育児に悩むシングルマザーが魔の2歳児をクローゼットに閉じ込めた末の悲劇でした。

https://www.youtube.com/watch?v=Xn8UgyPhhuc

札幌北区 クローゼットから意識不明で搬送された2歳男児死亡

22日、札幌市北区で2歳の男の子が意識不明の状態で病院に搬送され、母親がクローゼットに閉じ込めたとして監禁の疑いで逮捕された事件で、男の子が23日になって死亡したことが警察への取材でわかりました。警察は詳しい死因や当時のいきさつをさらに調べることにしています。

22日午後、札幌市北区北38条西2丁目のアパートの1室で、2歳の松原莉蒼くんがクローゼットの中で意識不明の状態で倒れているのが見つかりました。

警察は、母親の松原愛華容疑者(20)がクローゼットに閉じ込めたとして、22日、監禁の疑いで逮捕していました。

警察によりますと、莉蒼くんは病院で手当てを受けていましたが、23日になって死亡したということです。

松原容疑者は長男の莉蒼くんと現場のアパートで2人暮らしをしていて、これまでの調べに対し「息子が言うことを聞かないので閉じ込めた」などと供述しているということです。
警察は今後、詳しい死因や当時のいきさつをさらに調べることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210623/7000035741.html

クローゼット閉じ込め事件 2歳男児死亡 「痛いよ」と言っていた…近所の人が証言 札幌市北区

札幌市北区のアパートで、2歳の男の子をクローゼットに閉じ込めたとして、20歳の母親が逮捕された事件で、病院で手当てを受けていた男の子が、23日午前、死亡しました。

この事件は、22日午後1時すぎ、札幌市北区のアパートで松原愛華(まつばら・まなか)容疑者20歳が、長男の莉蒼(れいあ)ちゃん2歳を、およそ30分間にわたりクローゼットに閉じ込めた監禁の疑いで逮捕されたものです。

「(莉蒼ちゃんは)担架に寝た状態で、『痛いよ』と言っていたのは聞こえました」(近所の人)

莉蒼ちゃんは一時、意識不明となり、病院に運ばれましたが、23日午前、搬送先の病院で死亡しました。

これまでの取り調べに、松原容疑者は「言うことを聞かなかったので閉じ込めた」などと話しているということで、警察は、遺体を司法解剖して莉蒼ちゃんの死亡と監禁行為との関連を調べる方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a2ba2f5ba6691653a4788d4afaa2a400711b5811

司法解剖の結果、死因は、心肺停止の状態が続いたため、脳に酸素が十分に行き届かなかった「蘇生後脳症」でした。遺体に目立った傷や衰弱の跡はなく、警察は、引き続き心肺停止に至ったいきさつを調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0d832adbab75ff3f106676b5428e73cf776caeca

札幌市ではシングルマザーと内縁の夫が2歳児を虐待死させた事件が起きたばかりです。

【札幌2歳児虐待死・9/27追記】池田莉菜被告は懲役9年、藤原一弥被告は懲役13年の実刑確定

事件現場はリベア麻生(札幌市北区北38条西2丁目2−11)でした。

賃貸情報サイトにクローゼットの写真が掲載されています。事件現場とは異なる部屋ですが、設置されているクローゼットの種別は同一でしょう。

https://www.homes.co.jp/archive/b-2856698/u-28272803/

ごく一般的なクローゼットですね。扉を閉じると完全に密閉されるわけではありませんが、空気の流れは殆ど起きず、クローゼット内部で酸欠になりかねない危険は理解できます。

亡くなったのは2歳の男の子でした。いわゆる「魔の2歳児」です。容疑者が「言うことを聞かないので閉じ込めた」気持ちは十分に理解できます。

個人差はありますが、この年代の男の子は本当に言う事を聞きません。何度言っても聞かず、暴れ、走り回り、無茶苦茶な事をしました。私自身が疲れ果ててしまい、精神を病みかけたのを覚えています。

容疑者は男の子と2人で暮らしていたそうです。まだ20歳なので、出産したのは17歳~18歳の頃でしょう。

若い母親、シングルマザー、2人暮らしとなると、他に頼れる存在は見当たりません。日頃の育児ストレスは相当なものだったでしょう。

男の子をクローゼットに監禁したのは約30分ほどでした。しつけの為に閉じ込め、自分の母親と電話している最中に倒れていました。

 警察によりますと、松原容疑者と男の子は2人暮らしで、松原容疑者が自分の母親と電話中にクローゼットを確認したところ、意識がないことに気付いたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ceec446570c7f46a5a8cb99383af2f9eb81ca2a0

