込状況分析、第11回もリクエストにお応えして鶴見区を取り上げます。

※10月28日に発表された数字に基づています。

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昨年と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。

2歳児の入所倍率がほぼ倍増

鶴見区での保育所等入所申込数は昨年から28人の増加に留まる一方、84人分の募集枠が増えました。ほぼ全ての年齢を除いて昨年より入所しやすくなっています。特に1歳児は入所倍率が1.67倍から1.27倍へと急低下しています。申込数がわずか2人しか増加しなかったにも関わらず、募集数は49人も増えています。幾つかの保育所で募集数を10人前後増えているのが効いています。

一方、反対に急激に厳しくなったのは2歳児です。募集数は昨年より微減、そして申込数は50人も増加しています。入所倍率は1.11倍から1.84倍へとほぼ倍増しています。

申込数が激増した一つの理由は、昨年の1歳児入所が厳しかったからだと推測されます。ここ数年で最多となる100人前後の1歳児が一斉入所で入所保留となったと考えられ、多くの児童が2歳児一斉入所で再び申し込んだのでしょう。

また、4歳児入所は市内で最も難しくなっています。鶴見みどり保育園を第1希望とする4歳児が17人もいます。同保育所のみが不自然に突出している為、集計ミスという可能性も考えられます。

一部保育所を除いて倍率は均衡

鶴見区内にある各保育所の入所倍率には、極端に大きな違いはありません。多くの保育所が各地域に分散しているのに加え、団地や大型マンション等が集中している地域には保育所も多いのが理由でしょう。

入所倍率が最も高かったのは、のぎく保育園の2.74倍でした。同保育所は毎年の様に2倍を超えています。今年は特に0歳児の申込が激増しています。募集数が少ない1-3歳児は極めて高い倍率となっています。昨年は0歳児入所が比較的容易だった為に入所基準点は低くなっていますが、今年は各年齢で少なくともフルタイム共働きに近い点数が要求されそうです。

入所倍率が急上昇しているのは、もろぐち保育園です。昨年より0.78倍も高い1.75倍となりました。各年齢の申込数が大幅に増加している為です。近くのよこづつみ保育園にも多くの申込があります。大規模な団地やマンションが多く、保育所が局所的に不足している地域かもしれません

H27一斉入所で最も高い点数が必要だった横堤みのり保育園は、申込数が大きく減少しています。あまりの点数の高さ・入所数の少なさが敬遠されたかもしれません。1歳児が大きく減少しており、上記もろぐち保育園等に移ったと推測されます。

寝屋川以南は昨年と殆ど変わらない状況です。

2歳児は殆どの保育所で申込数が増加しています。特に多く増加しているのは、(仮称)茨田東保育所(民営化準備中)・俊英舘保育園・(仮称)トレジャーキッズよこづつみ保育園(H28/4開所予定)です。各地域で地下鉄駅に最も近い保育所ばかりですね

昨年の記事(参考)

【H27保育所一斉入所結果分析】(8)鶴見区

次回の予定

多くのお問い合わせを頂いている都島区を、その後は住吉区・生野区・住之江区・浪速区・西区等を予定しています。

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