大阪市西区役所で保育料の算定ミスが明らかになりました。第1子にも関わらず「第2子」と登録してしまい、保育料が無償となっていました。
1 概要と事実経過
保育料の算定については、令和6年9月の制度改正以降、世帯の所得や第1子の年齢、入所施設の種別にかかわらず、第2子以降の保育料は無償となりますが、第1子にかかる保育料(利用者負担額)については、従来どおり、全額負担となります。令和7年3月24日(月曜日)、当区において、在園児童にかかる保育料の算定状況を確認していたところ、1名の児童にかかる保育料(利用者負担額)について、本来、第1子として全額負担とすべきところを、誤って第2子として登録し無償としていたことが判明しました。
2 影響額
保育料:494,200円(令和6年9月分~令和7年3月分)3 判明後の対応
令和7年3月24日(月曜日)に、当区より当該児童の保護者に算定誤りについて謝罪のうえ経過を説明し、保育料の支払いについてご了承をいただきました。また、今回の事案を受けて、他に同様の事案がないことを確認しました。
4 発生原因
入所時、世帯情報を誤入力したこと、複数人でのチェックが不十分であったこと、また、令和6年9月の保育料変更決定時にも誤入力に気づけなかったことが原因です。https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/nishi/0000650187.html
お粗末なミスです。総合福祉システムへ「第1子」と登録すべきだったにも関わらず、誤って入所時から「第2子」と登録していました。
算定ミスの起因となったのは、2024年9月から実施された「第2子保育料無償化」でした。登録上は「第2子」として保育料が無償化されていましたが、本来は「第1子」として満額の保育料を負担するものでした。
発覚したきっかけは、恐らくは現況届でしょう。記載された世帯状況等と総合福祉システムに登録された情報を照らし合わせた際に、誤りに気付いたと考えられます。
影響額は少なくありません。7か月分の保育料として494,200円もの追加請求がありました。1月あたり70,600円です。令和6年度大阪市保育料額表では最も高い金額です。
利用者が保育料の算定ミスに気付くのは容易ではありません。そもそも「行政は計算ミスをしない」という思い込みがあります。更に保育料が不自然に高額になっているならまだしも、想定外に低くなっていたら「自分が知らない減免制度が適用された」等と勘違いしても仕方ありません。
毎月徴収されている保育料に違和感等がある方は、積極的に区役所へお訊ね下さい。誰も気付いていない算定ミスが埋もれているかもしれません。