平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第10回は大阪市東淀川区です。
※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。
過去最多の申込数
東淀川区は募集数・申込数が共に大きく増加しました。特に申込数はH25以降で最多です。
やや入所しづらいのが1歳児1.36倍、2歳児1.62倍です。また、0歳児が1.04倍と高いのには注意が必要です。
小松保育園・保育園こどものくにが2倍超
東淀川区で2保育所の入所倍率が2倍を超えました。
最も高かったのは、小松保育園の3.24倍です。3歳児以降は小松幼稚園へ進級する児童が多そうですね。
0歳児2倍（保育士あり）、1歳児5.17倍、2歳児2.4倍（保育士あり）です。いずれもフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。
東淀川区では、上新庄駅周辺にある保育所等に第1希望が集中する傾向があります。風の子保育園も高倍率です。上新庄駅から梅田・京都方面等へ通勤する方が利用しやすいのでしょう。
保育園こどものくには2.13倍です。1歳児1.67倍（保育士あり）、2歳児6倍、3歳児3倍、4歳児2倍です。1-3歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいと感じます。
募集しない2歳児クラスに多くの第1希望が
それ以外の保育所等を個別に見ていきます。
アートチャイルドケア東淀川は0歳児1.83倍、1歳児3.5倍、2歳児1.4倍です。0歳児はフルタイム共働き、1歳児はきょうだい加点で埋まってしまう恐れがあります。
あすか保育園は1歳児1.83倍です。フルタイム共働きを下回る点数では厳しいでしょう。
さかえ保育園（本園）は1歳児2倍です。昨年より全年齢で募集予定数が大きく減少しているのが気掛かりです。
ともしび保育園は2歳児募集予定無し、3歳児3倍です。0-1歳児は入所しやすいですね。
みのり園は2歳児2倍です。東淀川区は伝統的に2歳児倍率が高いのが特徴的です。
井高野第三保育園は2歳児2.75倍です。フルタイム共働きでしたら入所できると感じますが、それ未満の点数では分かりません。
井高野第二保育園は0歳児1.33倍、1歳児1.14倍、2歳児7倍、3歳児募集予定無しです。井高野地域は2歳児の入所希望者が非常に多くなっています。
井高野保育園は1歳児0.67倍、3歳児2倍です。井高野は大阪市中心部へ通勤しづらい場所なので、0-1歳児で入所・復職や就職する方がやや少ないのでしょうか。
下新庄保育所は0歳児2.67倍、1歳児1.92倍、2歳児募集予定無し、3歳児1倍です。です。0-1歳児はフルタイム共働きで無ければ非常に厳しいでしょう。梅田等へ通勤しやすい場所にある保育所は、多くの高得点者が第1希望とする傾向が強いです。
上新庄保育園は0歳児0.67倍（保育士あり）、1歳児0.78倍です。募集数が昨年より大幅に増え、周辺他園より入所しやすい状況です。上新庄駅周辺の保育所へ入所したい方にとっては、見落とせない選択肢です。
菅原保育園は0歳児2倍（保育士あり）、1歳児2倍、2歳児3.5倍です。0歳児はきょうだい加点で埋まってしまう恐れがあります。1-2歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。
西大道保育所は0歳児1.67倍（保育士あり）、3歳児2.5倍です。0歳児は保育士＋きょうだい加点で埋まる恐れがあります。3歳児は地域型保育事業の卒園児が多く希望しているのでしょう。
西淡路第2保育所は0歳児2倍、2歳児募集予定なしです。保育所の総定員が多く、きょうだい加点があっても入所できない児童が生じる恐れがあります。3歳児は余裕があるので、地域型保育事業を卒園される方はご検討下さい。
相川保育園は1歳児1.83倍、2歳児1.5倍、3歳児2倍です。1歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。
大桐保育園は0歳児2.33倍、1歳児1.67倍です。0歳児はきょうだい加点で埋まってしまう恐れがあります。
淡路保育園は1歳児8倍、2歳児募集予定無し（保育士あり）です。1歳児はフルタイム＋きょうだい加点で決まってしまいそうです。
