多くの大阪市立小中学校は今日11日が始業式でした。しかし、校内で感染者が判明した事により、初日から臨時休業を余儀なくされた学校があります。東淀中学校・新東淀中学校・菫中学校・下福島中学校の4校です。
判明日は10日が2校、11日(今日)が2校です。後者の2校は今朝に緊急の連絡が回った様子です。連絡がもう少し遅くなると、登校直後に下校する事態となってしまいました。
(東淀中学校)
緊急連絡 新型コロナウイルス感染症の発生に伴う臨時休業について(中略)
【お知らせ】 2022-01-11 08:06 up!
http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j652424
(新東淀中学校)
新型コロナウイルス感染症の発生に伴う臨時休業について(中略)
【お知らせ】 2022-01-11 08:24 up!
http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j652426
中学校は冬休み期間中に部活動が行われていました。その間に何らかの接触が生じた可能性がある事から、始業式から臨時休校を行う事になったのでしょう。対応が素早い反面、部活動というリスク行為をどこまで許容するかが悩ましいです。
明日以降は複数の小学校でも臨時休業が行われるでしょう。大阪府内の感染者が増えるに従い、臨時休業する学校も増えていきます。
ただ、文部科学大臣は「全国一斉の臨時休業を要請する考えは無い」としています。
変異株「オミクロン株」などによる新型コロナウイルス感染が再拡大する中、末松信介文部科学相は11日の記者会見で、学校の対応について一昨年のような全国一斉の臨時休校は要請しない考えを明らかにした。文科省は、学校が休校や学級閉鎖を判断するためのガイドラインも変更せず、改めて各教育委員会などに通知する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/13907f5e925fc0c19fe3ef6bed48113e1b8163e1
心配なのは大阪市長の判断です。
昨春の「給食だけ学校に食べに来る」という要請(事実上の指示)は、授業は実質的に不成立(市長は「休業では無い」と弁解も、正規の授業時数には計上できず)、そしてリスクが相対的に高い給食は学校で食べるという、全く理解できないものでした。複数の学校長から強いクレームの声が上がりました。
万が一にも大阪市立小中学校の一斉休業を行うのであれば、1週間以上前に「○○という基準を満たしたら休業を行う可能性がある」と示唆して欲しいです。直前になって言われても、対応できません。子育て世帯の生活を軽視しないでもらいたいです。
示唆から決定・実施までの間に様々な声も寄せられるでしょう。様々な意見を聞き、合理的な判断を行って欲しいです。思いつきで唐突に決定し、その実施を現場に押しつけるのは無責任です。
なお臨時休業を行ったら、春休みを返上して授業せざるを得ません。土曜授業の追加だけでは到底足りません。
保育所は家庭保育の要請含みとなります。保育所クラスターが頻発したり、多くの保育士が濃厚接触者となって保育の継続が難しくなる前に判断してもらいたいです。
これまでの経緯から考えるに、「エッセンシャルワーカー等の子どもの保育継続」が最も重要な役割となります。家庭保育のお願い→家庭保育の要請→エッセンシャルワーカーやひとり親等のみの保育、という順序で進んでいきます。
感染者のピークは全く見えません。1日の感染者が大阪府で5,000人を越えても何ら不思議ではありません。