急転直下です。NHKでも報じられました。

新型コロナウイルス対策で、政府は、東京都を対象に4回目となる緊急事態宣言を出す方針を固め、与党側に伝えました。
また、沖縄県の緊急事態宣言も延長し、期限は、いずれも来月22日までとする方針です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013125451000.html

東京に緊急事態宣言発令 政府調整

政府が新型コロナウイルス特別措置法に基づき蔓延(まんえん)防止等重点措置を適用している東京都に対し、緊急事態宣言を発令する方向で調整に入ったことが7日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。23日に開会式が行われる東京五輪は、原則無観客で行われる公算が大きくなった。東京都に宣言が発令されれば、これで4回目となる。

政府は現在、10都道府県に対し11日を期限として重点措置を適用している。千葉、神奈川、埼玉の首都圏3県については重点措置の期限を延長し、残りの6道府県については解除する方向で検討している。緊急事態宣言が発令されている沖縄県については、重点措置に移行する方向で調整している。

菅義偉首相は7日夕、関係閣僚と協議した上で、最終的な方針を固める。

https://www.sankei.com/article/20210707-VOU6TRCSSJJVFKGET64MM6XVZ4/

産経新聞なので飛ばしかもしれない点は留意して下さい。

事態が急激に動いています。

まずは午後から開催された厚生労働省アドバイザリーボードです。

ここで7月中に東京の感染者が1,500人を超えるシミュレーション(東大の仲田先生?)が提示されました。

7月中に都内感染者1500人超えも 厚労省専門家組織
https://digital.asahi.com/articles/ASP775RM2P77ULBJ012.html

その後、16時45分に本日の東京の感染確認者が920人と公表されました。

東京都 コロナ 3人死亡 920人感染確認 900人超は5月13日以来
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013124641000.html

そして、現在はいわゆる5大臣(首相・官房長官・厚労相・国土交通相・コロナ担当相)会合が行われている様子です。

本日日中の報道では重点措置の1カ月延長が取りざたされていましたが、アドバイザリーボードの議論や東京の感染者数を見て方針を大きく転じた物と考えられます。

もしくは、専門家等から内々に「重点措置の延長を諮問されても、分科会としては了承できない」というやりとりがあったのかもしれません(西村大臣と専門家は密接に連絡を取り合っているそうです)。

緊急事態宣言が再発令されれば、東京五輪の無観客開催は確定的です。仮に有観客だとしても、その規模は大幅に縮小されるでしょう。

最後まで有観客に強くこだわっていたのは菅首相とされています。首相の決断力の無さが、直前まで観客の有無が決められない事態に繋がりました。

仮に4月や5月の段階で無観客開催を決められていたら、準備等はより円滑に進んだでしょう。ボランティアや医療スタッフの人数も減少し、大会運営に注力できました。

全ての物事に共通する事柄ですが、直前に決められると周囲は大変です。小さなイベントでも振り回されます。

ましてや4年に1度開催される、世界最大のスポーツイベントなら尚更です。有観客でも無観客でも混乱するのは必至でした。

全てが遅すぎました。