新型コロナワクチンを接種した1歳男児が、接種2日後に死亡しました。重い腎不全があり、日常的に腹膜透析を受けていました。
1歳男児、ワクチン接種後に死亡 重い腎不全、因果関係不明
厚生労働省は28日、6カ月~4歳用の新型コロナウイルスワクチン接種後に、1歳男児が死亡したとの報告があったと同省の専門部会で明らかにした。男児は生まれつき重い腎不全などがあり、透析治療を受けていた。この年代の死亡例報告は初めて。情報不足で因果関係は評価できないという。
評価した専門家は「接種翌日に発熱したが、格別な悪化はなかった」とコメント。専門部会の委員からは「症例からは判断が難しい。評価は妥当だ」との意見があった。
厚労省によると、男児は2月16日にファイザー製乳幼児用ワクチンの3回目の接種を受けた。17日に発熱、18日午後9時半ごろ心肺停止状態となり、その後死亡した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b85a7e2326af4faa4b1c7332d3e9d549b4163873
お悔やみ申し上げます。
接種前後の様子や基礎疾患等が厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)で公表されています。
接種日2023年2月16日
死亡日2023年2月18日
接種回数3回目基礎疾患等:ピアソン症候群(先天性ネフローゼ症候群、腎不全(腹膜透析中)、精神運動発達遅滞、浮腫、蛋白尿、低蛋白血症、腎機能障害、高血圧性心疾患、心不全、呼吸障害、腹部膨満、収縮瞳孔、遺伝子変異、呼吸障害、咳嗽、発熱、上気道の急性炎症
2023.1.31 肺炎球菌ワクチン接種
2023.2.13 シナジス接種
R5.2時点で、生後1歳4ヶ月、寝返りは可能であるが自在というレベルにはない。喃語の発語もあまりない。
併用薬:アルファロール、キックリン顆粒、炭酸ランタン、フェブリク、ジピリダモール、バクトラミン、インクレミン内服、ダルベポエチン皮下注、ニフェジピン、アムロジピン、ネキシウム、グリセリン浣腸、ミドレフリン点眼液
2月16日 ワクチン接種。
17日14時頃、38.1℃と経度ながら発熱あり、
16:10頃普段は0.25L/分の酸素投与だが現在は0.5~0.75L/分の酸素投与でSpO2=90%半ば、午睡から目覚めて機嫌は良い。
21時頃37.7℃で普段からよくある程度の湿性咳嗽あり。
2月18日 19:32腹膜透析開始、20時頃ぐずる(よくある程度)。
2月18日 21:30頃、異状発見された。発見時の状況は心肺停止であった。
2月18日 21:32、救急要請された。
2月18日 21:45、救急隊到着。到着時の状態は心肺停止であった。搬送中の経過及び処置内容:胸骨圧迫、bag & mask換気。
2月18日 22:05、病院到着。到着時の身体所見は心肺停止、体温低下であった。治療内容:気管内挿管、胃チューブ挿入、骨髄針留置、アドレナリン静注、メイロン静注。
2月18日 22:38、死亡確認。死亡時画像診断は実施されなかった。剖検は実施されなかった。事象発生までの1か月程度の経過について
1月16日定期受診、特に変化なし。月・金曜日はおためし保育に行っている。
1月からは保育所でも離乳食を提供している。離乳食の際には気道分泌物が増加し、吸引処置を必要とすることが多い。
短時間だが自分で伏臥位になることもある。(ただし腹膜カテーテルがあるため長時間の伏臥位や伏臥位でお腹をごそごそ動かすような動作は禁止されている。)2月3日夜より時々咳嗽出現、2/5朝38.5℃と発熱あり、受診。若干気道分泌物多いが活気あり呼吸状態もほぼ悪化なし。これまでは酸素0.25L/minでSpO2=97%前後であったが、最近は0.5L/minを使用することが多くなっていた。
受診時には酸素0.5L/minでSpO2 94-96%血液検査ではCRP上昇は軽微であり、他特に気になる検査値もなし。腹膜炎症なく、急性上気道炎と診断され経過観察となった。その後の受診なし。
基礎疾患のPierson(ピアソン)症候群の経過
日齢6に近医より著明な浮腫を主訴に紹介入院。高度蛋白尿・低蛋白血症・腎機能障害を認め、専門医療機関であるA病院に日齢8に転院となる。その後、高血圧性心不全と心不全・腹部膨満による呼吸障害を併発し、それぞれ水分・塩分管理、降圧薬、経十二指腸栄養・酸素投与などが行われた。腎機能の改善なく高度蛋白尿も持続していたため日齢48に腹膜透析となる。その後は徐々に安定傾向となり生後5ヶ月時に退院となった。診断:小瞳孔あり、LAMB2遺伝子にcompoundhetero変異あり、確定診断基礎疾患は重篤であり、因果関係は不明である。冬場と言うこともあり、酸素投与量がやや多めに必要となっていたことを考慮すると万全な健康状態であったとは言いがたい。事象発生後にA病院の主治医とも電話で少し話したときの双方の印象としては、「生後予後もあまり良くない疾患だったとはいえ、安定していたこのタイミングでの突然の死亡というのはちょっと予想していなかった。」
男の子には重大な基礎疾患がありました。万が一にもコロナに感染してしまうと、重篤化する危険がありました。
その為にワクチンの接種も急いでいたのでしょう。2月16日に3回目接種を終えたのは極めて早いタイミングでした。
生後1歳4ヶ月でも寝返りが自在に可能という状況では無かったので、成長や発達はややゆっくりでした。保育所へ週2回のお試し保育に通い、離乳食も食べていました。
ワクチンを接種した翌17日は38.1℃の発熱がありましたが、副反応による発熱でしょうか。特段の異常は感じられません。
急変したのは2日後の18日夜でした。腹膜透析を開始し、よくある程度にぐずりました。その1時間半後、心肺停止の状態で発見されました。
即座に救急要請を行って病院へ搬送されましたが、当日夜に死亡が確認されました。
一連の経緯を読む限り、コロナワクチンと死亡との因果関係は不明です。ただ、医師が「安定していたこのタイミングでの突然の死亡というのはちょっと予想していなかった。」と語っていたのは引っかかります。
本件事案は残念な結果でした。ただ、重い基礎疾患があった幼児だったので、ワクチンの危険性を一般化できる事案とは言えません。
我が家の子供は無事にコロナワクチン3回目接種(乳幼児)を終えました。その後も変わらず生活しています。コロナ対策も可能な範囲で継続しています。
とは言っても保育所でのコロナ対策は限界があります。保護者は仕事を休んだりテレワークするのが以前ほど容易ではなく、経済活動も正常化しています。子供に多少の咳や鼻水があっても預けざるをえないのが実情です。
5月8日からコロナは5類へ移行します。が、感染対策は継続するつもりです。コロナに感染した苦しみは今も忘れていません。後遺症らしき症状が未だに残っています。