悲しい事故が再び起きてしまいました。車で出勤した父親が子供を保育園へ預けるのを忘れ、車中で3時間以上も放置してしまいました。子供は熱中症で死亡しました。
車内に3時間放置の1歳男児が死亡、熱中症か…父親が降ろし忘れる
発表によると、亡くなったのは同市東区の保育園児。父親が25日午前9時頃、男児を保育園へ送るため車に乗せて自宅を出たが、途中で降ろし忘れ、同市中央区の職場駐車場に止めた。午後0時40分頃、昼食を買いにコンビニへ車で行った際、男児が車内でぐったりしているのを見つけ、110番した。男児は搬送先の病院で死亡が確認された。
この日、同市中央区の最高気温は27・5度だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220527-OYT1T50217/(一部引用)
子供を車内に放置し、熱中症等で死亡してしまう事故は毎年の様に発生しています。中には保育園へ預けるのを忘れてしまった事故もありました。
人間は誰しもがうっかりしてしまう事があります。つい先日、保育園の登園用カバンを自宅に置き忘れ、途中で取りに戻った事がありました。
預け忘れてしまった理由の一つは「上の子の欠席」でしょう。普段は2人を連れて登園しているのですが、当日は1人だけでした。普段と異なる手順に気を取られてしまい、「今日は2人とも欠席だ」と勘違いしてしまった可能性は否定できません。
非常に不可解だったのは、保育園からの欠席確認電話の有無です。我が家がお世話になっている保育園では、連絡無しで欠席すると10時過ぎに電話が掛かってきます。準備する給食数に影響するので、登園の有無を確認したのが建前としています。
と同時に、登園途中に何らかの事故が発生していないかを確認する意味も込められています。
報道等によると、男児や上の子は日常的に父親と一緒に登園していました。登園する時間は毎日同じ、保育園と父親とのコミュニケーションも図れていたでしょう。それなのに連絡無しで欠席していたら、園は電話をする筈です。
園からの電話で思い出したのは、福岡県で発生した送迎用バスでの放置死事件です。運転手たる園長が園児が降車したのを確認せず、姿が見当たらなくても保護者へ電話確認しませんでした。
万が一の可能性として頭を過ぎったのは、園には2人とも欠席すると電話した後に、やはり1人だけでも登園しようと翻意したケースです。これだと園は電話しません。
車中に置き去りにされた1歳男児は、体調に異変を覚えても泣き叫ぶ事しかできません。周囲に人がいる状況ならともかく、屋外の駐車場で気付く人はいないでしょう。
通園バスの降ろし忘れやそれに伴う死亡事故がなかなかなくらないのは残念なことです。
もちろん人的な確認(最後の社内点検、出欠の点検)はもちろん必須でしょうが、それでも抜けは出るものです。
そこで提案ですが、公共バスの交通系カードシステムのようなもので、乗降管理だけなので簡易的なものを
開発したらどうだろう。
園児一人一人にPASMOみたいに通園カードを用意する。そのカードを定期券のように園児たちは首にかけておき、
通園バスの乗り降り時に必ずタッチしてもらう。運転手はタッチすることを必ず確認する。
園児の引き取り乗車時にもし子供あるいは親御さんがカードを忘れてきたら、ドライバーが臨時で予備カードを渡して乗ってもらい、降車時に回収する。
もし降車時に数が合わなければ警告を自動的に出す。もちろん車内の最終確認は人的にも必要だろうが、もう少しテクノロジー化すればリスクが減るのではないか。
設置費など園にとっては負担になるかもしれないが、人命を重んじるのであれば多少の出費は止むを得ないと思う。 こういうシステムならば介護関係でも同様に利用できると思う。