保育園の入園準備、本当に大変でした。
園児の袋、手作りは必要?「強制でない」と言うが…
保育園や幼稚園の入園で、各家庭が準備に追われる時期。4月から次男を保育園に預けた東信地方の女性(36)から「園生活に必要な袋類は、なぜ手作りなのでしょうか」との疑問が「声のチカラ(コエチカ)」取材班に寄せられた。仕事が忙しく裁縫も好きではない。「市販の製品は駄目なの?」。手作りか市販かで家庭が評価される風潮にも違和感を抱いている。
女性は、次男を預ける公立保育園から、入園を前に「作ってください」と書かれたしおりを渡された。寸法が詳細に示されたコップ袋、絵本袋、パジャマ袋、着替え袋…。「決められた寸法で、手作りでなければ園生活に支障が出るのでしょうか」
女性は男児2人を育てるシングルマザー。長男の入園時には手芸店に依頼した。次男を預ける保育園は手作りを推奨。裁縫はあまり得意ではないという。「そもそも女は裁縫ができるという認識だっておかしい。ひとり親の父親だっているのに」と訴える。 長野、松本市の公立保育園を所管する部署に聞くと、手作りを前提とする取り決めは特になかった。長野市保育・幼稚園課は「家庭の在り方は多様化している。保育士も決して手作りでなくていいという認識を積極的に共有している」としている。
建前はそうかもしれないが、袋類の手作りに対する女性のような疑問は、他の母親からも聞く。女性が次男を預ける保育園のある自治体に尋ねた。「手作りを強制していることはない。ただ、園の方針で手作りを求めることはあるかもしれない」。担当者はそう説明した。
長男を私立保育園に預ける長野市の母親(34)は「共働きで忙しく、市販の物で間に合わせている」とする。保育士や周りの保護者から何か言われた経験はないが、それでも「子どもに友達が持っている手作りの物をうらやましがられると、心が痛む」。
手作りの方が「愛情が込められている」との考え方は依然としてある。だが、松本短期大幼児保育学科の内藤美智子教授(67)は、そもそも保育園は働く親を支える施設とし「愛情を示す手段は手作りだけではない。苦手なことは無理をせず、楽して良い」と助言する。自身も子育てをしていた約40年前は、既製品を購入していたという。
近年は裁縫を代行するサービスもある。長野市の手芸店「クラフトハートトーカイ川中島店」は保育園用の袋類をオーダーメードで受注。同店など県内で11店舗を経営する藤久(名古屋市)運営部の原隆大さん(32)は「オーダーメードはもはや一般的。皆さん、ライフスタイルに応じて利用している」。
疑問を寄せた女性は今回も長男の時と同様、手芸店に頼むことにした。引け目は感じている。「保育園が『市販でも構いません』と言ってくれれば、気が楽になるのに…」
https://www.shinmai.co.jp/corporate/henshu/koechika/2021/04/01/hukuro.html
お世話になっている保育所で配布されたしおりには年齢毎の持ち物一覧が掲載されていますが、「手作りして下さい」とは書かれていませんでした。
他の家庭や園児の持ち物を見ても、手作りと市販品が混在しています。コップ袋、靴袋、布団袋、手提げ袋、本当にバラバラです。
我が家は市販品と手作りが混在しています。市販品を購入する事が多いのですが、これと言った物を見つけられない時は実家の母に相談して作ってもらっています。
そもそも保育所等を利用しているのは、仕事で忙しい家庭ばかりです。そこに手作りを強いるのは本末転倒です。
保育所の先生が強調していたのは、「手作りでも市販品でも良いので、とにかく名前を書いて下さい」でした。
よくあるのは、近隣の子供向け用品店(しまむら等)で購入した持ち物や服が他の園児と重なってしまい、誰の物か分からなくなるパターンです。
先生方は非常に忙しい毎日を送っています。記名されていない持ち物の持ち主を探すのは、余分な仕事を増やしてしまいます。持ち主が判明せず、処分されてしまう物もあります。
記名の重要性は繰り返して話していました。数年もすると、黒い油性ペンで書きやすい持ち物を無意識で選ぶ様になってしまいました(白ペンや名前を縫い付ける方法もあります)。
時間と生活にゆとりがないシングルマザーがわざわざ手芸店にオーダーメイドを発注せざるを得ないとは、おかしな話ですね。
ただ、たとえ市販品を購入しても、使っている内に必要となる修繕作業は家庭で行わざるを得ません。
頻発するのは「伸びたゴムの交換」ですね。帽子・エプロンタオル・ズボン等、子供の持ち物にはゴムが多用されています。何度も連絡帳に「ゴムがのびているので交換をお願いします」と書かれていました。
ゴム交換を外注するのは難しいでしょう(それとも今は可能なのでしょうか)。最低限の紐・針・交換用のゴムは家庭で準備しておいた方が良いですね。
小学生の頃に使った古い裁縫セットを実家から持ってきました。購入してから数十年が経っていますが、これで十分です。