待機児童問題の解決を重要課題とする大阪市は、保育所・地域型保育事業等の新設を積極的に進めています。
2023年(令和5年)4月以降に新設開所される保育所等が公表されました(一部園は昨年度中に発表済)。なお、幼稚園や保育所等からこども園へ移行する施設は省略しています。
区 | 更新日 | 事業者 | 施設名(仮称) | 設置場所(推定) | 種別 | 定員 | 開設予定 |
北区 | 10/27 | (株) アイグラン | あい保育園天満 | 北区天満3丁目10-4 | 保育所 | 70 | 2023/4 |
7/4 | (株)リンクス | フェアリー保育園本庄東 | 本庄東1-2 | 保育所 | 76 | 2023/4 | |
10/17 | (株)ポピンズエデュケア | ポピンズナーサリースクール扇町 | 北区南扇町1-14 | 保育所 | 30 | 2023/4 | |
福島区 | 6/29 | (社福)聖天奉仕会 | 鷺洲2 | 分園 | 2023/4 | ||
都島区 | 10/16 | (株)ケア21 | うれしい保育園都島本通 | 都島本通1-10-23 | 保育所 | 80 | 2023/7 |
中央区 | 12/8 | (社福)仁風会 | ビオスキッズ日本橋保育園 | 日本橋2-9-16 日本橋センタービル1階・2階 | 保育所 | 96 | 2023/4 |
12/8 | 大洋薬品大阪販売(株) | アポロンキッズうえまち保育園 | 中央区上本町西3-1-7 大阪府医師協同組合南館2F | 事業所内保育 | 2023/4 | ||
西区 | 10/16 | (学) 小川学園 | 北堀江せせらぎ保育園 | 北堀江3-11 | 保育所 | 90 | 2023/4 |
天王寺区 | 10/16 | (株)ケア21 | うれしい保育園五条 | 堂ヶ芝1 | 保育所 | 109 | 2024/4 |
10/16 | (株)木下の保育 | 木下の保育園 天王寺 | 大道2 | 保育所 | 84 | 2024/4 | |
西淀川区 | 4/26 | (株) さくらブロッサム | かしわざと さくら園 | 柏里1 | 保育所 | 80 | 2023/4 |
城東区 | 10/27 | (株)ケア21 | うれしい保育園 関目 | 城東区関目3-11-8付近 | 保育所 | 100 | 2023/4 |
東成区 | 4/26 | NPO法人ちいさいほいくえんみんなの里 | 玉津2丁目 | 小規模A型 | 2023/4 | ||
生野区 | 4/26 | 株式会社ハンドシェイク | 巽東2丁目 | 小規模A型 | 2023/4 | ||
鶴見区 | 10/16 | 社会福祉法人 正覚会 | やけの保育園 | 焼野2-5-20 | 保育所 | 60 | 2023/4 |
4/26 | 株式会社ハンドシェイク | 鶴見3丁目 | 小規模A型 | 2023/4 | |||
東住吉区 | 10/16 | 一般社団法人アイビスライフ | 北田辺4 | 小規模A型 | 2023/4 |
(令和4年度 保育施設等設置・運営事業者募集の選定結果についてより作成)
昨年の同時期には7保育所の新設が発表されていました。それと比べると、今年は僅か5保育所(内2保育所は昨年度中に発表済)に留まっています。
大阪市内の大半の区で募集が行われたのですが、殆どは「応募事業者なし」という結果でした。新規開設に対する事業者の姿勢が急激に後ろ向きになっています。
最大の理由は「新規申込者の大幅減少」でしょう。大阪市では2022年度一斉入所での申込者が前年より615人も減少しました。
多くの保育所等で2次調整も行われました。いずれもここ数年では初めての現象です。保育所等が足りない足りないと大慌てしていた数年前とは状況が一変しています。
また、コロナ禍に突入してから2年が経過しても、大阪市内の地価は依然として高止まりしています。観光客向けの店舗が多かった一部地域では大幅減となりましたが、ビジネス用途や住宅用途たる地域の地価に大きな変化はありません。
保育士の求人難はより深刻です。保育士養成学校の定員割れや、地方から都市部へ転居して就職する学生が減少していると聞きました。
申込数の減少・地価の高止まり・保育士の採用難、新設園へは強烈な逆風です。
こうした中で新設する3保育所は、市内中心部への通勤に便利な地域に設置されます。共働きする子育て世帯からの人気が強く、依然として保育所の不足感がある地域です。
今後は2次募集等が行われ、新設される保育所等が増えていきます。しかし、数年前の様に一度に多くの保育所等が新設される事態は考えにくくなりました。
同時に気掛かりなのは、閉園する保育所等の発生です。徐々に増えていくのは避けがたいです。在籍する園児が近隣他園へ転所できる制度が急務です。
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(10/16追記)
遅くなりましたが、最新の情報に更新しました。リストを改めてみると、地域差がはっきりと現れています。市中心部や子育て世帯に人気があるエリアでは保育所の新設が続いていますが、それ以外のエリアでは散発的に地域型保育事業が設置されています。
天王寺区の桃谷~鶴橋エリアに、さ来年度大きめの保育園が出来るとのことで、大変安心しました。
現在鶴橋エリアの桃谷寄りの場所に、タワーマンションが建設されており、大人気だそうで、このままだと保育園が足りないと思っていました。
鶴橋は、JR環状線、近鉄2路線、地下鉄が乗り入れるターミナル駅で、確か天王寺駅より利用者が多かった様な…
そんな状況ですから、共働きにも便利です。
桃谷は、今年度、1歳学年の募集枠が、保育士の優先権で埋まってしまった事で物議をかもしたあろんてぃあきっずさん以外に保育園がなく、他の認可園は、少し離れた鶴橋寄りか、寺田町寄りになります。今回の園も、どんぴしゃで桃谷ではないかと思いますが、このエリアの保育園不足くい止めにも貢献してくれるのではと期待します。