(11/14追記)
またしても同じ事故が大阪府岸和田市で起きてしまいました。

【ニュース・11/14追記】父親が保育所に預け忘れ、保育所も連絡怠る 2歳女児死亡 大阪府岸和田市

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悔やんでも悔やみきれない事件です。

小学生を小学校へ送る際に同乗させた2歳児を降ろすのを忘れて在宅勤務に没頭し、異変に気づいたのは7時間後に小学校へ迎えに行った時でした。

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(1/19追記)
父親が重過失致死の疑いで書類送検されました。

 茨城県で去年6月、当時2歳の次女を車内に放置して死なせたとして、家でテレワークをしていた父親(40)が重過失致死の疑いで書類送検されました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000204473.html

https://www.youtube.com/watch?v=8GsPQLVln8s

2歳女児、車内に放置され?死亡 父親が在宅勤務中

 17日午後3時20分ごろ、茨城県つくば市の小学校の駐車場に乗用車を止めていた市内の会社員の男性(40)が、同乗していた次女(2)がぐったりしていることから、近くにいた女性を通じて110番通報した。次女は心肺停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。

 県警つくば署によると、男性は同日朝、小学3年生の長女(8)を車で小学校に送る際、次女も同乗させていた。その後帰宅し、在宅勤務をしていた。男性の説明などから、帰宅後も次女を車に乗せたままにしていたとみられるという。次女は発見時、3列の座席の2列目にあるチャイルドシートに座っていた。

 男性は妻(42)と長女、次女の4人家族。妻は同日、仕事に出ていた。男性が午後に長女を迎えに行き、車内の次女の様子がおかしいことに気付いたという。

https://digital.asahi.com/articles/ASN6K7F64N6KUJHB00L.html

2歳女児、車内で死亡 在宅ワークの父親、7時間放置か つくば

17日午後3時20分ごろ、つくば市内の市立小学校駐車場に止めていた乗用車内で、同市、女児(2)がぐったりしているのを父親(40)が見つけた。女児は心肺停止の状態で市内の病院に搬送され、死亡が確認された。つくば署は事件、事故、病死の可能性を含め司法解剖して死因を調べる方針。

同署や市消防によると、父親は同日午前8時ごろ、女児を後部座席のチャイルドシートに乗せ、小学3年の長女(8)を小学校まで送り届けた。その後、車で自宅に戻り、女児を放置したまま在宅で仕事し、長女の迎えのため再び小学校に向かい、同校駐車場で女児の異変に気付いた。父親は女児を車内に残したことを失念していたとみられ、女児は車内に約7時間放置されていた。車はミニバンタイプだった。

水戸地方気象台によると、つくば市は同日正午ごろ、最高気温27・8度を観測し、7月中旬並みの陽気だった。

https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15923822629430

元気な盛りの2歳児です。一時も目を離せず、常に緊張を強いられていたのを思い出します。

思い返せば、子育てで最も大変だった時期の一つが2歳児の頃でした。いわゆるイヤイヤ期、「悪魔の2歳児」と呼ばれる年頃です。

大半の家庭では、在宅勤務しながら2歳児を家庭保育するのは容易ではないでしょう。

私だったら日中は仕事になりません。子供の昼寝中、もしくは深夜や早朝に進めざるを得ません。

そんな2歳児を自動車に放置したにも関わらず、どうして父親は不在に気づかなかったのでしょうか。

一つの仮定ですが、父親が2歳児と2人きりで日中を過ごした経験が無かったのではないでしょうか。経験があれば、「元気な2歳児が静かだ、これはおかしい」と気づいた筈です。

普段は保育所を利用しているが何らかの事情で当日はお休みし、通常なら仕事を休んで保育する母親ではなく在宅勤務する父親が家庭保育していた、と考ると矛盾はありません。

ひょっとすると当日はこの様な様子だったのでしょうか。

殆ど経験が無かった子供2人との平日生活、母親は朝から外出、子供2人を自動車に乗せて小学校へ送っていく、移動中に2歳児が寝静まったので寝かせたまま長女を校門まで送り届ける、父親が自動車に戻っても2歳児の存在を思い出さなかった、日中は子供の存在を忘れて仕事に集中、そして夕方のお迎え時に2歳児を乗せっぱなしにしていた事に気づいた・・・・・。

