4人の育児を放棄して0歳児が死亡した疑いにより、両親が逮捕されました。

子ども4人自宅に放置か両親逮捕

01月23日 18時10分

去年11月、神戸市で生後3か月の赤ちゃんを含む幼い子ども4人を自宅に残したままパチンコ店に出かけたとして、警察は30代の両親を保護責任者遺棄の疑いで逮捕しました。
赤ちゃんは死亡し、ほかの3人の子どもは神戸市の児童相談所に保護されました。

逮捕されたのは、神戸市須磨区の会社員、高島伸也容疑者(36)と、妻で歯科衛生士の裕美容疑者(38)です。

警察によりますと、2人は去年11月、神戸市須磨区前池町の自宅アパートに、生後3か月の政宗ちゃんと、5歳、3歳、1歳の幼い子どもあわせて4人を放置したとして、保護責任者遺棄の疑いが持たれています。

2人がおよそ8時間後に帰宅したときは政宗ちゃんの意識はなく、すぐに救急車で病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。ほかの3人の子どもにけがや体調の悪化はなく、児童相談所に保護されているということです。

警察によりますと、政宗ちゃんの死亡について、当初、高島容疑者は「家族で寝ていて気がついたら毛布の中で意識がなくなっていた」と話し、裕美容疑者も「自分もうたた寝していて気づかなかった」などと説明していたということです。

しかし、警察が防犯カメラなどの映像を調べたところ、パチンコ店に出かけていたことがわかったということで、2人は放置したことを認めているということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。

【以前もネグレクトで通報】

逮捕された両親は、以前も子どもたちを放置したとして、いわゆる「ネグレクト」で警察から児童相談所に通告されていました。

神戸市の児童相談所によりますと、おととし8月、警察から児童相談所に「夫婦げんかで、母親が家を飛び出し、父親が子どもを家に放置したまま追いかけている」と通告がありました。

このため、児童相談所は自宅を訪問し、両親に対して「子どもを置いて家に出るのは虐待にあたる。次にこうした行為を行えば、子どもを一時保護する」と指導していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200123/2020006130.html

過去にも数時間放置
 4人の乳幼児を自宅に放置して遺棄した疑いで両親が逮捕された事件。生後3カ月の乳児が死亡していることが分かり、現場近くの住民らは驚きを隠せなかった。

 現場は鉄筋5階建てのマンションで、伸也、裕美両容疑者が当時住んでいた。同じマンションに住む会社員の男性(22)は一昨年の夜、容疑者宅の玄関前でパジャマ姿の幼児2人がいるのを見かけたという。

 「中に入りな」と声をかけると「パパとママがおらんから」と答えた。半開きの玄関から赤ちゃんの姿も見えた。110番通報し、警察に保護してもらったという。「小さな子が亡くなったのは初めて知った。大人の怒鳴り声が聞こえることもあった」と話した。

 マンションに住む男子大学生は「どんな事件なのか分からなくて不安」と語った。現場近くの60代の主婦は「こんな事件が身近で起こって怖い」と驚いた様子で話した。

 神戸市こども家庭センター(児童相談所)などによると、一昨年夏、伸也、裕美両容疑者が家を不在にし、子どもたち3人を自宅に数時間放置。「子どもが家に取り残されている」と近隣住民から警察に通報があり、その後、センターの職員が自宅を訪れ、対応した裕美容疑者に注意指導したという。

 このころから、育児放棄の傾向があり、定期的に家庭状況を確認する必要があるとして、市や地域でつくる「要保護児童対策地域協議会」が見守りの対象とした。昨年11月6日に訪れた際、子ども4人の健康に問題はなく、緊急性はないと認識していたという。

https://digital.asahi.com/articles/ASN1R7S4CN1RPIHB026.html

「またか」という言葉しか出ません。

育児放棄で乳児が死亡したのは、神戸市須磨区前池町2-8-13にあるマンションの一室でした。神戸市立板宿小学校の目の前です。

実は同マンションはワンルームばかりです。


https://www.homes.co.jp/archive/b-4178033/(間取り図は一例)

どんな事情があるとしても、ワンルームマンションに夫婦2人と子供4人が生活している時点で「異様」です。誰しもが「おかしい」と気づくでしょう。

生後3カ月の男児であれば、四六時中目を離せない年頃です。常に緊張感を強いられていた事を覚えています。

この乳児も含んだ未就学児4人を自宅に放置し、夫婦で朝10時45分から8時間ほどもパチンコ店で楽しめる感覚が全く理解できません。

恐らくは日常的に乳幼児を自宅に置き去りにし、夫婦二人でパチンコ店等へ外出するのを繰り返していたのでしょう。

管轄する児童相談所や警察署は、遅くとも1年半前には夫婦の育児放棄を把握していました。

児相は「次に育児放棄したら、子供を一時保護する」と指導していました。しかし、次の機会に3カ月の乳児が死亡してしまいました。

児相等が事態を把握してから1年半、一家の様子を定期的に観察し、家庭訪問等を繰り返していたのでしょう。

それでも育児放棄による死を防げませんでした。

現時点では死因は報じられていません。栄養失調か、何か物を飲み込んだ事による窒息死でしょうか。

いずれにしても未就学児4人を、とりわけ3カ月の乳児を放置して外出するのは強い非難に値します。仮に子供達を戻しても、再び育児放棄を繰り返すのではないでしょうか。

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(2/14追記)
神戸市児童相談所は20回も訪問し、40回も電話連絡を行っていました。どうして防げなかったのでしょうか。

