感染した児童や保護者はもとより、他家庭も激怒する話です。

 兵庫県尼崎市教育委員会は3日、市立小学校の教員が新型コロナウイルスに感染したことを報告せずに授業を行い、担当学級で児童2人の陽性が確認された、と発表した。1人は一時38度台の発熱があり、もう1人は無症状という。市教委は6日に保護者説明会を開いて謝罪する。

 市教委によると、この教員は8月25日に発熱し、感染が判明したが、学校側に報告せず、翌26日から年休を取得。体調が改善したと自分で判断し、始業式があった同30日に担当学級で4時間目まで授業をした。保健所から「連絡がとれない」と市教委へ連絡があり、発覚した。

 市教委は2日、学級の児童33人や教職員のうち、希望者にPCR検査を実施。他に体調不良を訴えている児童らは確認されていないという。3日までの予定だった臨時休校は6日まで延長する。

 市教委の担当者は、児童の感染経路は不明としつつ、「教員の行動は問題で保護者や児童に申し訳ない」と話している。教員からは詳しい聞き取りができない状態が続いているという。

https://digital.asahi.com/articles/ASP936VMVP93PIHB01W.html

小学校名を聞きましたが、真偽不明の話なので現段階では伏せます。

8月25日に発症したとしたら、5日後の30日までまだまだ他者に感染させる可能性がある時期です。体長が改善したと判断したのは早合点です。

もしも30日に教員から児童に感染したとしたら、3日後の9月2日にPCR陽性と判定されても矛盾はありません。数日後に再検査を行ったら陽性と判定される児童も現れかねません。

市教委の担当者は「児童の感染経路は不明」と話していますが、教員から感染したと考えるのが自然です。タイミングはバッチリ、しかも33人中2人が感染しています。

当該教員は感染した事実を学校へ報告しないばかりか、保健所からの電話も無視していました。

保健所は何度も教員へ電話を掛けたが繋がらず、何らかの情報(健康保険証の情報?)を頼りに市教委へ電話し、そこから勤務校へと連絡が伝わった様子です。

 教諭の居住地を管轄する保健所が医療機関からの報告を受け、本人に何度も連絡したが、電話に出なかったため、市教育委員会に在籍確認があり、感染を隠していたことがバレた。市教育委員会管理部職員課の担当者がこう説明する。

「保健所からは『本人と連絡がつかない』と電話がありました。学校ではなく教育委員会に連絡してきたということは、教諭の勤務先を知らず、共済組合の保険証を見て連絡してきたのかもしれません。すぐに学校と連絡を取ったのですが、学校側も驚き、慌てて自宅に帰らせたようです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/23c6a996c0d9fa9d4cf7a421756515cb33dc7bea

事実を隠そうとした余り、極めて大きな問題に発展してしまいました。

教員はこの学校で教壇に立ち続けるのは難しいでしょう。私が保護者だったら、少なくとも担任の交代を要望します。

自らの体調管理の無自覚さに加え、重過失によって児童を感染させた事実は許されません。言語道断です。

これによって家庭内感染が広がったり、休校期間中は出勤できない家庭が相次ぐでしょう。教員による重過失は明らかなので、尼崎市による賠償問題に発展する余地があります。

尼崎市の教育長も怒っています。厳重な処分は避けられないでしょう。

 白畑優教育長は「教育公務員としてあるまじき行動で、厳正に対処する」と、カンカンだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/23c6a996c0d9fa9d4cf7a421756515cb33dc7bea

学校での感染事例では部活クラスターが目立ちますが、個々の事例を見ていくと「教員+教員」や「教員+児童生徒」というケースが目に付きます。

大半のケースでは教員から児童へ感染が広がっているのではないか、と感じています。

学校での感染拡大を防ぐには教員や児童生徒の体調管理に加え、「教員のワクチン接種」が極めて重要なのでしょう。