まさかの急展開です。
母親が逮捕されました。夜中に預けたのは託児所ではなく知人宅、共に車内で仮眠では無く30分放置、そして育児放棄の疑いで児童相談所に通告された過去もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=uwARU1zNVNg
1歳女児死亡、車内に放置した疑いで母親逮捕 熱中症か
駐車中の車内に1歳の次女を放置したとして、千葉県警は23日、いずれも自称の同県八千代市大和田新田、飲食店従業員大越悠莉奈容疑者（25）を保護責任者遺棄容疑で逮捕し、発表した。黙秘しているという。
八千代署によると、大越容疑者は22日午前10時10分～同40分ごろ、自宅の集合住宅前の駐車場に止めた軽乗用車の車内に、次女の三桜音（みおん）ちゃん（1）を放置した疑いがある。
「娘の意識がない」と大越容疑者から119番通報があり、三桜音ちゃんは救急搬送されたが、間もなく死亡が確認された。市消防本部によると、熱中症が原因とみられ、県警は司法解剖して死因を調べる。
署によると、大越容疑者は、三桜音ちゃんと姉の長女（3）の3人暮らし。これまでの調べに、都内の飲食店で仕事を終えた後、知人宅に預けていた三桜音ちゃんと長女を迎えに行き、自宅前に止めた車内で2人の子どもと一緒に3時間ほど寝た、と説明。
その後、長女を自宅に連れて行き着替えさせた後、30分ほどしてから車内の三桜音ちゃんを迎えに行くと、ぐったりしていたので自宅に連れ帰った、と説明しているという。「車のエアコンはつけていた」と話している。
署によると、5月上旬には近隣住民から「子どもが徘徊（はいかい）している」と110番通報があり、署員が自宅近くで長女を保護。育児放棄（ネグレクト）の疑いがあるとして児童相談所に通告したという。
昨日の段階から「冷房を掛けた車内で3時間ほど母親と一緒にいても熱中症で死亡するのか」「自宅アパートの駐車場でどうして車内仮眠？」といった疑問を感じていました。
事件現場はメゾン・ド・エメロード（千葉県八千代市大和田新田４５１−５）の駐車場でした。
間取りは3LDKが中心です。
いわゆるファミリーマンションですね。子育て中の家庭が数多く生活しているでしょう。
事件の伏線の一つは5月上旬の徘徊です。容疑者は深夜に飲食店で働いていました。夜間に寝静まった子供を自宅に放置して出勤した事も少なくないでしょう。
夜間に目覚めた子供は母親がいない事に気づきます。部屋をうろうろしたり泣き叫んだ後、3歳でしたらカギを空けて外出する事も可能です。
住んでいるのはファミリーマンション、子供の様子に敏感な方が多いです。夜間や深夜に隣室から頻繁に泣き声が聞こえていたり、果ては1人で出歩く3歳児を見かけたら、110番通報して保護を求めるのは自然です。
容疑者は警察や児童相談所からは厳しい指導を受けたでしょう。容疑者は子供達だけを深夜の部屋に残すのではなく、知人を頼る様になったと推測できます。
子供達は知人宅ではゆっくり休めなかったでしょう。夜勤明けの母親も疲れが残っています。暑い日中に1歳の女の子を残してしまいました。
母親は「冷房を掛けていた」と話しています。しかし、これまでの供述が変遷しているので、この話を信じきる事は出来ません。イベントデータログを調べればすぐに正否が判明するでしょう。
容疑者の物と考えられるフェイスブックがありました。2014年3月に高校を卒業した事なので、7年後の現在に25歳という計算となります。一致しています。
また、過去には千葉県中学校ソフトテニス大会に出場していた記録もありました。
（画像を一部加工）http://www.shochutairen.com/Home/softtennis/H21shinjinkojinF.pdf
容疑者はどうやって子育てをしていたか、働いていたのでしょうか。
一方で夜間に働かざるを得なかった現実もあるかもしれません。コロナ禍は若年女性の雇用を直撃しました。コロナ禍の影響を最も強く受けているのは、シングルマザーです。
夜の街で働かざるを得なくなり、子育てするのが難しくなったという話も聞いています。
残念ながら、こうした層に対する行政のサポートは極めて脆弱です。保育所等に入所するのも難しいのが実情です（昼職正社員に劣後する）。夜間託児所は少なく、保育料も割高です。
こうした事故・事件で命を落とす子供を減らす為には、夜間や深夜に働いている子育て世帯をサポートすると同時に、子育てしやすい昼間の仕事を紹介する事も重要です。
「夜の仕事で子供は知人宅に、社内で放置して熱中症で死なせるとはけしからん、母親失格だ！」と単純に片付けられる問題では無いと感じました。
