新年度が始まって1か月余りが過ぎようとしています。この時期に避けがたいのは、子供の体調不良です。

特に初めて家族以外の人間と長時間過ごす事になる0歳児は、様々な病気を貰ってしまいます。保育所も気を付けてはいますが、完全に防止するのは不可能に近いです。

保育を行う園児の健康基準を引き上げる(例:ほんの少しの鼻水でもNG)という方法も無いことはありませんが、大半の園児が保育を利用出来なくなってしまいます。本末転倒な事態が発生してしまいます。

ただ、重篤な症状を発する恐れがある病気だけは感染して欲しくありません。しかし、現在、大阪市内の保育所等ではRSウイルスA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)が流行しています。

https://public.tableau.com/shared/BQW53B9RH?:display_count=n&:origin=viz_share_link

どちらも辛い病気です。中には両方の感染症が発生している保育所等もあります。

コロナ禍前まではRSウイルスは秋から冬にかけて流行していました。しかし、コロナ禍以降は流行する時期が変わっています。一昨年は初夏から、昨年は夏から大流行しました。

今年の流行は一昨年(2021年)に近いグラフを示しています。

http://www.iph.pref.osaka.jp/teiten/20210128105633.html

溶連菌の報告数も急増中です。

http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/surv23/topics16.pdf

RSウイルスも溶連菌も主たる感染経路は飛沫感染です。新型コロナウイルス感染症と同じです。感染を防ぐ方法も同じです。

とは言え、小さな子供が過ごす保育所等で感染予防するのは困難です。体調が普段と違う場合は早めに休ませて医療機関を受診し、医師の指示に従って安静に過ごすしかないでしょう。

今日から大型連休が始まりました。連休中は臨時休業する医療機関もあります(特に開業医)。休日急病診療所は混みます。数年前に4時間も待った事を思い出しました。

皆様もお気を付けてお過ごし下さい。我が家は実家に帰省し、祖父母と過ごす予定です。