首都圏での新型コロナ感染拡大が止まりません。

千葉市の私立幼稚園では職員8人・園児59人の合計67人が感染する大クラスターが発生しました。記憶の範囲では、国内の幼稚園で発生したクラスターとしては最大規模です。

千葉県内では、浦安市の保育所で新たなクラスター=感染者の集団が確認されたと27日に発表がありました。千葉県内では、すでにクラスターが確認されている千葉市の幼稚園でも感染者数が67人に上るなど、就学前の子どもが通う施設での集団感染が相次いでいます。

千葉県内では27日、新たに405人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表がありました。

1日に発表される新規感染者数としては、2回目の緊急事態宣言が出されていた1月24日以降では、26日に次いで2番目に多くなりました。

浦安市内の保育所では、これまでに職員1人と園児4人の合わせて5人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、千葉県は新たなクラスターが発生したと発表しました。

また、すでにクラスターの発生が発表されている千葉市若葉区の幼稚園では新たに園児20人の感染が確認され、これまでに確認された感染者の数は教諭ら職員8人、園児59人の合わせて67人に上っています。

千葉市によりますと、この幼稚園では、職員がマスクを外して子どもたちに声をかける場面があったということで、これまでに検査結果が出た職員や園児、合わせて196人のうち34%が陽性となっています。

千葉県内では7月に入り、市川市の2つの保育所、船橋市と柏市のそれぞれ1つの保育所でもクラスターが発生していて、就学前の子どもが通う保育所や幼稚園での集団感染が6件に上ります。(以下省略)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210727/k10013163771000.html

市川市・船橋市・柏市・浦安市・千葉市はいずれも東京通勤圏にある都市です。東京駅へは概ね1時間以内に辿り着ける為、非常に多くの方が通勤通学しています。

就学前の子どもが通う施設での感染対策は非常に難しいです。園児達はノーマスク、もしくは正しくない方法でマスクを着用しているのが専らです。残念ながら、マスクによる感染防止効果はあってないような物でしょう。

こうした施設内に感染者が入り込んでしまうと、子供達の間であっという間に広がってしまいます。教職員が持ち込み、給食やマスクを外した場面で感染を広げてしまう事もあります。

ただ、計67人という数字は異常です。幼稚園で発生したクラスターとしては恐らく国内最多です。

https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/iryoeisei/seisaku/covid-19/210727_cov_2.html

感染者の多くには何らかの症状が発生しています(無症状者は「無」と示されている)。「妙に発熱者が多いなあ」「咳や咽頭痛を訴える園児が目立つ」などといった兆候は捉えられなかったのかが気になります。

子供が感染してしまうと、家庭にも極めて大きな影響が発生してしまいます。当然ながら家族は濃厚接触者となるので、少なくとも2週間は通勤通学ができません(それより長くなる事もしばしば)。

また、未就学児は1人で入院療養・宿泊療養することはできません(中学生でもダメという話を聞きました)。陽性判定された家族と一緒に入院するか、もしくは濃厚接触者となった家族と自宅で過ごすケースが専らでしょう。

後者の場合は子供から大人が感染してしまうリスクがあります。未就学児は部屋で1人で生活するのは事実上不可能です。親が一緒に過ごさざるを得ません。マスクを正しく着用するのも難しいでしょうから、家庭内感染が広がる危険は極めて大きいです。

感染した本人も辛く、親も生活面で行き詰まりかねません。非常に深刻な事態に陥ります。

こうした事態に直面してしまうのを本当に恐れていたので、私はワクチン接種を殊の外に急ぎました。

子供経由で感染するリスクが極めて小さくなるので、生活が格段に組み立てやすくなります。もしもの際は、陽性となった子供と2人で過ごす覚悟もあります。

デルタ株の広がりによって、今後も全国各地で幼稚園・保育所・学校等でのクラスターが相次ぐでしょう。幼稚園や保育所内での感染拡大を防ぐのは困難です。感染を持ち込まないように、周囲にいる大人が気を付けるしかありません。