常日頃から2歳児をチャイルドシートに乗せて送迎してたら、降ろし忘れるとは考えられません。常に様子を確認するのが習慣化される筈です。

コロナ禍による在宅勤務、たまたま保育所を休んだ2歳児、母親の外出、こうしたイレギュラーが重なって「2歳児の不在」に気づかなかったのではないでしょうか。

育児にヒヤリハットは付きものです。私も何度か危ない経験をしましたが、大事に至る前に気づきました。

しかし、中には気づかずに大事に発展してしまう事もあるでしょう。「不幸な事件」と呼ぶには余りにも重すぎる事故でした。

専門家のコメントを見つけました。こちらもご覧下さい。

子ども車内置き忘れは私にも!?:赤ちゃん忘れ症候群:記憶とヒューマンエラーの心理学

今日は別のこと(保育園に寄る)をしなくてはいけないときに、「強力な習慣の侵入」(いつも通りの通勤)がやってきて、忘れてしまうこともあります。ストレスや苦しみのせいでワーキングメモリーが小さくなってしまうこともあります。そうすると、大事なこともつい忘れてしまうのです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20190811-00137869/

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(追記)
「保育園に預けるのを忘れていた」そうです・・・・。

父親「保育園に預け忘れた」2歳女児死亡、車内に放置か

 茨城県つくば市で車に7時間ほど放置された疑いがあり死亡した女児(2)の父親(40)が、「保育園に預けてくる予定だったが忘れていた」という趣旨の説明をしていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。県警は熱中症で死亡した可能性があるとみて、司法解剖で詳しい死因を調べる。

 署と捜査関係者によると、家族は4人暮らしで、死亡した女児は次女。父親は5月から在宅勤務で、長女と次女の送り迎えも主に父親が行っていた。母親(42)は朝から仕事で外出していた。

 父親は17日午前8時ごろ、次女を同乗させて長女(8)を小学校に送り、その後、自宅に戻り勤務した。

https://this.kiji.is/646166145548387425

「保育園に送るの忘れた」2歳児死亡 父親が車内に7時間放置か

17日、茨城県つくば市の車の中でぐったりしているのが見つかり、その後死亡した2歳の女の子について、父親が「保育園に送るのを忘れていた」などと話していることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、父親が在宅勤務をしていたおよそ7時間にわたって女の子が車に放置されていたとみて、詳しいいきさつを調べています。

17日午後3時20分ごろ、つくば市の小学校の駐車場で2歳の女の子がぐったりしているのを40歳の父親が見つけ、病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡しました。

警察のその後の調べに対して、父親は「午前8時ごろ小学生の長女を車で学校に送ったあと、2歳の次女を保育園に送るはずだったが忘れていた」などと話していることが捜査関係者への取材で分かりました。

次女は、乗用車の3列シートのうち2列目の座席でチャイルドシートに座ったままの状態だったということです。

父親は先月から在宅勤務を続ける中、子どもたちの送り迎えをしていて、17日も長女を送ったあと、自宅で在宅勤務をしていたということです。

警察は次女が車の中におよそ7時間にわたって放置されていたとみて、死因を調べるとともに当時の詳しいいきさつを調べることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200618/k10012474691000.html

普段から小学校や保育所への送迎は父親が担っていたそうです。この日に限って保育所へ向かうのを忘れていたとの事です。

信じられない気持ちと信じたくない気持ちが交錯しています。ルーチンワークを忘れてしまう、何かがこの日に起きていたのでしょうか。

実は過去には同種の事案が発生していました。

2歳児を保育園に預け忘れ、車内に8時間放置して死なす 「仕事のことを考えていた」と言うけれど…
https://www.sankei.com/premium/news/160807/prm1608070023-n1.html

車内放置死…医師、娘の存在忘れる
https://response.jp/article/2004/04/14/59524.html

稀ですが、皆無という事案ではありません。今後は車内に放置された子供の存在を知らせる機能が必要かもしれません。

例えばエンジンキーが抜かれた自動車、運転席は不在、でもそれ以外の座席に子供の存在が確認される場合には、自動的にクラクションを鳴らす機構でしょうか。現行技術でも実現可能ですね。

また、保育所からの連絡の有無も気掛かりです。

一定の時間を過ぎても登園や欠席連絡がない場合、お世話になっている保育所は家庭に電話する取り扱いがされています。園児の安否と給食の有無を確認する為です。

私自身も何度か欠席連絡を忘れてしまい、携帯電話に保育所の電話番号が表示されて「あっ!ごめんなさい!忘れてました!」と気づかされた事があります。

父親、保育所、または昼休みの母親からの電話、誰かがもう少し早いタイミングで気づければ、助けられたかもしれません。