大混乱が発生している新型コロナワクチンにつき、各市町村に8月以降に配分される量が公表されました。
自治体別ワクチン配分を公表
ファイザー製、8月2日以降
厚生労働省は7日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、8月2日からの2週間と、同16日からの2週間に、全国に追加配送する各約8千箱(約936万回分)の市区町村別の割当数を発表した。
国は、実務を担う自治体が接種計画を立てやすいよう、2週間ごとの配送量を示した「基本配分計画」を示している。8月2日からと、同16日からの期間については各1万箱程度を配送できる見通しを示しており、今回はこのうちの12~64歳の人口を踏まえて割り当てる各約8千箱の内訳を公表した。
ただし、在庫が余っている市区町村については、配分量を1割削減するとした。
発表されたのは第11クール(8/2~)・第12クール(8/16~)における基本配分計画です。これに加え、各市町村には調整枠で一定量が配分されます。
基本配分計画の改訂について(第11・第12クール分)
大阪市に配分されるのは第11クールが164箱、第12クールが163箱、合計327箱です。
1箱あたり1,170回接種が可能とされています。つまり、大阪市には概ね8月に相当する上記2クールで少なくとも382,590回分のファイザーワクチンが配分されます。
ただ、大阪市の12-64歳人口は1,800,793人もあります。全員が接種すると仮定すると、8月に配分されるのは総接種回数の10%余りとなります。
このペースだと、全員が接種するのに10カ月も掛かってしまいます。7割が接種するとしても7カ月です。既接種者や医療従事者・職域接種・自衛隊や大阪府の大規模会場で接種する方を控除しても、年末まで掛かってしまう計算です。
更に「今後のワクチン供給が不安なので2回目分の在庫を手元に確保しておく」という考えが一般化すると、接種ペースは更に落ちます。
この後には11歳以下の子供への接種が待っています。このペースだと年末から年明けになりそうですね。年度内に接種できれば御の字です。
「ワクチンの接種加速化」という旗が振られても、裏切られた自治体や医療機関は見て見ぬ振りをするでしょう。無理の無い範囲でワクチン接種が行われそうです。