恐れていた、かつ予期していた事態です。

7月27日の東京都新型コロナ感染者は2848人でした。1都道府県の発表数としては過去最多です。

1週間前の7月20日の感染者は1387人でした。連休中の結果がまとめて出るとは言え、倍以上に増加しています。

明日以降も非常に多い人数が発表されると推測されています。

東京都は医療崩壊の足音が聞こえています。昨日26日の病床使用率は42パーセント、重症病床使用率は56パーセントです。


https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medical/six_indicators.html

ただ、医療機関は数字以上に逼迫している様子です。「既に満床だ」という話を頻繁に見聞きする様になりました。大阪以上に確保病床と実際に運用できる病床数に差が生じているのでは無いか、と感じています。

医療崩壊が発生した大阪で何が起きたか、過去につぶやきをまとめていました。

【コロナ・4/27更新】医療崩壊する大阪、医療従事者・感染者の悲鳴(第4波)

今回の東京第5波は現役世代の感染者が中心となっています。重症病床より中等症病床の方がより逼迫し、何割かは軽症病床にあふれ出るでしょう。

その結果、入院できずに自宅療養やホテル療養をせざるを得ない感染者が続出しました。中には自宅やホテルで亡くなる感染者もいました。

街中は救急車が頻繁に行き交い、入院先を見つけられない救急車が右往左往していました。

感染が爆発した要因の一つは東京五輪でしょう。各競技場に医療スタッフを派遣した結果、医療機関の手薄感は強まっているはずです。コロナ病床を追加したくても医療スタッフが不足しているのでしょう。

また熱中症等の他の疾患、新型コロナワクチン、疲弊した従事者の退職等、コロナに対応する人員を捻出できない理由はいくらでもあります。

緊急事態宣言の発出が表明されたのは7月8日、発出されたのは7月12日でした。現在報告されている感染者の多くは、緊急事態宣言発出後に感染しています。宣言の効果が弱まっている事に他なりません。

今後は五輪の影響による感染者も加わっていきます。五輪によって華やいだ雰囲気となり、遊び回ったり会食を繰り返して感染した人間が相次ぐでしょう。五輪が誘発した感染です。

ただ、五輪開幕後は人流は減少傾向にあります。飲食店やパチンコ店の客も減少していると聞きます。

猛暑も重なってので外出を控え、自宅で五輪を観戦している人が多いと考えられます。五輪コンテンツは強力です。

お盆帰省はどうするのでしょうね。今から「帰省取りやめを」と呼びかけても、もう手遅れでしょう。この4連休で移動した人も多く、今後は地方部で感染が急拡大します。

今日は神奈川県・埼玉県・千葉県でも驚くべき数字が公表される可能性が強いです。今週末、もしくは来週すぐにでも緊急事態宣言が発出される可能性が強いです。

既に千葉県知事は政府と協議を始めています。神奈川・埼玉も同様でしょう。

パラリンピックは本当に開催できるのでしょうか。菅首相は「有観客でやりたい」と話していましたが、それどころではありません。首相の現状認識には明白な誤りがあります。

大阪の感染状況も心配です。今日は500人を超えるのでは無いか、と指摘されています。

関西も宣言が近づいています。大阪府は741人でした。20代が爆発しています。陽性率は8.3%と高く、感染を拾い切れていません。


https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0727.pdf

宣言抜きで感染者を減少させられるとは考えにくいです。