女の子の転落を偽装したジャングルジム、京都新聞より

8月1日に大津市北大路三丁目東児童遊園地にあるジャングルジムから小学校1年生の女の子が転落死した事件がありました。

公園のジャングルジムから転落か 小1女児死亡 滋賀 大津
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210802/k10013176861000.html

実はこの報道に当初から違和感を持っていました。学校等で遊び慣れている小学校1年生が、ジャングルジムから転落死するケースを見聞きした覚えが全くなかったからです。

更にこうした事故では、当初から氏名が報じられるのが一般的です。しかし、名前が伏せられていました。夏休みで遊んでいる子供が多い時期なのに、目撃者もいません。

警察は初めから事件性を疑っており、捜査が進んでいました。そして兄が逮捕されました。

 小学1年生の妹(6)に暴力を振るい、死亡させたとして、滋賀県警は4日、無職の少年(17)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。妹は今月1日、大津市の児童公園から救急搬送され、少年は当時、近所の人に「ジャングルジムから落ちた」という趣旨の説明をして119番通報を頼んでいたという。県警は転落事故を装った可能性もあるとみて事情を聴いている。

県警によると、少年の逮捕容疑は、7月下旬から8月1日までの間、大津市内の自宅で、妹の腹や背中を足で蹴るなどの暴行を複数回加え、内臓破裂などの大けがを負わせ、1日に死亡させたというもの。県警は少年の認否を明らかにしていない。

https://digital.asahi.com/articles/ASP84775XP84PTIL03S.html

女の子は兄から執拗な暴行を受けていました。腎臓が破裂するほどの極めて強い力が加えられていました。司法解剖を行うまでもなく、転落死ではないと気づけます。

 発表では、少年は7月下旬~今月1日、大津市内の自宅で、複数回にわたって妹の腹や背中を殴ったり蹴ったりする暴行を加え、右副腎破裂などのけがを負わせ、同日に外傷性ショックで死亡させた疑い。県警は認否を明らかにしていない。(中略)

妹の背中や手足などには約100か所の皮下出血があったという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210804-OYT1T50411/

更に深夜徘徊として110番通報、児童相談所へ通告されていました。

少年は妹と母親の3人暮らし。7月21日深夜には、少年が妹を連れてコンビニエンスストアにいることを不審に思った従業員が110番をしていたことが判明。県警は同日、児童相談所に通告していた。

https://www.sankei.com/article/20210804-QMRDBBBYBVPZ7CHJJFDHPMQG6E/

オレオレ詐欺等の増加もあり、警察からはコンビニへ何かしらの違和感や異常を感じたら110番通報を行う様に依頼が行われていると聞きます。

深夜に小学校1年生の女の子がコンビニに立ち寄るとは異常です。保護者同伴で特殊な事情(旅行帰り等)ならばまだしも、平日深夜に兄と一緒に立ち寄るとはあまりに不自然です。

事件が起きたのはその直後でした。数日間にわたって兄が妹に暴行を加え、死に至らしめ、公園に放置しました。

7月21日というタイミングも事件を深刻化させました。もっと早ければ、学校へ登校した際に担任等が異常に気づけました。

また、現段階では母親の関係は不明です。3人暮らしで兄が妹に暴行を加えていたら、母は気づく筈です。いったい何をしていたのでしょうか。

辛い事件が続きます。

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(追記)
兄妹は県外の別々の児童養護施設で生活し、この4月から母も含めて3人で暮らし始めたそうです。

大津女児暴行死 4月から兄妹同居 児相、トラブル把握なし
https://news.yahoo.co.jp/articles/6680dfff1e1095fd49ab312203010f2c5dc5276e

同居後に大津・高島子ども家庭相談センターがフォローをした話がありません。

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(8/11追記)
同居後に大津・高島子ども家庭相談センターがフォローを行っていました(先の記載は訂正します)。ただ、家庭内のトラブルは把握していませんでした。

激しい暴行が加えられる様になったのは、7月22日以降の事でした。コンビニでの深夜徘徊で補導された翌日、そして小学校の終業式があった翌々日の事でした。

小学1年の妹=当時(6)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死容疑で逮捕された大津市の無職少年(17)が容疑を認め、「連続で何十発も殴ったり、蹴ったりすることもあった」との趣旨の供述をしていることが10日、捜査関係者への取材で分かった。妹の全身には約100カ所の皮下出血の痕があり、滋賀県警は少年が激しい暴行を繰り返していたとみて、動機や経緯を慎重に調べている。

捜査関係者によると、少年は「7月22日から暴行するようになった」などとも供述。前日の21日未明には、少年が妹を連れてコンビニエンスストアにいるところを不審に思った従業員が110番し、県警が児童相談所に連絡していた。その際、妹には目立った外傷は確認されなかったという。

さらに母親が留守がちで、少年と妹は千円の食事代だけで1日を過ごす日があったことも判明。大津市の小学校では7月20日に終業式があり、夏休みに入って妹を世話する時間が増えたことが暴行につながった可能性もある。

https://www.sankei.com/article/20210811-2OTLSVWE5RJOTE5LAFXG75IJRY/

ネグレクト気味の母親から僅かな金額と共に妹の世話を押しつけられた少年は、様々なストレスを抱え込みました。これまでの様な自由な生活を過ごせず、小さな妹の世話をし続けるのは苦痛以外の何物でもありません(この部分は同情します)。

結果論かもしれませんが、4月からの同居が誤りの始まりでした。生活能力や育児能力がない母親、通学も仕事もしない兄、小学1年生の妹、平穏な生活を送れる筈がありません。

どういった判断を基にして同居にGoサインを出したか、同居後のケアは適切だったのか、様々な検証が必要です。