(追記)
推測した通り、ネグレクトが常態化していました。
保護責任者遺棄の疑いで逮捕された祖母らが「(女児を)何度も一人きりにして外出したことがあった」と供述していることが30日、大阪府警への取材で分かった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c62d671aabdfae29907ba7ce119ae007a2ef49e4
午前5時から出掛けていた理由に呆気にとられました。USJに出掛けていました。
大阪府富田林市の集合住宅の一室で小野優陽(ゆうは)ちゃん(2)が死亡した事件で、約11時間にわたり放置したとする保護責任者遺棄容疑で逮捕された祖母の真由美容疑者(46)らが「(事件当日は)ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に行っていた」と供述していることが、捜査関係者への取材で判明した。(中略)
両容疑者は29日午前5時ごろから、5歳の息子を連れてUSJに遊びに行っていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2193d17a38f959786e9af258b6a62520c43ba8ac
5歳になる実の息子は楽しい遊園地に連れて行き、2歳になる孫はベビーサークルの中に放置していました。鬼畜と言わざるを得ません。
確かに2歳児はUSJを楽しむには早過ぎます。殆どのアトラクションには乗れません。連れて行っても常に大人が付き添わねばならず、思う様に遊べません。でも、2歳児でも一部のアトラクションは楽しめ、何より様々なキャラクターに囲まれた、華やいだ雰囲気を感じる事が出来ます。
祖母や内縁の夫は、2歳の孫を楽しみの邪魔だと判断しました。
優陽ちゃんの存在は児相のみならず富田林市も把握していました。
富田林市は優陽ちゃんについて、2年前に児童相談所から連絡を受け、保護が必要な児童として見守りを続けていたということですが、詳細を明らかにしていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d05893fc6eb399c9f23a3533f6c7aaa070de7f2
————
2歳の女の子が自宅に半日も放置され、死亡しました。両親から引き取って育てていた祖母と内縁の夫が逮捕されました。
大阪府富田林市小金台の団地の一室で、この部屋で同居する2歳の女児をほぼ半日にわたって放置したとして、大阪府警捜査1課と富田林署は30日、保護責任者遺棄の疑いで、女児の祖母で無職、小野真由美容疑者(46)と、内縁の夫で自営業、桃田貴徳容疑者(50)を逮捕した。2人は「間違いありません」と容疑を認めているという。女児は29日夕に死亡しているのが見つかっており、府警は遺体を司法解剖して死因や死亡の経緯も調べる。
府警によると、女児は小野優陽(ゆうは)ちゃん。両親とは別居しており、小野容疑者の家族と5人暮らしだった。29日午後4時過ぎ、帰宅した小野容疑者の四男(15)が倒れている優陽ちゃんを見つけた。連絡を受けた桃田容疑者が約1時間後、「(優陽ちゃんが)息をしていない。体が硬くなっている」と119番していたという。
2人の逮捕容疑は6月29日午前5時ごろ、自宅で養育していた優陽ちゃんをベビーサークルに閉じ込めたまま外出し、放置したとしている。優陽ちゃんは夕方に四男が帰宅するまで、長時間一人で団地の自宅にいたとみられる。
優陽ちゃんは口に血が付着していたが、ほかに目立った外傷はなかったという。府警によると、室内は冷房が稼働していたが、飲み物は用意していなかった。気象庁によると、富田林市に隣接する堺市では29日午後1時には最高気温33度を記録していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2193305353ff1553fc8f9c7bd91bb7415683580
現場はUR都市機構小金台団地です。
ここ数日の大阪府は6月としては異常な暑さが続いています。クーラー無しでは到底過ごせません。我が家は誰かが在宅している時間帯は、常にクーラーを付けています。電気代が心配ですが、健康には替えられません。
両容疑者は午前5時頃から優陽ちゃんをベビーサークルに閉じ込めたままに外出していました。そもそも気温や時間に関わらず、2歳児を1人きりにして外出するのは言語道断です。常に大人が傍らにいて、様々なケアを必要とする年齢です。
健康面以外でも2歳児を1人にするのは怖いです。いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる年頃です。何でもかんでも「イヤ!!!」と激しく抵抗します。1人きりにされたら、大声で誰かを呼び、激しく泣いていた筈です。暴れ回って転んだり、サークルを倒す事も考えられます。
命に直結した可能性があるのは、飲物が無かった事でしょう。たとえ冷房を掛けていても、水分補給無しではこの暑さが耐えられません。朝5時から何も口にしていなかったら、大人でも体力が保ちません。子供なら尚更です。
あくまで推測となりますが、自宅に1人で放置して外出する事態は何度も繰り返されていた可能性が強いです。常態化していたのではないか、と感じています。
と言うのも、近隣住民は「極端に痩せていたわけではないが、いつ見ても体の大きさが変わらないなと思っていた」と話していました。十分な食事を与えていなかった疑いがあります。ネグレクトですね。
児童相談所は優陽ちゃんの存在を認識していた様子です。大阪府富田林子ども家庭センター(児童相談所)は「府警が捜査中なので、児相として取り扱いがあったかどうかは言えない」とコメントしています。知らないなら「知らない」とコメントする筈です。
そもそも優陽ちゃんが祖母に引き取られた理由の一つは、実の両親の不仲にありました。その過程で児相が関与していたのかもしれません。
捜査1課によると、優陽ちゃんが0歳だった2020年1月、実父が実母に面前で暴力を振るう「心理的虐待」があったという。現在は両親とは別居していた。富田林市は経緯を調べている。
両親はDVで離婚、祖母はネグレクト、余り良くない言い方ですが「児童虐待は世代を超えて連鎖する」と言います。連鎖を食い止める為にも、適切な支援と介入が求められます。