大阪府の2月1日コロナ感染者は、過去最多の11,881人でした。人数も去る事ながら、それ以外の要素が余りに酷かったのが衝撃でした。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0201%20.pdf

年代別感染者は遂に10代が最多となりました。第6波では初めて、2年前に遡っても初めてかもしれません。

陽性率は60.2%でした。異常な高さです。検査が全く追いついていないのか、濃厚接触者が続々と陽性だと確認されたのでしょうか。

死者や重症者が急激に増え始めました。本日は死者18人、重症者15人が発表されています。

感染者が非常に多く、20代から他の年代へ広がっています。重症化率が低くても、圧倒的な「数の暴力」です。

これだけ多くの感染者が報告されているにも関わらず、新たに認定されたクラスターがありませんでした。もうクラスター追跡が機能していません。大阪市の様にクラスターを追うのを諦めている地域も多いでしょう。

今日の発表内容と見て強く感じたのは「どこで10代の感染が爆発的に広がっているかが分からない」という事でした。

以前は学校の休校情報や大学が発表するクラスター情報等から、大まかな内容は把握できました。しかし、学校は休校基準が緩和された事によって公表される情報量が激減、大学も以前ほど細かく情報を出さなくなりました。

これでは10代やその家族がどういったシチュエーションを気を付ければ良いか、なかなか見当が付かなくなります。情報公開が後退し、個人個人の警戒レベルをも引き下げています。

未就学児や就学児(10歳未満の小学生)の感染は概ね掴めます。殆どが施設内と家庭内です。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00417009/ikkatsu-2.pdf

しかし、10代は本当に分かりません。多くを占めるのは部活動だと思うのですが、これを裏付ける資料等がありません。

第6波の初期(1月上旬)には、全国各地で部活動・スポーツ団体クラスターが雨後の竹の子の様に発生しました。
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感染予防に万全を期すという前提の下、現在も大阪では大半の部活動がほぼ通常通りに行われています。スポーツ少年団も活発に活動しています(学校施設の使用は取りやめ)。

東京都教育委員会は「児童・生徒の感染リスクが高まる場面」というリーフレットを公開しました。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/sanitation/covid19/files/risk_scene/01.pdf

ここで注意喚起されている行動の殆どが部活動と重なります。

「身体接触のある運動、道具の共有」「他地区との交流(試合、合同発表会等)」は部活動そのものです。激しい運動に伴って大声を出すので、「飛沫感染のリスクの高い合唱等の活動等」に当てはまります。体育館や武道場は「換気が不十分な場所での活動」です。

部活動終了後はチームメートと一緒に「放課後の寄り道やファーストフード」を楽しむ日もあるでしょう。合宿は「外泊」、「ジュースの回し飲みや、箸などの共用」を行うグループもあるでしょう。

ベンチメンバー等は「部活動の試合などの応援」をします。「食事、着替え、身支度などをしながらのおしゃべり」は止まりません。喉が渇いたら「混雑した水飲み場」へ行きます。

運動着に着替えるのは「部室や更衣室」です。大勢が一度に動くので「混雑した昇降口や靴箱」が発生します。遠征時は「クラブチームの活動等への複数家族での自家用車送迎」が発生する事もあるでしょう。監督が運転するマイクロバスでの移動も同じです。

この様に、部活動は感染リスクが高まる場面の集合体です。どんなに警戒を呼びかけても無理です。練習中や競技中は頭から飛んでしまいます。プロスポーツ選手ですら感染者が多発しています。普通の学生なら尚更です。

学校での授業等では可能な限りの感染対策を行っています。学校行事も大幅に縮小されました。これ以上の対策を行うのが難しい程です。

しかしながら、多くの地域で部活動やスポーツ団体の活動は野放しです(活動制限する県も増えてきましたが)。これらに関連した感染事例や感染者数を大阪府等が公表しない結果、部活動関係の感染は爆発的に増えている筈です。

10代や学校関係の感染者が減らない訳です。