(5/12追記)
5月9日から更に7校の学校給食が再開されました。しかし、依然として18校は弁当持参となっており、23日から給食が再開される見通しです。

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000033371.html

目を疑う様な関連報道がありました。東大阪市の担当者は「業者選定もきっちり行えた」と主張しています。

 東大阪市教育委員会の担当者「最終的に子供達に迷惑をかけると言ったことは、本当に我々に責任があるという風に考えております。(最終的に遅れたことに関しては?)市に責任があるけれども、それまでの過程に関しては、市ではなくて民間の方に責任があると。業者選定もきっちり行えたと思っています」

 実は配送業者は、条件を満たす車両を1台も持っておらず、車両17台すべてを別の業者から借り受ける予定でしたが、その際に契約書は交わさず、口約束だけだったといいます。

 その一方で、市側も契約書がないことは把握していたにも関わらず、配送業者から「車両は揃えられる」との言葉を鵜呑みにしていたことが取材でわかりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e04c241fbe6dd6427a23efe7f32f857c00fd6b7f

そもそも布施運輸は給食配送に用いるトラックを保有しておらず、他の業者から丸ごと借りる予定でした。言葉を言い換えれば、他業者に丸投げする予定でした。

こうした業者を選定した事に問題がありました。入札要項に再委託比率を制限する条項等はなかったのでしょうか。

丸投げ前提ならば、丸投げ先に委託すべきでした。ただ、丸投げ先は問題発生によって契約を解除した業者でした。

(4/27追記)
再開スケジュールが公表されました。5/9に7校、5/23をメドに残り18校が再開される見通しです。

5月9日再開予定 玉串共同調理場分4校分 
対象校:玉串小学校、八戸の里小学校、小阪小学校、八戸の里東小学校 

5月9日再開予定 楠根東共同調理場分3校分(楠根東小学校再開済み)
対象校:西堤小学校、桜橋小学校、高井田西小学校

5月23日を目途に再開予定 学校給食センター分18校分
(準備が整い次第順次再開予定)
対象校:縄手小学校、縄手北小学校、縄手東小学校、孔舎衙小学校 、枚岡東小学校、枚岡西小学校、石切小学校 上四条小学校、池島学園(前期)北宮小学校、弥栄小学校、玉川小学校、玉美小学校、英田北小学校、花園小学校、花園北小学校、鴻池東小学校、若江小学校

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000033330.html

多くの小学校では弁当生活が未だ1ヶ月も続きます。本当にゲンナリします。

———–

(4/20追記)
子供が給食が提供されない学校に通っている保護者の間では、不満や不安が高まっています。当然です。

こうした非常事態にも関わらず、東大阪市役所は「(業者と交渉が内定しても)市議会の予算議決等が必要だ」「5月に確実に再開できるとは断言できない」と呑気に構えています。呆れました。

 19日は市役所に約20人の保護者らが集まり、代表の3人は市教委の担当者に、配送できる業者を速やかに決める▽市が自ら給食を運ぶ▽市による経緯説明会を早急に開く、などを求める要望書を提出した。市教委の担当者は保護者らの要求に、「なるべく早く安定的に届けられるよう最大限努力している」と応じた。

市PTA協議会の龍神晃弘会長は取材に、「共働き家庭などでは先の見えない状況に不安感も高まっている。市には一日でも早い再開を決断してもらいたい」と話した。

市側は「新しく複数の業者と交渉を進めている」として、5月中をめどに全校で再開する意向だが、市議会の予算議決などが必要で、「5月に確実に再開できるとは断言できない」(市教委担当者)という。

https://digital.asahi.com/articles/ASQ4M5TCTQ4MPTIL010.html

予算措置等が必要なのは理解できます。でも、市議会の各会派から理解を得ている、専決処分も、といった前向きな発言が無かったのは理解に苦しみます。そもそも東大阪市は学校や家庭の苦しみを認識しているのでしょうか。

気温が高くなる5月は食中毒が発生しやすい時期です。児童の健康も心配です。全校一括でなくとも、交渉がまとまった業者から順次配送を再開すべきです。

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(4/18追記)
楠根東小学校のみで給食が再開しました。楠根東共同調理場と隣接している為、調理師が給食を手で運んで持ち込んでいます。

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(4/11追記)
毎日新聞が「布施運輸」と明記しています。

 市教委によると、布施運輸に委託したのは4月から5年間、校内に調理場のない26校に給食を配送する業務。車両は衛生面で高い機能が求められている。同社は2月、必要な車両17台のうち15台まで確保のめどがたち、残りは他社から借りるなどと市に説明していた。しかし、4月に入っても確保できず、必要な書類提出もしなかった。

https://mainichi.jp/articles/20220408/k00/00m/040/266000c

調理済みの給食を配送するわけですから、一定の温度を保つ機能を備えた運送車両が不可欠ですね。通常のトラックでは対応できません。

必要な車両は17両とされています。複数の小学校へ配送する車両は一部であり、大半は1箇所の小学校へしか配送しない計算となります。

午前中の限られた時間に数多くの小学校へ一斉に配送するには、多くの車両とドライバーが必要となります。同社にはそれだけの体力が無かったのでしょう。配送計画が杜撰でした。