2歳児は募集数が増える可能性があります。保育士の方は第1希望は変えず、第2希望以下を追加されるのが良いでしょう。保育士以外の方は第1希望を変更すべきです。
徳蔵寺保育園は0歳児0.92倍、1歳児1倍、2歳児募集予定無しです。1歳児募集数が2年前の水準に戻り、入所しやすくなっています。分園こばとを第1希望とする方はいませんでした。
南江口保育所は0歳児1.67倍、1歳児1.67倍です。フルタイム共働きでなければ厳しいかもしれません。
日之出保育所は0歳児2倍、1歳児1.07倍、2歳児募集予定無しです。新大阪駅東部地域は再開発が進行しており、入所希望者が徐々に増える可能性が高いです。
風の子保育園（風の子ベビーホームを含む）は0歳児1.83倍（保育士あり）、1歳児1.73倍です。募集人数は多いのですが、大きく上回る児童が第1希望としています。上新庄駅にも近く、高得点者の希望が多いのも特徴的です。フルタイム共働きでも入所できるとは限りません。
今年は0歳児募集数が減少する代わりに、1歳児募集数が増加しています。倍率が均衡化しましたね。
グローバルキッズ上新庄園は新設園です。0歳児2.33倍、1歳児2倍、2歳児1倍です。きょうだい加点はいませんが、0-1歳児入所者の殆どはフルタイム共働きでしょう。
マザーシップ上新庄保育園は新設園ですが、開所予定が延期されると公表されています。同保育所を第1希望とした児童の一部は、周辺他園へ変更するでしょう。1歳児希望者が非常に多く、他園の1歳児入所に大きな影響を与えそうです。
認定こども園あすなろは第1希望者がいません。ここは夜間保育園です。
聖愛園は0歳児1倍、2歳児募集予定無しに6人です。東淀川区は2歳児募集数の不足感が深刻です。
豊新聖愛園は0歳児1倍、1歳児2倍、2-3歳児募集予定無しです。小規模な園ですね。
豊里第1保育所は1歳児0.78倍、2歳児募集予定なしです。1歳児はパートタイム勤務の方でも入所できる見通しです。
豊里第2保育所は0歳児0.83倍、1歳児0.42倍と入りやすくなっています。
菅原天満保育園は0歳児1倍、1歳児1.33倍、2歳児募集予定無しです。1歳児はフルタイム共働きでなければ厳しいかもしれません。
グローバルキッズ東淡路園は0歳児1.5倍、1歳児3.5倍です。2歳児の第1希望者がいませんね。1歳児は200点でも厳しいかもしれません。
幼稚園型認定こども園である小松幼稚園・菅原天満幼稚園は、共に2号認定（3-5歳児の保育）の3歳児の募集を行うとウェブサイトに記載されています。しかしながら、東淀川区が公表した中間発表に反映されていない模様です。同園へ直接お問い合わせ下さい。
東淀川区には非常に多くの地域型保育事業が設置されています。個性的な園が多いのも特徴的です。
その中では、保育アトリエこどもなーとの0歳児、こどもなーと保育園の0歳児、フェアリールーム上新庄園の1-2歳児、豊新かめっこ保育園の1-2歳児、くじら保育園上新庄園の0-1歳児、かいせいプチ保育園上新庄園の1歳児、ぽっかぽか保育園の1-2歳児に、多くの第1希望者が集まっています。
繰り返しとなりますが、東淀川区で要注意なのは「上新庄駅周辺」と「2歳児」です。
マザーシップ上新庄保育園の開所が延期され、上新庄駅南東部にある保育所（特に保育園こどもの国）は中間発表以上に入所しづらくなる恐れが高いです。入所を先延ばし出来る方は、マザーシップ上新庄園を第1希望に変更するのも一つの考え方でしょう。
2歳児の入所倍率は高止まりしています。0歳児も1倍前後、1歳児も1.3-1.4倍前後を推移しています。以外かもしれませんが、東淀川区は保育所不足が深刻な地域の一つです。
今後の予定＆お願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。
「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの？」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。
次回以降は生野区・旭区・住吉区・住之江区を予定しています（何とか変更期日までに掲載する予定です）。
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