発見現場付近の様子(グーグルストリートビューより)
(追記)
事故が起きたのは小河内保育園でした。
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お悔やみ申し上げます。決して起きてはならない事故が起きました。保育中の園児が行方不明となり、死亡しました。
16日午後0時半ごろ、広島市西区の保育園から園に通う男児(5)の姿が見えなくなったと110番通報があった。園の関係者らが捜したところ、午後2時40分ごろ、同区小河内町2丁目の太田川放水路で男児が横たわっているのを発見。病院に運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。
広島西署によると、男児はこの日午前から登園しており、目立った外傷はないという。
現場は広島市西部の住宅街です。広島市内は数多くの川が流れており、事故現場はその一つである太田川でした。
中国新聞は「近くの市立保育園」と記載しています。
16日午後2時40分ごろ、広島市西区小河内町2丁目の太田川放水路で、近くの市立保育園に通う同区の男児(5)が川の中で横たわっているのを、同園の職員が見つけた。男児は意識不明の状態で市内の病院に運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。
事故現場近くにある市立保育所は、小河内保育園か横川保育園です。
現場に近いのは小河内保育園です。徒歩3分です。園から目と鼻の先に土手に上る階段があり、堤防道路を渡れば川があります。
(背中側に小河内保育園がある)
保育中に行方不明となって死亡してしまうのは最低最悪の事故です。
事故の原因に関係があるかもしれないのは、「土曜日」「5歳児」という点です。
土曜日の保育所に登園する園児は少ないので、職員も最低限しか出勤していません。お世話になっている保育所では、通常時の1/3~1/4程度の職員のみです。園児が少ないとは言え、目が届きにくくなるのは否めません。
また「5歳児」は知恵が発達しています。恐らくは年長クラスです。職員の目を盗んで門の施錠を解き、外出できない事はありません。高いところにあるカギやボタンにも手が届きます。
「午後0時半ごろ」という通報時間も不思議です。昼食は12時前後から食べ始めます。昼食時にいなければ、より早い時間に気づける筈です。園内を徹底的に探しても見つからず、30分後に通報したのでしょうか。
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(4/17追記)
「4月」というのも一因かもしれません。年度替わりに伴う人事異動が行われた直後です。職員間のコミュニケーションや責任者の管理監督が円滑に行われにくい時期です。
昨日の土曜日は、今年度3回目の土曜保育でした。土曜保育に伴う注意事項が徹底されておらず、職員間で注意喚起する仕組みが上手く運用されていなかったのかも、と感じました。
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まだまだ不明点が多い状況です。登園した筈の園児が園から消え、川で変わり果てた姿で見つかったのは事実です。園児の安全を最優先とする保育園が、園児の命を守れませんでした。