当ウェブサイトでは大阪市内に新設される保育所やこども園の建設現場を訪れ、建設予定地や周辺環境等をご紹介しています。

2026年度新設保育所紹介、第1回は「東住吉どろんこ保育園(東住吉区)」です。

なお、大阪市内で2026年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称東住吉どろんこ保育園
住所東住吉区今川4-8-14
開所予定日2026年4月1日
予定定員70名
設置・運営法人社会福祉法人どろんこ会
ホームページhttps://www.doronko.jp/facilities/doronko-higashisumiyoshi/

東住吉どろんこ保育園は東住吉区今川4-8-14に設置されます。直近まで貸しガレージとして利用されていた土地です。現在は建物基礎部分の工事を行っています。

周囲は住宅街ですが、建設予定地の西にはインテリアハードウェアの製造販売を行う企業の本社事業所・倉庫があります。運送用トラックが行き交う時間帯もあるでしょう。送迎時には注意が必要です。

この地に定員70名の3階建て園舎が建築されます。建築予定図やその他基本情報が同園ウェブサイトに掲載されています。


https://www.doronko.jp/facilities/doronko-higashisumiyoshi/

0歳児定員3人に対し、1歳児定員を10人としているのは好印象です。全般的に倍率が高い1歳児を広く受け入れる姿勢を感じます。更に2歳児・3歳児入所枠も設定しています。

ウェブサイトでは「要支援児への支援」「インクルーシブ保育」を強調しています。実は同園は「(仮称)発達支援つむぎ 東住吉ルーム」を併設しています。同ルームは、障害や心身の発達に気がかりのある子供に発達支援の専門スタッフが支援プログラムを提供しています。

保育施設と発達支援施設が併設されているのは、大阪市内でも稀です。

両施設が併設する事によるメリットは大きいです。ある時間帯は保育施設で、別の時間帯は発達支援施設で過ごす等、児童の特性に応じた過ごし方を考慮できます。両施設の職員間の意思疎通もスムーズに行えます。

保護者のメリットも大きいです。1か所への送迎で済みます。我が家がお世話になっている保育園にも発達支援施設も利用している児童がいますが、保護者が早めに迎えに来て支援施設へ向かう姿を見かけます。

ただ、併設されている保育施設を利用したいと考えても、入所調整では点数で審査されます。

そこで大阪市は保育利用調整基準にて「障がい児や支援を要する児童など、児童福祉の観点から保育の必要性が高いとセンター所長が認める場合。」には独自に点数を定められるという項目を設けています。該当するかは個別具体的に判断されます。

同園は「自然体験型保育」を強調しています。が、建築予定図等からは地上園庭やその他自然を体験できる施設は窺えません。屋上もしくは近隣の別の土地で実施するのでしょうか。

園庭代わりに利用出来るのはわかば公園でしょう。園から徒歩3分ほどの場所にあります。未就学児向けの遊具も多く、園児が遊び回るには適した広さがあります。

ただ、同公園のすぐ北には育和学園小規模保育園があり、公園を園庭代わりに利用しています。両園のいずれを第1志望とするか、迷う家庭もあるでしょう。

最寄駅は近鉄南大阪線今川駅です。徒歩12分ほどで辿り着きます。地下鉄谷町線田辺駅も徒歩15分ほどの場所にあります。自宅から保育施設までの移動時間を加味すると、子供乗せ自転車を使いたくなります。

運営法人・設置予定地域の保育事情

東住吉どろんこ保育園を設置・運営するのは社会福祉法人どろんこ会です。本部は東京都渋谷区にあり、全国各地で保育に関する事業を行っています。具体的な事業内容等はアニュアルレポートに詳しく掲載されています。

保育施設の大半は首都圏にあります。大阪市内で開所するのは本施設が第1号となります。

東住吉区は保育所等の不足感が強い地域です。2025年度一斉入所では市内ワーストの入所倍率となりました。保育所等は全然新設されず、保育需要の高まりを見過ごした結果です。

【2025保育所等一斉入所申込分析】(4)東住吉区/市内ワーストの入所倍率、0歳児1.00倍、1-5歳児1.5倍超

同園を第1希望とする家庭がどれだけあるかは推測するのが難しいです。

ただ、先にも指摘した通り、同園は発達支援施設との併設を強調しています。両施設を利用したい申込者を優先的に調整する可能性が考えられます。点数と共に利用の必要性が重視されるでしょう。