【H27保育所等一斉入所結果分析】(12)城東区

H27保育所等一斉入所に関する結果分析、12回目はリクエストにお応えして城東区を取り上げます。

多くのリクエストをお寄せ頂いて恐縮です。
次回以降は東成区・住吉区・淀川区・中央区を取り上げる予定です。
リクエスト等があればコメント・問い合わせからお寄せ下さい。

各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H26とH27を比較した上で分析検討を行ってみます。
（入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。）

なお、下記の投稿も参考にして下さい。
【H27保育所一斉入所申込分析】(13)城東区
【H26保育所一斉入所結果分析】(18)城東区

入所基準点付き保育所等マップ（城東区）

【H27版】大阪市子育て支援施設マップ（非公式）より

大阪市の保育所等利用待機児童数について（平成27年4月1日現在）より作成

平野区に次いで就学前児童が多いのが城東区です。
就学前児童の減少に歯止めが掛かり、ほぼ前年同値となっています。

しかし、保育施設へのニーズは強くなってそうです。
申込者は前年より45人増えて956人、保留数も前年より19人増えて128人となりました。
ただ、小規模保育・こども園・新設保育所等の整備によって保育所在籍数は大幅に増え、前年比115人増の3,626人となりました。
在籍率は42.9%となり、市内平均を大きく上回っています。
申込数が増えた為か、全体としてみると保育所への入所に要する点数はやや上昇しています。
平均値ベースでは2.02点の上昇です（詳細はこちら）。

保育所毎に見ていきます。
城東区内で入所するのが最も難しかったのは、ゆりかご保育園と成育児童センター（認定こども園）です。
いずれも入賞者平均点が200点を超え、入所基準点も195点となっています。
0歳児入所はフルタイムが必須、1-2歳児入所は更に何らかの加算点が求められるでしょう。
ゆりかご保育園はセントラルレジデンス城東シティタワー等のマンション群から鴫野駅へ向かう途中に立ち寄りやすい場所にあります。
また、成育児童センターはコムズシティ野江タワーから野江駅・蒲生四丁目駅へ向かう途中にあります。
こうした立地の便利さが背景にありそうです。

入所者平均点は平均点が大きく上昇した保育所等は、いくつかのグループに分けられます。
まずは寝屋川周辺にある保育所です。
今福保育園・今福南保育園・成徳保育園・ゆりかご第二保育園が該当します。
新設の鴫野東みらい保育園（小規模保育）も含まれるでしょう。
理由は定かではありませんが、マンションの新築が疑われます。

次は京阪関目駅周辺です。
開所2年目のきらら保育園・関目保育所が該当します。
この周辺も大規模マンションが増えつつあります。
下町チックな雰囲気が残っていながら、淀屋橋・天満橋へ通勤しやすい利便性に惹かれます。

3つめは中央区・天王寺区と接している地域です。
森之宮保育園・東成区の北中本保育所・中本保育所・第二明の守たまつ保育園が当てはまります。
大大阪時代の工場群の内側にあるからでしょうか、住宅街が密集しているので大規模マンションはさほど多くありません。
保育所へ極めて入りにくい天王寺区・中央区からの申込者が点数を押し上げているのでしょうか。

小規模保育を新設して保育定員は増えましたが、保育ニーズがそれ以上に強くなっています。
来春に掛けて今福第2保育園が今福西1丁目に、小規模保育が今福西4丁目に新設されます。
ただ、来年に掛けては就学前児童数が増加に転じ、更に入所しにくくなる気がしてなりません。