今日4月14日は大阪・関西万博2日目です。ブルーインパルスの展示飛行が中止になるほどの荒天に見舞われた昨日とは打って変わり、今日の大阪はやや肌寒い快晴です。

約14万人もの来場客が訪れた開幕日は、様々な混乱が生じたと報道されています。夢洲駅・入退場・パビリオン・雨宿り・飲食店・コンビニ・トイレ等、どこも長蛇の列だったそうです。

特に大変だったのは、小さな子供と一緒に訪れた家族連れだと思います。長時間待つのは難しく、休憩所やトイレの場所の確認が欠かせません。途中で断念して帰宅した方もいたとの話も報じられています。

メタンガスの噴出等、安全性に対しても疑念の声があります。学校単位での招待事業でも全ての児童生徒が参加せず、家庭毎に希望を取る学校もあるそうです。

でも、折角地元で開催される万博だから、是非とも子供と一緒に訪れたいと考えている方は大勢おられるでしょう。我が家もその一つです。

現在までに報じられている内容によると、大きな問題は少なくとも3点あります。「混雑」「食事」「トイレ」「通信」「気象」です。

子連れにとって混雑は大敵です。初日は約15人が訪れたそうです。日本最大級の集会である「コミックマーケット」(コミケ)の来場者数に匹敵します。家族連れでコミケに参加している方は、最大級の対策を行っていると聞きます。

子供は待てません。私も別のイベント等で待てずに騒いだりぐずついたりする子供に注意し続け、疲れて途中退出した事がありました。

混雑回避は「平日」

混雑を回避する最良の方法は「混む日を避ける」です。

いつが混むのでしょうか。万博協会はゲート・入場時間帯毎の予約状況を公表しています。


https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250412-07/

週末の朝はほぼ満員です。入場に相当の時間が掛かります。昼以降も混んでいます。手際が良くなっても、1時間以上の待ち時間が覚悟しなければならないでしょう。子供と一緒に1-2時間を待てますか?

平日は9時台や10時台が混んでいますが、それ以降は余裕があります。11時以降の予約とすれば、比較的スムーズに入場できそうです。

ゲート毎の混雑状況にも若干の違いがあります。バスターミナルが隣接する西ゲートも、夢洲駅が隣接する東ゲートも週末は満員です。一方、平日は東ゲートは混み合いますが、西ゲートは比較的空いています。

平日にも訪れやすい近隣地域から来訪する方の多くは地下鉄夢洲駅を利用するので、東ゲートは平日も混んでいるのでしょ。バスを利用して訪れる遠方からの観光客等は週末に集中する傾向です。

となると、「平日の西ゲート」が穴場かもしれません。

食事は持ち込みを

食事も難題です。太混雑のフードコートで着席するのに1人550円も掛かります。イオン等だと550円で食事も着席もできてしまいます。その他の飲食店も軒並み混み合い、くら寿司は8時間待ちとの報道もありました。

コンビニも店内に入れず、店外に長い待機列ができていました。現地で購入するのは難しいと感じました。

となると、食事は自宅等から持参するのが一番です。弁当を持ち込むのが楽です。座れればベンチに、座れなかったらレジャーシートを敷いてご飯を食べられそうです。

会場内には多くの休憩スペースがあると聞きます。独自パビリオンの出展を断念した国が少なくなく、空きスペースを休憩所に転用しています。小中学生がお弁当を食べる場所ともなるのでしょう。

ただ、夏場の弁当は心配です。食中毒の恐れが高まります。

水分も難題です。会場内ではマイボトルに給水できるそうですが、設置場所や待ち時間が分かりません。自宅から水筒に入れた大量のお茶を持ち込むのが適切でしょう。

トイレは多数あり、場所がスタッフに訊ねる

食事の後はトイレに行きたくなります。間仕切りがない子供用トイレが話題となりましたが、普通の幼児用トイレもふんだんにあるそうです。

でも場所が分かりません。トイレ・ベビーケアルーム地図を見ても分かりません。トイレ種別が多すぎて、非常に見にくい表です。トイレに行きたくて慌てている子供を宥めながらでは到底読めません。

子供用トイレの場所は案内担当者やボランティア等に訊ねるのが一番でしょう。授乳室やオムツ交換台も含めて一定数はあります。

通信環境は期待せず、モバイルバッテリーが必須

開幕初日の通信環境は劣悪だったそうです。10万人以上の来訪客が予想されるならば、各通信会社に移動通信車の出動を要請すべきでした。ライブ会場に数万人が訪れただけでも通信環境が悪くなり、数千人が物販会場に訪れてもキャッシュレス決済が正常に動作しなかったとの事例もあります。

スマホ前提の万博なので、通信環境は命綱です。2日目からWi-Fiを設置すると聞いて笑ってしまいました。接続出来るのはせいぜい200人が限界です。

モバイルバッテリー等は必須ですね。会場内では充電スポットはほぼ利用出来ません(ある場所にはあるという話も)。大型バッテリーを備えたiPadを持ち込むのが正解かもしれません。

レインコート・日傘持参、7-8月は来訪断念も

非常に難しいのが「気象」です。昨日は「春の嵐」で荒れ、ブルーインパルスも天気に勝てませんでした。

慣れない場所で子供に傘を持たせると、全く安定しません。他の人にぶつける、どこかに置き忘れる等、トラブルの元となります。小学校の遠足と同じく、こうした場所では「レインコート」一択です。

万博会場はほぼ海の上です。市街地と比べて風は通りやすく、気温の変化は激しいです。脱ぎ着して調整できる服装が良さそうです。

対応が非常に難しいのは「酷暑」です。4月でも日射しが熱く感じます。会場内に大屋根リング等の日除けがありますが、西日は差し込んできます。

大人は日傘を使えますが、日傘を差しながら子供と手を繋ぐのは苦労します。その状態でスマホは出せません。

「酷暑」は会場内外にいる全ての時間に影響します。入場までの待機時間中の酷暑は耐え難いです。地面からの照り返しも強く、逃げ場がありません。東西ゲートの前に日除けは確認できていません。

経験上、大阪の暑さは梅雨明けから凶悪さを増します。6月から学校での熱中症事例が増え始め、日傘が手放せなくなります。7月~8月は日傘を差しても直射日光下へ行くのを避けています。

大人と比べて子供は日射しに弱く、熱中症の危険が強いです。お茶を持ち込んでもあっという間に飲みきってしまうでしょう。

酷暑対策は「夏場に来訪しない」しかありません。子供と一緒に来訪しようと考えている方は、極力「5月末まで」に訪れるようにして下さい。6月以降は暑さが厳しくなり、7月からは耐え難い暑さが続きます。

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