関西でもデルタ株が猛威を振るっています。8月11日の感染者は大阪と京都が過去最多、兵庫が過去2番目の人数となりました。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0811.pdf

陽性率20.8%が衝撃的です。こんな数字は見た覚えがありません。検査数が全く足りていません。

感染者に遅れる形で重症者も増えてきました。大阪の1日の重症者が20人は5月以来でしょうか。軽症中等症病床は赤信号です。明日の感染者は更に増えるでしょう。

京阪神の感染が急拡大している原因は概ねハッキリしています。街中の人流増に伴う会食や学生の部活動等によって感染し、家庭内感染で異世代に広がっています。

病床やホテルも徐々に埋まり始めました。大阪府の軽症中等症病床の運用率は77%、ホテル運用率は59%です。今後更に病床やホテルを増やす計画ですが、限界があります。

感染拡大を食い止めるには、様々な自粛の呼びかけが響かない層が外出する目的を無くすしかありません。

第4波の様に大型商業施設や集客施設へ休業を、学校の部活動には活動停止を要請しない限り、感染者はなかなか減らないでしょう。8月末まで増え続ける恐れがあります。

関西では甲子園の陰に隠れてあまり報道されていませんが、全国各地で部活関係クラスターが急増しています。ここ3日間だけでも、少なくともこれだけの部活クラスターが発生してます。

高校アイスホッケー大会(北海道)
東海大学熊本キャンパスでゴルフ部
福岡第一高校の部活動
つくば市内の大学バスケ部
日大山形高校
福島東稜高校の運動部
関東学院大硬式野球部
茨城県阿見町内の高校野球部員
つくば市内の学校吹奏楽部
田布施町の10代の学生と同じ部活動
長崎明誠高校の運動部

もう数えきれません。

10代後半~30代の人流を強く抑制しない限り、第5波は収まりません。

自粛の呼びかけに応じる人は既に応じています。警戒して行動する人はずっと警戒し続けています。

こうした行動を行えない人の行動を半ば強制的にでも抑制するしかありません。静かに自粛や警戒する人、そして子供が割りを喰っています。