『西日本新聞「あなたの特命取材班」』には全国的に話題を集める記事が数多く掲載されています。身近な話題を丁寧に取り上げる姿勢に好感が集まっているのでしょう。
今回は子供の漢字ドリルやテストに関する話題です。厳しすぎる採点基準が賛否両論を呼んでいます。
とめ、はねで1年生に0点 先生、厳しすぎませんか?
習字のような「とめ、はね、はらい」ができていないと、漢字ドリルは全てやり直し。テストは0点―。小学1年の担任のこうした指導に対し、保護者から「厳しすぎる」という悩みが届いた。わが子の就学を前に、どこまで丁寧に字を書かせるべきか思案している保護者は多いはず。西日本新聞「あなたの特命取材班」がウェブサイトで意見を募ったところ、保護者や教育現場からさまざまな声が届いた。字体の指導は、どこまで厳格であるべきか。(以下省略)
子供の字は本当に乱雑ですね。「読む」というよりは「解読」しています。余りの読め無さに、書いた子供自身も読めない事が起きています。
小学校低学年では「書写」という授業があります(ない学校も?)。ひらがなや漢字等を丁寧に書く授業です。とめやはらい等もしっかり指導しているそうです。
漢字の採点が厳しすぎるのは、程度問題かと感じています。0点にはせず、△で部分的に減点を行うのならば私は納得します。
ただ、前提条件があります。普段の授業や漢字ドリルの丸付け段階から、同じ基準で指導や採点等を行って欲しいです。
授業等では雑な字を見逃していながら、漢字テスト等では厳しく採点されたら子供は戸惑ってしまいます。「二重基準」は明確な誤りです。
私自身も何度も丁寧に書けないかと子供を指導したのですが、効果の無さに途中で放り出してしまいました。
学校でも適切に指導して欲しいのですのが、忙しい先生が児童1人1人に指導する時間はなかなか確保できない様子です。家庭に丸投げされるケースも少なくないと聞きます。
また「今後は学校でもコンピューターを使うのが当たり前になるから、丁寧な字を書く指導に意味は無い」という声もあります。
しかし、高校受験や大学受験等は今後当分の間は紙と鉛筆で解答する仕組みが続くでしょう。誰にでも読める字を書くのは基本中の基本です。