「いつもの事か」という感想でした。ただ、「いつもの事」としてスルーしてはならない発言です。
未婚率の低下に対し、桜田義孝元五輪相(自民党)が「女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたい」と発言しました。参院選の街頭演説での出来事です。
自民・桜田義孝元五輪相(発言録)
国内において、少子化は大変な問題なんです。今、結婚しても、お子さんをつくらない。結婚しない男女が結構多いんですよね。50歳の男の人で、20%が独身だっていうんですよ。パートナーがいない。ちょっと言いづらいことですが、男の人は結婚したがっているんですけど、女の人は、無理して結婚しなくていいという人が、最近増えちゃっているんですよね。嘆かわしいことですけどもね。女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたいなと思っている。
ちょっと問題発言かなと思うんですけども。男の希望としては、そういうことを思っているということでございますので、よろしくどうぞお願いいたします。(千葉県・JR柏駅前での街頭演説で)
「女性蔑視」「未婚率が低下した原因を何も分かっていない」「こんな政治家ばかりだから、国に期待が持てない」等、突っ込み所ばかりです。
つい先ほど、桜田元大臣が自身のツイッターで弁解しました。
先日の私の発言につきまして、特定の性別、年代、結婚観などを揶揄する意図で発言したものではなく、すべての人々がお互いを思いやり、尊重すべきとの趣旨で発言したものであります。日本の安全と安心、国民の生活の向上を図るため、今後も政治活動に邁進してまいる所存であります。
— 桜田 義孝💙💛 (@ysakurada) July 7, 2022
発言は明らかに女性の結婚観を揶揄し、(結婚したい)男性の希望に応える様に促したものです。全ての人々が互いに思いやり、尊重すべきとの趣旨とは読み取れません。男性側の一方的な意向を主張したものです。
日本の安全と安心、国民の生活の向上を図るのであれば、まずは未婚率が大幅に低下した理由を正確に認識して下さい。結婚したくてもできない国民の声を直に聞き、その悲痛な訴えに耳を傾けて下さい。