大阪でも猛暑が続いています。その為か、大阪・関西万博の入場者数も頭打ちとなっています。35度を越える炎天下にてパビリオンへの入場を待つのは酷暑労働に匹敵します。
我が家の子供達は大阪市から配布された「夏パス(夏休み中は何度でも入場できる)」を用い、2週間に1回程度のペースで遊びに行っています。親は入場日予約・7日前予約・3日前先着申込で大まかな予定を定め、会場内での細かい行動は子供に任せています。
個人や少人数でしたら混み合う万博会場内でも比較的自由かつ臨機応変に行動できます。1日で数多くのパビリオンを回る事も可能です。
しかし、小さい子供と一緒の家族連れや学校単位での遠足等では難易度が急激に高まります。長時間待つのが難しく、ゆっくりとしか移動できず、迷子の発生や体調管理に気を遣います。
インターネット上に掲載されている体験談等も多くが個人や少人数での訪問です。大人数での訪問に際して参考となる資料等は決して多くありません。
数少ない参考事例の一つは、学校単位での招待事業に携わっている東武トップツアーズが公開している「万博会場に来場済みの学校からの知見の共有」です。
事前要約ができておらず、のんびりと行動する家族連れにも参考となる経験が豊富に記載されています。特に家庭でも参考・応用できる事例を抽出します。
迷子対策
○ 児童に目印をつける。(赤白帽子だけでは他校との班別がつかないため帽子にテープやリボンを貼る、リュックにカラータグやマスコットをつける、ビブスの着用、リストバンドの着用等)
○ チケットホルダーに緊急連絡先等を記載した用紙を入れ、迷子になった際は近くの大人に見せるように指導しておく。
万博会場はファミリー客も多いです。普段とは異なる場所にやってきた子供は興奮しがちです。少しでも目を離すと、途端に見失ってしまいます。s
しかしながら、子供に何らかの目印を付けておけば見つけやすいです。多くの子供を引率している学校での対策が役立ちます。
それでも迷子になってしまう事もあります。第三者でも分かりやすい場所に緊急連絡先を記入した用紙を入れておけば、周囲の大人が手助けしてくれるでしょう。
迷子/ベビーセンターでは「まいごリストバンド」を配布しています。
リストバンドと入場者情報が紐付けられているので、迷子センターから保護者の連絡先等を確認できます。便利なアイテムです。
熱中症対策
○ 大屋根リングをたどって移動した方が、遠回りにはなるが日陰になって涼しく、スムーズに移動できる。
○ IC カード等で飲料を購入できるようにしておく必要があるかと思う。水筒の飲料やペットボトル1本プラスだけでは厳しいように感じる。
○ 冷凍ドリンクをバス内で配布。現地で冷えた水を購入し、昼食前後に配付。
万博会場内は本当に暑いです。元気な子供達ですら「暑かった、疲れた」と呟きながら帰宅しました。凍らせたペットボトルと水筒2本は空となり、現地で何度も給水したほどでした。
日射しを遮れ、歩きやすい大屋根リングの下は快適です。大屋根リングの反対側へ一直線で移動するより、多少遠回りしてでも大屋根リングの下を歩く方が楽です。
昼食
○ 昼食は軽食(おにぎり、パン等)にし、複数回に分けて執るようにした。
○ おいしいと評判のレストランは長蛇の列で値段も高いので、フードコートの各国の軽食が 100 円前後で楽しめる。
炎天下に自宅で作った弁当を持っていくのは少し怖かったです。
子供だけで遊びに行く際は自宅近くで購入した軽食を持たせ、足りない分は現地で適宜購入する様に伝えました。比較的空いていた屋台?で購入したり、少し並んだコンビニで購入した子供もいました。
子供だけのグループで会場内のレストランへ入るのは難しいでしょう。値付けも高く、メニューを読み解くのが難しいお店もあります。現地でテイクアウトで購入し、大屋根リング下の日陰等で食べるのが無難です。
パビリオン巡り
○ パビリオンは午前中の早い段階で一つでも多く計画的にまわり、昼食後は大屋根リングやコモンズ館の訪問、世界各国のパビリオンの建物を見てまわるなど、工夫したほうがよい。午前は西側のパビリオンが比較的空いている。
○ クラス写真を撮る場所は大屋根リングの上が良かった。
○ パビリオンごとにスタンプを用意してくれているので、スタンプ帳を作成し、持参した。
我が家は開幕直後に購入したスタンプ帳を子供に持たせています。今となっては入手困難なので、早めに購入したのは正解でした。
万博会場内では教員が作ったであろうスタンプノートを持った小学生も見かけました。こうしたノートでも十分です。
パビリオンの周り方は本当に難しいです。我が家は午後の早い時間に事前予約を集め、朝一番や夕方以降は空いてそうなパビリオンに行かせています。一般的に午前中は空いているパビリオンも、昼以降は著しく混みます。
大屋根リングの上は絶好の写真スポットでした。混み合う地上で撮影すると、被写体の前後に他人が入り込んでしまいがちです。上手く撮影できません。
反対にイベント前後を除けば大屋根リングの上はさほど混んでいません。外周柵に接する被写体の背後に他人が通り過ぎる事もありません。逆光にさえ気を付ければ、良い記念写真が撮影できます。海方向ではなく、陸地方向へカメラを向けるのがお勧めです。
再訪は諦め気味
私自身はもう一度万博会場へ行きたいのですが、パビリオンへの入場を小さい子供と長時間待つのは難しく、早くも諦めています。空いていた開幕直後に無理にでもスケジュール調整してでも行くべきだったと後悔しています。
学校へ通っている子供達には「これだけの規模の万博が再び日本で行われるとしても数十年後になる。できる限り行っておいで。」と伝え、積極的に出掛ける様にと促しています。

