待機児童問題の解決を重要課題とする大阪市は、保育所・地域型保育事業等の新設を積極的に進めています。

大阪市が「令和7年度 保育施設等設置・運営事業者募集の選定結果」を公表しました。一部の保育所等は2026年4月に開所します。

保育施設等設置・運営 選定結果(開設予定含む)

区名更新日事業者名施設名(仮称)設置場所種別・事業類型定員開設予定
西区6/10(学)泉新学園かがやきの森保育園南堀江南堀江4丁目保育所732027年4月1日
淀川区6/10(株)木下の保育木下の保育園 塚本塚本4丁目保育所902027年4月1日
東淀川区6/10(株)にこのいえ小松にこのいえ保育園小松4丁目保育所602027年4月1日
東淀川区6/10(学)菅原天満宮学園菅原天満かえでのき保育園東淡路4丁目保育所802026年4月1日
城東区6/10(社福)都島友の会成育児童センター成育1丁目6-12認定こども園増築552026年8月1日
東住吉区6/10(社福)どろんこ会東住吉どろんこ保育園今川4丁目保育所702026年4月1日
此花区6/10特定非営利活動法人えがおネットひなたぼっこ保育園春日出中1丁目小規模保育192026年4月1日

大阪市は広範囲で募集しましたが、応募があって選定された施設は一部に限られました。大半の地域では応募がなく、各事業者が保育所等の新設に消極的(もしくは困難)な様子がうかがえます。

一方で選定された保育所がある区は、西区を除けばいずれも保育所等の不足に悩んでいる地域ばかりです。特に東淀川区は深刻な入所難が生じています。この地域に2保育所が新設されるのは朗報です。

先の見通しに陰りが見えているのは、地域型保育事業(小規模保育)です。大阪市は市内全域で募集しましたが、選定されたのは1箇所のみでした。

少子化の進展や保育士不足に加え、保護者の希望度合いは相対的に弱い(殆どは6年保育を行う保育所等を第1希望とする)のが主たる理由でしょう。

入所できた1歳児が約半数程度に留まった旭区では、今回の募集で選定された保育所等はありません。残念ながら入所難は今後も続きそうです。