(亡くなった小野優陽ちゃん、親族のツイッターより)

大阪府富田林市で小野優陽ちゃん(2歳)が自宅で半日放置され、熱中症で死亡しました。

【ニュース】大阪府富田林市で半日放置された2歳女児が死亡 USJ帰りの祖母と内縁の夫を逮捕

報道等からは虐待(ネグレクト)が繰り返し行われていた可能性が浮上しています。様々な出来事を時系列で並べました。

(現場)
UR都市機構小金台団地です。

年月日出来事
30年ほど前小野容疑者が前夫と結婚・離婚、シングルマザーとして4人を育てた
2014~15年頃桃田容疑者が役員を務める企業で事務職として働いていた、小野容疑者と交際を始めた。後に桃田容疑者は妻子と別れ、小野容疑者と同居した。
2016~17年頃桃田容疑者と小野容疑者の間に子供が産まれた。
2019年7月12日優陽ちゃん(小野容疑者の三男の長女)が産まれた。
2020年1月優陽ちゃんの実父が実母に面前で暴力を振るう心理的虐待が行われた。後に離婚。優陽ちゃんは祖母に引き取られた。
2020年6月小野容疑者と入浴中に目を離し、優陽ちゃんが溺れて心肺停止に陥った。
大阪府富田林子ども家庭センター(児童相談所)は安全配慮不足として小野容疑者を指導した。ネグレクトと認定し、虐待リスクを最重度とした。
2020年7月~9月児相は家庭訪問や面接を複数回実施。ベビーベッドはあったが、サークルは無かった。保育園にも通い始めた。
2020年10月虐待リスクを最重度から中度へ2段階引き下げ、事案を児相から富田林市が引き継いだ。が、市は一度も家庭訪問はしなかった。
2021年6月仕事の都合で送迎が難しいとの理由から、保育園を退園した。
足を縛られた優陽ちゃんがベビーサークル内に入れられている画像が撮影された。
2021年10月サークル内の買い物かごに優陽ちゃんが入れられ、上からネットが掛けられている画像が撮影された。
2021年12月リスク評価を要保護から要支援に引き下げた。理由は非公表。
2021年~2022年小野容疑者が市役所へ養育相談や健診等に訪れていた。富田林市には虐待通告は無く、発育不良等の異常も無かった。
6/15保健センターで行った発達検査で優陽ちゃんと小野容疑者の様子を確認した。
6/24 19時20分頃祖母・内縁の夫・五男(5歳)でホテルで宿泊し、翌昼に帰宅した。優陽ちゃんは自宅に放置した。
6/25 15時20分頃祖母・内縁の夫・五男(5歳)でホテルで宿泊し、翌昼に帰宅した。優陽ちゃんは自宅に放置した。
6/26 17時頃祖母・内縁の夫・五男(5歳)でホテルで宿泊し、翌昼に帰宅した。優陽ちゃんは自宅に放置した。
6/27 20時頃2泊3日の旅程で祖母・内縁の夫・五男(5歳)がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ出掛けた。(寝たままの)優陽ちゃんの手足をビニールテープで縛り、ベビーサークル(高さ88センチ、木で囲まれていた)に閉じ込めた。サークル用の蓋も備えられていた。
6/27~6/29優陽ちゃんの育児は四男に押しつけた。死亡するまでに水を飲んだのは1度だけだった。
6/28 夜最後の食事を摂った?
6/29 朝5時頃(当初はこの時間に外出したと虚偽説明をした)
6/29 朝四男が真由美容疑者に「暑いけど(優陽は)大丈夫か」とのメッセージを送信したが、返事は無かった。
6/29 7時40分頃四男が学校へ出掛け、優陽ちゃんは1人となった。冷房は掛けていた。窓は開いていた。
6/29 10時USJが開園した。
6/29 昼頃優陽ちゃんが死亡したとみられる。死因は熱中症による脱水。最後の食事から半日以上が経っていた。
6/29 14時50分富田林市の気温が34.5度に達した。
6/29 15時頃富田林市へ「母(誰?)の体調が悪くなった」と電話があり、翌日の児童発達支援センターの見学予定をキャンセルした。
6/29 16時頃学校から帰宅した四男(15歳)が、優陽ちゃんが血を吐いて倒れているのに気付いた。祖母に連絡し、指示に基づいて風呂場で水を掛けた。エアコンは動いていた。「優陽の手足に巻いていた粘着テープを切る」との指示もあった。
祖母・内縁の夫・5歳の子供はUSJ近くのホテルでの宿泊予定を切り上げ、急遽帰宅した。
6/29 17時19分桃田容疑者が「息をしていない、硬くなっている」と119番通報した。
死亡が確認された。
6/30祖母の小野真由美(無職)と、同居する内縁の夫桃田貴徳(自営業)が保護責任者遺棄容疑で逮捕された。
「優陽ちゃんを何度も1人して外出する事があった」「育児ストレスがあった」と供述している
7/20両容疑者が逮捕監禁容疑で再逮捕された
8/8両容疑者が逮捕監禁致死容疑で追送検された

重要なポイントだと考えられるのは、昨年6月の保育園退園です。当時はまだ1歳でした。何らかの保護や支援等が必要とされる児童は、地域の保育所等(多くは公立)に入所し、保育士を通じた見守りが行われるケースが多いです。児童に異変があれば、保育士がすぐに気づけます。

たとえ仕事の関係で送迎が難しかったとしても、育児をしながら仕事をするのは極めて難しい年齢です。保育園なしで祖母が1歳児の育児を行うのは困難です。この弁解が本当なのか、富田林市の担当者は繰り返し確認しなかったのでしょうか。端的に「ウソだ」と見破れた筈です。

ましてや事件時はイヤイヤ真っ盛りの2歳です。祖母が育児ストレスを抱える気持ちは理解できます(私も辛かったです)。だからといって、放置して良い筈がありません。もしも保育園に登園し続けられていたら、全く違っていたでしょう。

更に不可解なのは、2021年末にリスク評価を要保護から要支援に引き下げた点です。保育園を通じた見守りが行えなくなり、むしろリスクは上昇したと考えるのが当然です。引き下げた特段の事情があったのでしょうか。

また、富田林市は今に至る約2年間の間、一度も家庭訪問を行っていませんでした。市役所等での健診で状態を把握していたと話していますが、家庭訪問によって得られる物はまた違います。家の荒れ具合は重要なポイントです。

7月1日昼までの報道からは、富田林市が全く仕事をしていなかった事が浮かび上がっています。支援するどころか、まるで何も見ないふりをしているかの様な姿勢です。「放置」という言葉がピッタリです。

また、児童相談所の存在感も見えません。富田林市に案件を引継ぎ、完全に手から離れたと判断した様にも見えます。

家庭内で虐待が行われたい場合、主張や行動できない未就学児を守るのは自治体の責務です。それが果たされていたのでしょうか。

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(7/6追記)
家族構成を改めて見直すと、優陽ちゃんと桃田貴徳容疑者には血縁がありません。桃田容疑者から見ると、優陽ちゃんは内縁の妻(小野真由美容疑者)の連れ子の子供です。本事件は、内縁の夫が妻の連れ子を虐待する事案との類似性が強いです。

小野真由美容疑者の立場から考えると、自営業として日銭を稼いでいる桃田容疑者の意向に背くのは難しいです。自分の孫よりも、桃田容疑者やその間に生まれた子供を優先してしまいます。

孫を虐待死したというより、むしろ連れ子(の子供)を虐待死させたのが実情に近いでしょう。

なお、実の母親の消息はネット上で指摘されていますが(ここでは省略します)、父親の消息は不明です。