容疑者は今年3月に札幌市に転入した後、区役所職員との2度に渡る面談で不眠等を訴えていたそうです。

一方、北区役所の「健康・子ども課」によりますと、松原容疑者はことし3月に札幌市に転入し長男の莉蒼くんと2人暮らしをしていて、子育て支援の担当職員が4月と今月のあわせて2回面談していました。

このうち今月11日の面談では職員が家庭を訪問し、松原容疑者から不眠や体調不良の相談を受けたということです。

また、「子どもはご飯をよく食べ、特に病気もない」と説明を受けたものの、莉蒼くん本人には一度も会えていなかったということです。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210623/7000035769.html

育児ストレスを抱えている反面、子供を職員に会わせなかったのは些か不自然です。2回も子供に会えなかった職員の心には黄色信号が灯ったでしょう。

ただ、子供に目立った外傷等もなかったそうです。

莉蒼ちゃんの体に目立った外傷や衰弱はみられず
https://news.yahoo.co.jp/articles/9263a4500f6602552ec50f0d4cd96ec86d5e932e

ここまでの情報を整理すると、暴行等を加える虐待は行っていなかったものの、クローゼットに閉じ込める行為は何度か行っていたのかもしれません。

執拗な暴行等を加えて虐待死させたのではなく、咄嗟に閉じ込めて死なせてしまった事件では無いか、と感じました。

札幌や大阪と言った大都会では、様々な事情でシングルマザーとして暮らしている方は少なくありません。

保育所等に登園して繋がりが出来ていればよいのですが、そうでなければ孤独な育児を行わざるを得ません。母親との繋がりはあったそうですが、日常的な育児は自分1人で行わざるを得ません。

莉蒼ちゃんのご冥福を祈ります。

(6/25追記)
北海道放送が容疑者の生育環境や子育て環境等を取材しています。

「松原容疑者は、札幌の隣の当別町の小中学校に通っていました。ソフトボール部に入り行動力がある一方で、不登校になっていた時期もあったということです」(堀啓知キャスター)

 友人によりますと、松原容疑者は、小学校高学年のときに母親が家を出て、父親と2人暮らしに。しかし、父親が亡くなり、コンビニなどでアルバイトをしながら、友人の家を転々としていたということです。

 18歳で莉蒼ちゃんを出産。今のアパートに引っ越す前は栃木県日光市にいて、莉蒼ちゃんの父親と結婚して一緒に暮らしていました。

 「旦那さんと折り合いが合わなくて離婚したと本人は言っていた」(松原容疑者の友人)

 この友人は松原容疑者と、先月末まで度々連絡をとっていました。

 「かわいがって育てていたと思ってました。生まれる前から楽しみにしているようすではありました。子どもに対する暴力がある様子はなかった」(松原容疑者の友人)

 一方で、2人の様子を見て不安も感じたといいます。

 「(育児)放棄をしているようには感じた、夜泣きに対して面倒みないとか、昼間泣いていても相手にしない、自分たちがしたいことを優先している感じ。子どもが暴れたりするから大変みたいなストーリー(SNS)をあげているのを見たと言っていた人はいた」(松原容疑者の友人)

https://www.hbc.co.jp/news/5f0710610383c4bb6c5f5e8f0b2183b0.html

「不幸な家庭環境の連鎖」という言葉を思い出しました。自身の不安定な生育歴や莉蒼ちゃんの父親との離婚と本件事件は無関係ではありません。

小学校の頃に父親と2人暮らしをしていたとありますが、事件当時は母親と電話で通話していました。父親の死亡後、母親と縁を戻したのでしょうか。

容疑者はインスタグラム・フェイスブック・ツイッターのアカウントを取得し、子育てしている様子等を投稿していました。

https://www.instagram.com/p/CH78lBslBvS/

https://www.instagram.com/stories/highlights/17932078651441272/

インスタグラムのストーリーには、莉蒼ちゃんやママ友との楽しそうな様子が数多く投稿されています。虐待を感じさせる雰囲気はありません。

一方で交際中の男性の存在を窺わせる投稿もありました。夜間に遠出している投稿もあり、この間は子供はどうしていたのでしょうか。

札幌市に転居する前に居住していた自治体(栃木県日光市か)では、虐待の通報歴があったそうです。

札幌市によりますと、松原容疑者は3月に札幌市外から札幌に転入しましたが、以前住んでいた場所で虐待の通報歴が1回あったということです。

しかし調査の結果、虐待の事実がないと判断されました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/59804100bc49f45622c25b6755db8502e08dc79c

また、仕事や収入源等は全く報じられていません。夜の街で働いていた、という話もありません。生活はベールに包まれたままです。