教員の不適切発言が相次ぎます。今度は滋賀県野洲市です。
滋賀県野洲市の市立小学校の50代の教諭が、担任する児童について「無視しよう」などと不適切な言動を繰り返し、子ども同士のいじめを誘発させたとして、学校が担任を交代させていたことがわかりました。
野洲市教育委員会によりますと、50代の男性教諭はことし5月以降、担任していた2年生の男子児童に対して、「本当に言葉を知らんな」とか「無視しよう」などと不適切な発言を繰り返したということです。
市教育委員会によりますと、これによってほかの児童も「無視しよう」、「言葉を知らないくせに」などと発言するようになり、いじめにつながったということです。
さらに、この教諭は、男子児童の保護者に対し、医学的な根拠がないまま、「発達障害なので検査を受けるべきだ」などと発言したということで、学校は、2学期から担任を交代させました。教育委員会の調査に対し、「不適切な言動で反省している」と話しているということです。
この小学校ではことし2月にも、臨時講師が児童をアニメのキャラクターに例えたことがいじめにつながったとして、担任を交代させたばかりでした。(以下省略)
発達障害や可能性を窺わせる児童が多いと聞きます。一昔前よりも発達障害に関する理解や知識が広がり、早期に気付きやすくなったからと指摘されています。
学校の先生は医学の専門家ではありません。ただ、長年の経験等から「発達障害ではないか」という疑念等を抱くことはできるでしょう。
お世話になっている小学校では「発達障害」という言葉は使っていません。「授業中などに落ち着かない場合があるので、いちど専門家に相談してみませんか」とし、府立特別支援学校の先生との面談や観察等を促しています。WISCを受けるケースも多いです。
本件では担当教師が自らの独断と偏見に基づいて「発達障害だ」と断定して事に加え、この前後にいじめを誘発どころか主導する発言があったのが重大な問題です。いずれもあってはならない事です。
いじめが発覚した切っ掛けは、保護者が子供に学校の様子等を聞き取ったことでした。様々な不適切発言を聞き、保護者は野洲市教委へ連絡しました(前後して当該学校にも?)。学校のみに連絡したら、隠蔽される恐れがあると判断したのでしょう。
その直後に市教委は学校長・教頭・保護者と共に事実確認を行い、謝罪しました。翌日には校長と担任が自宅を訪問して謝罪し、2学期からは担任が交代しました。事態発覚後の野洲市教委の対応は、教委とは思えない程にスピーディかつ適切なものでした。
担任教師の言動は人権意識が著しく欠落したものでした。これまでにも同種同様の言動が何度も繰り返されてきたでしょう。今回が初めてとは考えにくいです。
50代男性ともなると、職場では指導的立場にあります。若手教員等も意見が言いにくく、場合によっては校長や教頭等も指導しにくい存在です。
夏休み中に担任を交代し、現在は病気療養中です。一定の処分を受けた後、このまま退職すると見られます。教壇へ復帰する事はなく、希望しても拒否すべきです。