我が家は子供が保育所等・小学校・中学校へ通っているので、それぞれの施設毎の対応の違いを実感できています。大きく対応が異なるのは「忘れ物」です。

以下はあくまで我が家の体験談なので、施設等によって違いがあるのはご理解下さい。

丁寧すぎる保育所等

保育所等の対応は保護者が恐縮するぐらいに丁寧です。お世話になっている保育所等では殆どの物が準備されており、申し出れば「どうぞ~」と貸して頂けます。

着替え、上靴、外靴、食事用エプロン、コップ、帽子、上着、カバン、午睡用布団、オムツ等、保育所等での生活に必要な物は全て貸出可能となっています(但しオムツ等の消耗品は実費弁済、もしくは代替弁済が必要)。

保育所等の先生方は忘れ物に慣れているのに加え、何度も服を汚してしまった等の理由で服を貸し出したりするのが日常茶飯事となっているからでしょう。保育所等からは「着替えを○セット(年齢によって違う)準備して下さい」と言われていますが、この数だけでは足りない日もあります。

忘れてばかりいると小言を言われるかもしれませんが、偶に忘れる程度では快く貸してもらっています。

連絡帳で伝える小学校

小学校は少し厳しいです。安全な学校生活を過ごす為に必要不可欠な物(上靴等)は貸してくれますが、それ以外は原則として貸してくれません。

子供が筆箱を忘れた際は先生に筆記用具を貸して頂いたり、「隣の人に借りなさい」と指導された事もありました。先生の考え方や学年によって対応は異なります。

また、忘れ物をした日の連絡帳には、赤鉛筆で「わすれもの ○○ ××」と書かれていました。先生から指導があったそうです。

保護者としては「2日連続での忘れ物はまずい」と危機感を抱き、子供に「○○や××をランドセルに入れた?」と何度も確認しました。

子供が学校へ出発した直後に、保護者が忘れ物に気付く事もありました。早起きして作ったお弁当が食卓の上に置かれていたのには唖然としました。

保育所等への登園準備を大急ぎで終え、小学校経由で登園しました。忘れ物を託した先生に笑われてしまいました。

生徒任せの中学校

中学校はより厳しいです。ほぼ貸してくれません。自己責任の世界です。

問題はそれだけではありません。子供が自分から申告しない限り、忘れ物をしたり学校で紛失したりした情報は保護者へなかなか伝わりません。小学校とは全く違います。

お陰で2日連続で同じ物を忘れたり、紛失し続けた状態で授業を受けている事態も起こりました。後日に子供が笑い話的に話し、即座にお説教の時間へとなりました。

反対に中学校が生徒の忘れ物の多さに手を焼いていると言う話も聞きました。保護者に話が伝わらない以上、子供だけで気を付けるのには限界があります。多くの生徒が教科書を忘れ、授業が成り立たなかった事もあったそうです。

中でも深刻なのは「お弁当」です。各種行事や近隣校との兼ね合い等から、中学校はお弁当を持参する回数が非常に多いです。

しかし、この日にお弁当が必要だという情報が子供から親に伝わらなかったり、親が完全に忘れている事もあります。給食だと思って投稿したところ、皆がお弁当を持参しているのに気付いて愕然とします。

先生は大変です。家庭に連絡して何かしらの昼食を持ってきてもらう事もあれば、近所のコンビニ等で生徒用の昼食を購入する事もあるそうです(代金を家庭に請求できず、未収のままで私費負担になっているとの話も)。

当初は戸惑いも

当たり前の話でしょうが、保育所等・小学校・中学校での忘れ物等に対するアプローチは全く異なります。それぞれの施設の目標や性質の違いを反映しています。

とは言っても、こうした違いを受け止めるには少し時間が掛かりました。正直なところ、「これぐらいは融通を効かせてもらっても・・・」と感じた事もありました。

子供に「小1ギャップ」等があるのと同じく、保護者にも「ギャップ」は生じます。徐々に子供から手を引かなければならないと理解していても、これだけ忘れ物が多いらしいと溜息が出ます。