面接簡略可の影響は?

実は淀川区では保育所申込書類の提出と同時に入所面接を行ったそうです。面接の為に区役所へ出かける手間が省ける一方、入所申込内容を集計した結果をもって希望保育所等の追加・変更を促す機会がなかったのではないでしょうか。保育所等の入所面接が始まっています&保育所の追加・変更を促されるケースもで記したとおり、例年の動向・入所倍率・児童の点数から入所できない可能性等がある場合には、希望保育所の追加・変更を促している場合もあるそうです。

面接後に電話等で個別に促しているならともかく、そうでもなければ2月の結果発表を待つだけになってしまうでしょう。中間発表を見なければ西宮原地域の高倍率を知る事もなく、2月に内定保留という結果が届いて初めて事態を知る方もいるでしょう。

なお、淀川区でのこうした取り扱いを他区では当初把握していなかった様子です。淀川区と他区、両方で面接を行う事になりそうだったという話を聞きました。

保育所整備アンケートが行われました

淀川区の広報誌「よどマガ!11月号」にて、保育所整備に関するアンケート結果が掲載されています。これによると、保育所不足・整備を求める地域として新大阪駅周辺・三国駅周辺・東三国駅周辺が上位に挙げられています。西宮原地域そのものではなく、同地域から利用できる鉄道駅ばかりです。特に新大阪駅西部は保育所空白地帯であり、要望が強いのも肯けます。

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淀川区の広報誌「よどマガ!11月号」

区長コメントによると、淀川区内では平成29年末までに少なくとも1370戸のファミリーマンションが建築されるそうです。入所保留児童を解消する為には、新たに保育所4カ所・小規模保育施設1カ所の増設が必要だとの事です。保育所適地は次々にマンションとなっています。であれば多くの児童が居住する新設マンションの1階部分等へ保育所を設置するのは自然な形であり、事業者へのアプローチが必要となってくるでしょう。

一方、鉄道駅周辺は地価が高い&土地その物が少なく、広い園庭がある昔ながらの保育所を新たに設置するのは用意ではありません。その為、最近はビル型園舎・オフィスビル等にテナントとして入居するケースが多くを占め、土の園庭がない保育所が少なくありません。来春に開所するあい保育園西三国は、駅からやや離れた地域での設置となりました。

西宮原周辺地域は深刻、他は概ね前年通り

区全体の入所倍率は低下しました。が、西宮原周辺地域、特に1歳児は極めて深刻な状況です。地域全ての保育所が溢れかえっており、入所先が全く見つからない児童が少なくないでしょう。保育所整備が再開発に全く追いついていません。子育て支援が空回りしてしまっているのかもしれません。

一方、それ以外の地域は概ね落ち着いています。一定程度の点数があれば、上位希望の保育所のいずれかには入所できるでしょう。

昨年の記事

【H27保育所一斉入所申込分析】(12)淀川区
【H27保育所等一斉入所結果分析】(15)淀川区

次回の予定

次回は多くのリクエストを頂いた阿倍野区を、その後は城東区・旭区・西淀川区・住之江区・鶴見区・生野区を予定しています。

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なお、極めて多くのメールを頂いています。各区毎の数字を詳細に見てから文面を作成する必要があり、素早くお返事を差し上げるのが困難な状況です。順次お送りしているので、もうしばらくお待ち下さい。