平成28年度保育所等一斉入所申込状況分析、第22回は港区を取り上げます。

※10月28日に発表された数字に基づきます。

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昨年と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。

1-2歳児申込数減、3歳児申込数増

住之江区での申込数は昨年を10人上回る505人となりました。1歳児(-18人)、2歳児(-9人)で減少する一方、3歳児(+28人)は大きく増加しています。

募集数は79人も増加して496人となりました。地域型保育事業の充実による物が半分、残りの半分は安治川保育園等の既設保育所で募集数が増えた事によります。3歳児を除いて概ね入所倍率が低下しており、昨年より多くの方が保育所等へ入所できる見込みです。

東部と西部で大きく異なる港区の保育所事情

港区の保育所事情は、弁天町駅の周辺地域(東部地区)と朝潮橋~大阪港駅の周辺地域(西部地区)に分けて考えられます。例年の傾向は「東部は入所がやや困難、西部はやや容易」となっています。今年はどうでしょうか。

やっぱり厳しい東部地区

東部地区には入所倍率が高い保育所が少なくありません。港区で入所倍率が最も高い磯路保育所(2.39倍)、次に高い波除学園(2.13倍)もこの地区にあります。交通の便が良く、今も次々に大型マンションが設立されています。

この様に一部保育所の入所倍率が高いのは、東部地区全体を通じて保育所が不足していて、その中で第1希望が一部の保育所へ集中してしまっているからです。

東部地区で特に厳しいのは1-3歳児です。5保育所を合わせると募集予定人数が48人となりますが、申込数は85人に達します。40人近くの児童が保育所へ入所できない計算となります。更に2歳児は申込数28人に対して募集数50人、3歳児は募集予定数26人に対して申込数50人となっています。

すなわち、東部地区の1-3歳児の内、保育所へ入所できるのは申込者の半数程度に留まる結果となるでしょう。東部地区には数多く設立されている地域型保育事業も一つの選択肢となります。とはいえ、全ての入所希望者が入所できるほどの定員はありません。

東部地区から登園可能な範囲で保育所を探すとなると、此花区東部や大正区北部が有力な候補となるでしょう。西区・福島区で入所するには港区より遙かに高い点数が必要で、現実味に欠けます。

少し先の話となりますが、平成29年4月に市岡元町にて新しい保育所が開所する予定です。詳細はこちらをご覧下さい。

西部地区は保育所過剰気味か

東部地区と全く様相が異なるのが西部地区です。殆どの保育所で入所倍率が1倍を下回っています。地域全体を通じてみると1歳児の申込数と募集数がほぼ同一、残りは募集数が大きく上回っています。

入所倍率が高くて注意が必要なのは八幡屋保育所です。0歳児・1歳児・3歳児の入所倍率が3倍以上と高くなっています。毎年の様に入所倍率が高いので、ピンポイントで子供が多くて保育所が不足している地域かもしれません。地図を見ると、市営住宅等が密集しているのが分かります。

なお、西部地区は住之江区(ポートタウン)からの登園も可能です。ポートタウンは慢性的に保育所が不足してしまっています。中央線を利用して通勤している方は、港区西部地区の保育所も候補となるでしょう。

参考(昨年の記事)

【H27保育所一斉入所申込分析】(9)港区

次回の予定

次回は東成区を予定しています。

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