(クラスターが発生した由布川小学校)

警戒心が薄かった地方でも大クラスターが発生しています。

小学校で大規模クラスター 2校で計44人感染 1000人以上を検査 大分県

小学校で大規模なクラスター発生です。

由布市は13日、市内2つの小学校でクラスターが発生し、分かっているだけでも感染者は2校合わせて44人に上ると発表しました。

県内の小学校でクラスターが発生するのは初めてで、2校全ての児童と教職員1000人以上に対するPCR検査が行われてます。

クラスターが発生したのは、由布市の由布川小学校と挾間小学校の2校です。

市によりますと、由布川小学校ではこれまでに児童や教職員37人が。また、挾間小学校では7人の感染が確認されています。

発熱などの症状が出ている感染者もいるということですが、多くは無症状だということです。

現在、2校全ての児童と教職員合わせて1000人以上に対するPCR検査が行われていて、由布川小学校では検査の会場となった体育館から保護者に連れられて出てくる児童の姿が見られました。

市は、由布川小学校と挾間小学校のほか隣接する石城小学校の合わせて3つの小学校と挾間中学校などについて14日まで臨時休校としています。

また、これまでに感染が確認されている児童が12日にクラスターが発表された市内のスポーツクラブに所属していることを受けて、市内全ての小学校のクラブ活動や地域のスポーツクラブに対し5月いっぱい活動を自粛するよう求めています。

一方、県教委も会見を開き、体育や部活動で身体的接触を避けるよう県内全ての県立学校に13日に通知するとしています。

また、大分市教委も市内の公立の小中学校の体育大会を2学期に延期することを決めていて影響が広がっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/71bef07b6efe38edc75563436d3190d0a6f17020

クラスターが発生したのは、由布市立由布川小学校挾間小学校です。

両校は道なりで2.5kmほどしか離れていません。進学する中学校も同じ狭間中学校です。

両校にクラスターが発生した一因として、由布市内のスポーツクラブが指摘されています。クラスターが発生した同クラブには、両校の児童が参加していました。

 由布市の地域スポーツクラブでは、これまでに会員の児童8人がPCR検査(遺伝子検査)で陽性だった。県はクラスターと判断した。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2021/05/13/JD0060246691

学校外のスポーツクラブは適切な感染予防策が取られていない事が多いです。活動中のマスク不着用は仕方ないとしても、活動前後にマスクなしで飲食や会話等を行う姿を大阪市内ですらよく見かけます。

ましてやこれまで感染者が少なかった大分県の山間部であれば、都心部と比べると警戒心は薄いでしょう。学校も同様です。

変異株の特徴の一つとして、「クラスターの規模が大きくなりやすい」と指摘されています。適切な感染予防対策が取られていない閉鎖空間があれば、爆発的に感染が広がってしまいます。

多くの児童や教職員が感染してしまうと、2週間程度の全校休校は避けられないでしょう。1回目のPCR検査では陰性であっても、2回目以降の検査で陽性と確認される事例も発生します。

日本中に変異株がまん延しています。どこでも感染する必要があります。

学校で重要な対策は「マスク着用の徹底」「給食は全員前向きで黙食」「合唱や屋内運動等のハイリスク活動を避ける」「部活動の自粛」です。

これを徹底している大阪市では、今年は子供が巻き込まれた小中学校クラスターは発生していません。

今後心配されるのは、由布市の様な地域スポーツでのクラスターですね。大阪では今も盛んにリトルリーグ(少年野球)の活動が行われています。

消毒液等は置いてありますが、活動中はマスクなしです。近距離で会話もします。一緒に飲食する機会もあるでしょう。見ていて危なっかしいです。