第49回衆議院総選挙の投開票日は10月31日です。既に期日前投票も始まっています。

どの候補者や政党に投じるにあたり、重視したいのは教育や子育てに関する施策です。

そこで各党の公約集から子育て支援や関係する部分を引用し、それぞれを見比べてみます。

教育保育経済支援教育保育施設でのコロナ対応
自民党GIGAスクールや道徳教育の推進・学習環境や学校規模の確保・家庭教育支援法の制定・大学の競争推進・わいせつ教員対策法の制定・保育人材確保・学童保育の充実低所得世帯の高等教育無償化
立憲民主党少人数学級の推進・給特法の廃止・教員の負担軽減・学校DXの推進・学校や通学路の安全整備・学力テストの見直し・わいせつ教員対策保育人材の待遇向上・子ども省創設国公立大学の授業料半額・1人暮らし学生の家賃補助・奨学金の充実・児童手当の所得制限撤廃&高校まで延長・学校給食無償化・ひとり親世帯の支援強化・出産無償化
公明党学校DXの推進・少人数学級の推進・教員の負担軽減・給特法の再検討・わいせつ教員のデータ集約・幼児教育の充実子ども家庭庁を設置・産後ケアの充実・配置基準の見直し・保育人材の確保&待遇向上・わいせつ保育士の再就職制限・10万円給付・出産一時金の増額・高校授業料無償化の対象拡大・医療費助成の拡大学校予算の補助
日本維新の会教育や給食の完全無償化・教育バウチャーの導入・出産一時金の増額・妊婦健診等の無償化
共産党最低基準の見直し・公立保育所の充実・学童保育の充実教育や保育の完全無償化・学校給食の完全無償化・奨学金の拡充・医療費の無償化・児童手当の拡充小学校等休業支援金の充実・検査の拡大
国民民主党教育国債による予算拡大教育無償化・奨学金の拡充・児童手当の拡充オンライン授業支援・保護者の支援

自由民主党は教育に関する項目が充実している反面、子育て支援はあっさりです。他党とは違い、子育て世帯への直接的な経済的支援に関する項目が手薄です。

立憲民主党が学校の安全や経済支援を強く訴えています。児童手当の所得制限撤廃や高校卒業までの拡充は助かる世帯が多いでしょう。経済的な支援項目が非常に多いのですが、財源が心配です。

公明党の各候補者が演説で繰り返し強調しているのは「高校3年生までの子ども達への10万円給付」です。テレビでも何度も放映されています。

日本維新の会は様々な費用を無償化する反面、徹底した競争を促そうとしてます。ぶれません。

日本共産党は子育て世帯への経済的支援策が充実しています。「小学校等休業支援金の充実」は特色的です。

国民民主党は「教育国債による教育投資」を強く訴えています。オンライン授業の支援は必要ですね。

教育重視か子育て支援重視か

どの政党も子どもに関する予算を重要視しようとしていますが、その中身には大きな違いがあります。

際立ったのは、教育と子育てに対する温度差です。学校教育の充実を強く主張する政党もあれば、保育施設の充実や家計への直接支援を訴える政党もあります。大風呂敷を広げる政党もあります。

我が家にとって頭が痛いのは「高等教育の学費や諸経費」です。学費は何とかなりそうな雰囲気(あくまで雰囲気)なのですが、少しでも足が出てしまうと途端に厳しくなります。

実は私自身は学費が非常に安いコースを辿ってきました。例えば「私立大学を十数カ所も受験し、入学金を複数校に振り込み、東京で一人暮らしを始める」という学生生活が全く想像できません。

もしも子どもがこうした話をし出しても、「お金がないから無理」と言わざるを得ません。学費は兎も角、生活費は到底無理です。自宅から通学できる範囲に限るつもりです。

こうした制限を設けるのが当然だと考えている反面、もしも一人暮らしさせられる程の補助があったら助かるという思いもあります。どこまでを公助に頼るべきか、分からないのが本心です。

奨学金もできれば借りさせたくありません。名前は奨学金ですが、実態は「借金」です。

各党の主張を比較しつつ、10月31日は忘れずに投票するようにして下さい。