先日、自民党の党大会が開催されました。

3月13日、第89回自民党大会が開催されます。
開催にあたっては、収容者数の制限など新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じた上で実施されます。

https://www.jimin.jp/news/information/202890.html

「収容者数の制限など新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じた」とされていますが、実際はどの様な光景だったのでしょうか。必勝コール(いわゆるガンバロー)を行ったと思われる様子を撮影した写真がツイッターに掲載されています。

目を疑う様な光景です。肩と肩が触れ合うかの様な混み具合の中で、大勢の関係者が右腕を突き上げて「勝つぞ!」と斉唱しています。7月の参院選へ向けた盛り上がりが感じられます。

しかし、この3月に日本各地で行われる卒園式や卒業式では、こうした光景は皆無です。

お世話になっている施設の卒園式や卒業式に参加できるのは、それぞれ同居家族2名と未就学児のみとされています。小学生以上のきょうだいは「参加お断り」です。案内文には「会場内ではできる限り静粛にお過ごし下さい」という注意書きが添えられています。

来賓も呼びません。例年なら卒園式に参加する年中さんは参加無しとなりました(卒業式は5年生が参加)。

第6波の真っ只中であり、子供の感染者が非常に多い状況を踏まえると、こうした制限はやむを得ません。

先生方からは「卒園式や卒業式当日はもとより、その前からも感染拡大を絶対に起こさない」という強い決意が感じられます。窓をこれまで以上に大きく開ける等、感染対策が可能な簡易で強化されています。

子供や子育て家庭に様々な制限や負担や自粛を強いる一方、国政政党たる自民党は何をしているのでしょうか。

広い宴会場という密室に大勢の人間が集まり、来賓として招いた友党や経済界の代表者等が挨拶を行い、主要幹部や代表が演説を行いました。一生で一度しか無い卒園式や卒業式との落差が余りに激しいです。

「まずは隗より始めよ」という言葉は、自民党には当てはまりません。国民の生活や反発を軽視すると共に、好き勝手やっても票や議席を失わないと胡座をかいているのでしょうか。

また、他の各党はどうするのでしょうか。各党がどの様に振る舞うかを、国民は冷静に見ています。観念論では無く、地に足が付いた現実的な判断と政策を望みたいです。