新年度まで残り1週間となりました。4月から保育所等へ入園する方は準備に追われている時期です。膨大な提出書類、持ち物、記名等、本当に大変です。

何を準備すべきかは、保育所等から配布された書類(しおり)に書かれている筈です。反対に「書かれていないけど、ここには気をつけた方が良いです」という内容も

提出書類は手元控えを

入園時は本当に多くの書類を提出します。途中で根を上げてしまいそうになったほどでした。しかも手書き書類ばかりです。本当に大変でした。

しかし、提出する書類は重要な物ばかりです。発育状態、予防接種の有無、緊急連絡先、家庭の状況等、安全な保育を行うには必要な情報です。

書類は提出して終わりではありません。園から記入した内容について問い合わせを受けたり、どういった内容を書いたか確認したくなる事があります。

提出前には必ず手元控えとして、コピーを取って下さい。スマートフォンで書類を撮影するのもOKです。

また、数年後に下の子が保育所等へ入園する家庭もあるでしょう。以前に作成した書類が手元にあれば、参考にしながらサクサクと新たな書類を仕上げられます。書式が違ったとしても、記入する項目は似ています。

記名は毎月確認を

しおりには必ず「全ての持ち物に記名して下さい」と書かれています。例外はありません。日々消費するオムツにすら記名します。初めは本当に驚いたのですが、多くの園児が似た様な持ち物を持参するので、記名が無いと本当に分かりません。記名があっても保育士が勘違いし、他の園児の持ち物が紛れ込んでしまう事が少なくありません。

記名は一度で終わりません。新しい持ち物には都度記名するのに加え、毎日の洗濯で薄れてしまった名前を上書きするのも大切です。早ければ1ヶ月で、遅くとも半年で読めない程に薄れてしまいます。

私は布書きペンタフウォッシュ(パイロット)で記名しています。濃くはっきりと書けます。

慣らし保育は極めて重要

入園式の翌日から通常保育が行われるわけではありません。当面の間(1~2週間)は「慣らし保育」が行われます。

数年前、大阪市の認可外保育施設で不幸な事故が起きました。入園初日の1歳男児が死亡しました。

【ニュース】認可外保育「たんぽぽの国」(大阪市淀川区東三国)で1歳男児が死亡

しかも事故が起きたのは、登園してから僅か1時間20分後でした。午睡中に口元は紫色、顔は白くなっているのに保育士が気付きました。

涙無しには読めない「たんぽぽの国保育事故調査報告書」

この事故を受け、大阪市は慣らし保育を従来以上に重要視する対策を打ち出しました。全ての保育所等に義務付けている筈です。初めは短時間の登園、次は昼食まで、そして午睡と言った様に、段階を経て保育時間を延ばしていきます。

初めて保育所等を利用する子供にとって、大好きな家族やお家から離れ、誰も知らない施設で過ごすのは極めて大きなストレスが掛かります(大人も一緒ですね)。新しい場所に少しずつ慣らしていきます。

また、慣らし保育期間中に十分に慣れる事ができなかったら、保育所等と相談して期間を延長する事も可能でしょう。そうした話が保育所等からあるケースもあります。

全ては「子供の安全」の為です。特に4月は慎重すぎるほど慎重に対応すべき時期です。

難しいコロナ対策

コロナ禍までは、子供が少し体調を崩していても通常通りに預けるのが一般的でした。子供は体調を崩しやすく、その度に仕事を休んでいたら有給休暇を使い果たしてしまいます。語弊はありますが、「なあなあ」で済まされていました。

しかし、コロナ禍によって一転しました。子供に風邪症状があったり家族に発熱者がいる場合は、登園を自粛する連絡がありました。保育施設でクラスターが発生したケースが相次ぎ、保育所等はずっとピリピリしています。

緊急事態宣言が発出された時期は、保護者ですら保育室内への立入を拒まれました。関係者以外の第三者に至っては、園内への立入が制限されました。

園児のマスク着用は保育所等によって判断が割れています。周辺の話を聞いた限りとなりますが、2歳から着用を義務づけている施設は確認できませんでした(皆無では無い)。

3-5歳児は家庭の判断に委ねている施設が多いですね。幼稚園は着用している園児が多く、保育所等は少ない印象です。お世話になっている保育士は「適切に着用できるのが理想的だけど、それは夢物語です。適切に着用するのは難しい、体調変化に気付きにくい、落としたマスクの処理等、デメリットの方が遙かに大きい。専門家は現場を見て欲しい。」と溢していました。

入園まで残り1週間

残り時間は僅かとなりました。今後は子供と長時間過ごす機会は減っていきます。休みがない子育てから解放される気持ちと、寂しい気持ちが交錯します。

あと1週間、家族で有意義な時間を過ごして下さい。