明日12日からは、下記の小学校で弁当持参が始まります。

玉串共同調理場
玉串小、八戸の里小、小阪小、八戸の里東小

楠根東共同調理場
楠根東小、西堤小、桜橋小、高井田西小

学校給食センター
縄手小、縄手北小、縄手東小、孔舎衙小、枚岡東小、
枚岡西小、石切小、上四条小、池島学園(前期)
北宮小、弥栄小、玉川小、玉美小、英田北小、
花園小、花園北小、鴻池東小、若江小

弁当は作り忘れ、食材の傷み、弁当箱の持ち帰り忘れ、費用負担等、問題が山積みです。

何より大変なのは、弁当持参の終わりが見えない事です。18日からは牛乳や主食を提供するとし、「おかずを持ってきて頂く事もできます」としています。

ただ、保護者目線としては、おかずを持たせないわけにはいきません。牛乳と主食だけでは足りませんし、多くのおかずを持参している他の児童が気になってしまいます。

全校一括でなくても構わないので、可能な学校から給食配送を再開させて欲しいです。

(4/8追記)
4月12日〜15日は弁当持参、18日以降は牛乳や主食(パンやご飯)等が提供されるそうです。子育て世帯や子供への影響は甚大です。1学期が始まっても弁当を毎日作らなければならないなんて苦行です。

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000033143.html

配送能力が不足しているにも落札した布施運輸、そして能力不足の業者に落札させてしまった東大阪市の責任は重大です。

一縷の望みとなるのは、他の業者の動きです。窮状を知った複数の業者が協力を申し出ているそうです。

一刻も早い給食の再開を目指し、多少割高であっても新たに契約を結んで欲しいですね。複数の業者で配送を分担できれば、早期の再開も見込めます。配送できる目処が立った一部の小学校から先行して再開するのもあり得ます。

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配送委託契約を解除された布施運輸株式会社(グーグルマップより)

東大阪市の小学校給食の約半数が届けられない恐れが強まっています。今年度から配送業務を委託した業者が適切な準備を行わず、東大阪市は契約を解除しました。

小学校給食ピンチ 業者、配送車確保できず 東大阪市が契約解除

東大阪市が、小学校の給食について新年度から配送業務を委託していた運送会社と、6日付で契約を解除したことが関係者への取材で判明した。必要な車両が準備できていないことなどが理由で、対象は市内全51校のうち26校、児童と教職員計約1万2000人分に上る。市は代わりの運送会社を探すなどしているが、12日から始まる予定の学校給食に甚大な影響を及ぼす可能性が出てきた。

配送は約50年間、別の運送会社が担っていた。しかし、大阪府四條畷市が発注した学校給食の運搬業務を巡る汚職事件で、同社役員が贈賄罪で罰金50万円の略式命令を受け、東大阪市は2021年8月、同社を入札参加停止処分とした。

市は同年12月に一般競争入札を実施。今回の運送会社に22年4月から5年間、給食の配送業務を委託する契約を交わした。

市の契約解除通知書によると、配送車両を確保し、車検証や業務従事者の名簿を提出するよう再三、促したにもかかわらず、運送会社は委託開始日である4月1日を過ぎても提出しなかった。

さらに決まった時間に必ず給食を送り届けることが必須であることから、事前に配送ルートの試走を求めていたが、実施しなかった。4月5日時点で試走できる人員体制や車両も用意できていなかったという。(以下省略)

https://mainichi.jp/articles/20220407/k00/00m/040/077000c

当該一般競争入札に関する情報は、既に東大阪市ウェブサイトから削除されています。ただ、外部のアーカイブサイトに結果が保存されていました。落札したのは布施運輸株式会社でした。落札額は約7.9億円です。

http://web.archive.org/web/20220104104420if_/https://www.city.higashiosaka.lg.jp/cmsfiles/contents/0000014/14602/kekka.pdf

同社の本社は東大阪市御厨中にあります。ご当地の運送会社ですね。

開札からわずか3ヶ月しか経っていません。そもそも26小学校への運送業務を行えるだけの体制が無かったのか、その後の経済状況等の急変によるものかは不明です。

学校給食は12日から始まります。それまでに26校への運送業務を担える業者へ委託するのは至難の業です。ただでさえ4月は運送会社が忙しく、人件費やガソリン代も高騰しています。今後も引き受ける余力がある会社が簡単に見つかるとは思えません。

このままでは学校で給食を準備できません。毎日家庭から弁当を持参するか、コッペパン・牛乳・チーズといった簡易給食にならざるを得ません。

可哀想なのは何ら責任がない子供達です。契約を履行できなかった布施運輸や、適切な委託先を選ぶ目が無かった東大阪市教育委員会の尻ぬぐいをさせられるわけですから。

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