 2018年8月のある夜。寝間着姿の幼児2人がマンションの廊下を裸足でうろつく様子を住民が目撃した。玄関から室内をのぞくと、布に包まれた赤ちゃんが見え、服が散らばっていた。親の姿は見当たらなかった。

 子どもたちが上半身裸で、徘徊(はいかい)するのを見た住民もいたという。警察に通報した住民の男性(22)は「夫が赤ちゃんを抱き、子どもと手をつないで外出するのを見たことがある。親子の仲は良さそうだったのですが」と首をかしげる。

 事件はそれから1年3カ月後の19年11月26日に発生。起訴状や兵庫県警の調べによると、神戸市須磨区宝田町の会社員、高島伸也(36)と妻の歯科衛生士、裕美(38)の両被告=保護責任者遺棄罪で起訴=は朝からパチンコ店でスロットをするため、5歳、1歳、3カ月の男児と、3歳の女児の計4人を自宅に置き去りにしたとされる。三男は死亡したが、司法解剖でも原因は不明で、保護責任者遺棄致死罪での起訴は見送られた。発覚当初、夫婦は「一緒に寝ていたら、三男が意識を失っていた」と説明したが、パチンコ店に入る防犯カメラの映像などを突きつけられ、遺棄を認めたという。

 県警や神戸市などによると、一家が住んでいたのは6畳一間で、主に単身者向け。玄関口では、たばこの吸い殻が灰皿に山盛りとなり、靴は折り重なっていたという。一方で子どもたちは極端に痩せてはおらず、あざなどもなかった。ある県警幹部は「子どもの命に差し迫った危険がうかがえず、児童相談所に引き継いだ後、警察がフォローを続けるのは難しい」と明かす。

 市は約2年前から、一家を見守りの対象としてきた。きっかけは17年11月、長女の1歳半健診が未受診で、須磨区の保健師が訪問や電話をしたことだ。半年後の18年5月に次男が生まれた後、翌月の新生児訪問で室内のたばこの臭いが強いなど不適切な養育環境を確認。「要保護児童対策地域協議会(要対協)」で一家を「要観察」とした。8月に警察に通報があった後、通告を受けた児童相談所の職員が自宅を訪ね、裕美被告を指導。11月には育児放棄の傾向があるとして、一家の子ども全員を要対協に登録した。17年11月から19年11月6日まで計20回の訪問(うち6回が不在)を重ね、約40回の電話連絡も続けた。

 この間、一時保護するかどうかを判断する緊急度は4段階で最も低いレベルのままだった。神戸市家庭支援課は「狭い部屋で物は多かったが、子どもは順調に成長しており、緊急性は認められなかった」と説明する。保健師は保育園に入れるよう勧めたが、「全員が同じ施設に入れない」などの理由で応じなかったという。同課は「現時点で判断に問題はなかったと考えているが、子どもが亡くなった事実は重く、対応に問題がなかったか検証したい」とする。

 夫婦が子どもたちを自宅に放置する姿は度々目撃されたものの、子どもたちの体に虐待をうかがわせる外傷がなく、警察も行政も緊急性を察知できなかった。児童虐待に詳しい流通科学大の加藤曜子教授(家庭児童福祉)は「生後3カ月の子どもはミルクを吐いてのどに詰まらせたり、布団が顔にかかったりするだけでも窒息死しうる。8時間もの放置はネグレクトの中でも重度に当たる。事件の詳細は分からないが、市が子どもの成長だけでなく、関係機関と連携して、一家の生活実態を把握しようとしていたのか検証が必要」と指摘する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200213-00000042-mai-soci

単身者向けのたばこ臭いワンルームマンションで一家6人が生活しているのは異常です。不適切どころか劣悪極まりない養育環境です。

夫婦に子供を適切な環境で養育する能力や意思がなかったのは明白です。市営住宅等への転居を勧め、それでも転居しなければ一時保護等を検討すべき事案だったのではないでしょうか。

身体的虐待を疑わせる外傷等がなくても、この部屋で放置し続ける限り、事故が起こるのは当然でした。

結果論かもしれませんが、児童相談所は事態を甘く見ていたと言わざるを得ません。