大阪市立平尾小学校(大正区)の教職員2名がプールの排水弁を閉めたと誤認した状態で給水を続け、翌朝まで水が出しっ放しになっていました。

報道発表資料 大阪市立平尾小学校においてプールの排水弁を閉めずに給水していた事案について

大阪市立平尾小学校において、プール清掃後、排水弁を閉めないまま給水したことにより、水を排水し続けるという事案がありました。

 このような事案が発生したことにつきまして、深くお詫び申しあげますとともに、再発防止に努めてまいります。

1 概要と事実経過
 令和7年6月10日(火曜日)、プール清掃を行った後、教職員2名が午後4時30分頃、排水弁の開閉方向を確認し、給水を開始しました。給水後は、時間をおいてプールの注水状況を確認することになっていましたが、確認ができていませんでした。

 通常であればプールに水が溜まっている6月11日(水曜日)午前8時10分頃に、教職員2名がプールの給水状況を確認したところ、給水はされているにもかかわらず、プールに水が溜まっていないことに気付きました。そこで排水弁の状況を確認したところ、排水弁が開いていることが判明しました。

 なお、授業などへの影響はありません。

2 原因
 当該校の排水弁は開閉の表示が消えており、教職員2名が排水弁の開閉方向を逆に認識していたため、排水弁を閉めていなかったことと、プールの注水状況の確認を失念したことが原因です。

3 再発防止に向けて
 教育委員会として、各校園長に対して、プールの管理に係る要項等を毎年確認し、チェック体制を必ず構築すること等の通知を行っているところですが、再度、全校園に対し、教職員への周知徹底を図り、再発防止に努めてまいります。

 当該校においては、早急に排水弁付近に開閉の表示をすると共に、教職員全体で清掃後から給水に至るまでのプール清掃の手順について改めて研修等を行い、再発防止に努めてまいります。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000655463.html

一例として過去の同種事例では「3日間流出 損害58万円」「13日間にわたって出しっ放しになり、約200万円の損害」がありました。本件では約半日後に気付いたので、損害額は10~15万円だと考えられます。
「給水後の注水確認を忘れていた」「排水弁の開閉表示が消えていた」「教職員2名が排水弁の開閉方向を逆に認識していた」等、様々なミスが重なって発生しました。人為的ミスに目が行きがちですが、排水弁の開閉表示が消えていなければ問題なく注水できていたでしょう。

学校の先生は本当に多忙です。中学校は体育科の先生がプール授業や注排水全面的に担いますが、小学校では数多くの教員がプール授業や注排水等に関与します。体育以外の授業準備や校務や保護者対応も担うので、「プール注水中」だと忘れてしまう気持ちは理解できます。

水道料金を誰が負担するかは現時点では不明です。ただ、教員に過失はあれど故意等はありません。水道料金以外の損害は発生していません。教職員2名や上司等が負担するのは酷だと感じています。

「個々の教職員が気を付ける」といった対策では、「水の出しっ放し」は繰り返されます。家庭にあるお風呂と同じ様に水位センサーや排水弁閉め忘れセンサー等を設置し、機械的な解決を図るのが望ましいでしょう。

やや事案は異なりますが、「家庭のお風呂に給湯した。20分後にお湯を止める。」とします。果たして確実に20分後に止められるでしょうか。その間に様々な所用等をこなし、騒がしい子供の相手もしなければなりません。

私は忘れてしまう自信があります。リビングに設置しているスマートスピーカーに「20分後にタイマーを鳴らして」と指示する事が多いです。