令和3年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果によると、小中学生の体力は平成20年以降の最低水準にまで低下しました。特に小学5年生男児の体力は、最低水準を遙かに下回りました。

https://www.mext.go.jp/sports/content/20211222-spt_sseisaku02-000019583_111.pdf

低下した原因は「コロナ禍」以外の何物でもありません。外出や運動等が制限された事によって運動時間が減少しました。また、日常的に身体を動かす機会も減っています。

我が家も思い当たる所は多々あります。週末が公共交通機関を利用して外出する日が多かったのですが、コロナ禍以降はめっきり減少してしまいました。偶に子供と出かけても、先に大人の息が上がる様になってしまいました。

ただ、全ての項目が満遍なく低下しているわけではありません。大きく低下したのは、上体起こし・反復横とび・20mシャトルラン・持久走です。コロナ禍前までは年々微増していましたが、コロナ禍以降は急反落しています。

上体起こしを除けば、いずれも有酸素運動を一定時間に渡って続けるタイプのテストです。日頃の運動不足により、子供達の息も上がりやすくなっているのでしょう。

その他の項目は、コロナ禍前と同じ傾向を維持しています。トレンドは変わっていません。

コロナ禍による運動不足による影響は、50メートル走やソフトボール投げ等には大きく現れていませんでした。瞬発力との関連は薄いと推測できます。

残念ながら、外出や運動を行いにくい環境は来年度以降も継続するでしょう。学校の体育時間でも息が上がる様な激しい運動は避けていると聞きます。

子供達が日常的に外で遊ぶ機会も減っています。できれば遊ばせたいのですが、親の目が届かない所で遊ばせるのは怖いというが本音です。公園に集まった子供達の多くがノーマスク、しかもおやつ交換をしながら大声で話している光景は耐えられません(過剰反応かもしれませんが)。

体力低下は保育園児や幼稚園児にも広がっているでしょう。小中学生ほどではないとしても、身体を動かす機会は間違いなく減少しています。

週末はもう少し子供と一緒に遊びに出掛けたいのですが、今度は親の体力問題が生じ始めています。ここ数年は体力の低下を実感しており、コロナ禍で更に拍車が掛かってしまいました。