待機児童問題の解決を重要課題とする大阪市は、保育所・地域型保育事業等の新設を積極的に進めています。

2024年(令和6年)10月以降に新設開所される保育所等が公表されています。

更新日事業者施設名(仮称)設置場所(推定)種別定員開設予定
都島区6/9(株)セリオトレジャーキッズだいとう保育園大東町2保育所702025/4
中央区7/26(福)育伸会わんわん保育園 本町園久太郎町2-2-8保育所972025/4
7/26(福)晋栄福祉会OMMちどりキッズ大手前1-7-31 OMMビル1階小規模152024/10
天王寺区6/9(福)リアン夕陽丘にじいろキッズ保育園逢坂1保育所902026/4
6/9(株)ポピンズエデュケアポピンズナーサリースクール上本町上本町7保育所902026/4
西淀川区6/9(株)ハンドシェイクしあわせいっぱい保育園 姫島姫島4保育所802025/4
淀川区6/9(株)ウィンクルムなないろスマイル新高保育園新高4保育所802026/4
6/9(福)博愛社博愛社保育園2田川2保育所802026/4
6/9(株)セリオトレジャーキッズしんおおさか保育園宮原2保育所802026/4
6/9(福)恵泉福祉会おおさか愛育保育園三国本町2保育所1102025/4
阿倍野区6/9(学)泉新学園かがやきの森保育園てづかやま万代1保育所932025/4
住吉区6/9(福)千早赤阪福祉会住吉げんき学園住吉1保育所842025/4

令和6年度 保育施設等設置・運営事業者募集の選定結果についてより作成)

大阪市は保育所等の新設を積極的に進めていますが、年々難しくなっていると感じています。保育士・用地不足、更には急激に進行する少子化を見据えているのか、保育所等を新設・運営する事業者が判断を厳格化している様に見えます。

端的な例は新たに保育所を開設する地域です。6月9日時点で11保育所・1小規模保育を掲載しています。市内中心部(都島区・中央区・天王寺区)、共働きするファミリー層が増加している地域(淀川区・西淀川区)、ファミリー層からの需要が強い住宅街(阿倍野区・住吉区)のいずれかに該当します。

交通利便性が良く、忙しい共働き世帯に好まれやすい地域ばかりです。

反対に令和6年度一斉入所にて入所保留者が相次いだ、港区・旭区・東淀川区では応募がありませんでした。目の前の保育需要は確かにありますが、より少子化が進む数年後の充足率を懸念しているのでしょう。

現時点での推測となりますが、これらの区では2025年度一斉入所でも数多くの入所保留者が生じると考えられます。非常に厳しい状況が続きます。

地域型保育事業(小規模保育)は1件しか応募がありませんでした。唯一応募したのは、大阪市内で数多くの保育所等を運営している(社福)晋栄福祉会でした。保育士から既設園から異動して配属し、卒園後は姉妹園での優先的な入所を斡旋するのでしょう。既設園の分園という性格を併せ持っていると感じました。

既に大阪市内では閉園する地域型保育事業が出始めています。一貫して根強かった保護者の6年保育志向、そして政府想定を遙かに上回る少子化が追い打ちを掛けました。