既にニュース等で報じられていますが、今年は2月2日が節分です。

節分というと豆まきですね。お世話になっている保育所でも毎年行われています(但し豆はまかない)。

しかしながら、残念な事に子供が豆等を誤嚥して窒息死する事故が後を絶ちません。消費者庁が注意喚起を行っています。

厚生労働省の人口動態調査によると、平成26年から令和元年までの6年間に、食品を誤嚥して窒息したことにより、14歳以下の子どもが80名死亡していました。そのうち5歳以下が73名で9割を占めていました。
特に注意が必要なのは、奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもが豆やナッツ類を食べると、のどや気管に詰まらせて窒息してしまったり、肺炎を起こしたりするリスクがあることです。

(中略)

(3)食べているときは、姿勢を良くし、食べることに集中させましょう。
物を口に入れたままで、走ったり、笑ったり、泣いたり、声を出したりすると、誤って吸引し、窒息・誤嚥するリスクがあります。

(4)節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_047/

ブドウやトマト等は切り分けて欲しいとある一方、豆やナッツ類は「5歳以下の子どもには食べさせないでください」「喉頭や気管に詰まると窒息の危険が高く、大変危険」と強く書かれています。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_047/assets/caution_047_210120_0001.pdf

昨年2月には島根県松江市の「松江認定こども園」で行われた節分の豆まきにて、大豆を食べた園児が死亡する事故が発生しました。

 松江市東朝日町の「松江認定こども園」で3日、節分の豆まき行事の際に園児(4)が豆をのどに詰まらせ、窒息死していたことがわかった。島根県警が事故原因を調べている。

 市子育て政策課によると、3日午前、豆まき中に園児1人が突然苦しみだし、職員が119番通報した。運ばれた病院で死亡が確認され、死因は大豆が気道に詰まったことによる窒息だった。市は8日に園に調査に入るとともに、市内109の保育施設(認可外を含む)に対し、誤嚥(ごえん)に気をつけることなど国のガイドラインに則した注意喚起をしたという。

https://digital.asahi.com/articles/ASN2F36JHN2FPTIB002.html

今月3日、松江市の松江認定こども園で4歳男児が節分の行事中に意識がない状態で倒れ、搬送先の病院で死亡した。男児は炒り豆を食べた後に豆まきをしていた。死因は豆が詰まったことによる窒息死だった。詰まっていたのは一粒で、水分を含んで大きくなった豆が気道を塞いでいたという。

https://kakaku.com/tv/search/keyword=%E6%9D%BE%E6%B1%9F%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E5%9C%92/

保育所等のみならず、自宅で豆まきや豆を食べさせる家庭でも十分にご注意下さい。

なお、我が家では固い豆は一切食べていません。祖父母から貰う機会もあるのですが、悪いと思いながらもこっそり処分しています。

子供と一緒に食べるのは納豆ばかりですね。食べた後の片付けが大変ですが、子供が大好きなので辛抱しています。

「節分用の誤嚥防止豆」があったら良いかもしれません。どこかの食品メーカーが開発しないものでしょうか(需要がなさそうですが)。

ひょっとすると、節分の恵方巻きが流行始めたのは、「豆は避けたい」という気持ちが働いたのかもしれませんね。