H26保育所一斉入所結果分析、10回目は中央区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
(入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。)
なお、【H26保育所入所申込状況分析】(5)中央区も参考にして下さい。

※各区の分析を順次行っていますが、「○○区の状況を早めに知りたい」「○○保育所についてもっと突っ込んだ分析を」というリクエストがありましたら、コメント欄やお問い合わせからお寄せ下さい。

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【H26】大阪市子育て支援施設データ&マップ(非公式)より

名称H26入所者数H26入所者平均H26入所基準点H25入所者数H25入所者平均H25入所基準点
あゆみ保育園36195.218537195.5195
南大江保育所26202.819535199.5195
大手前保育園11187.315510191.5155
マザーシップ船場保育園22198.318518199.4195
ゆめ中央保育園33202.119527196.2195
蓮美幼児学園まつやまちナーサリー22191.417521186.9175
つばな保育園20194.617527185.9155
蓮美幼児学園もりのみやナーサリー23197.719576193.7175
蓮美幼児学園てんまばしナーサリー13192.417510191.5125
慶生会上町みどり保育園47192.9175
御堂筋本町ちどり保育園平成27年1月開所予定
京進の保育 HOPPA保育園平成27年4月開所予定/中央区瓦町4丁目 → 新設とりやめ
ブライト保育園大阪谷町平成27年4月開所予定/中央区内本町1丁目

大阪市の中心地、中央区は再開発が盛んで人口流入が盛んです。
特に就学前児童数が爆発的に増加しています。
平成26年4月1日時点で4,091人と、前年から278人も増加しています。
前年比+7%と市内で最も高い伸び率です。

これにより、入所申込数は昨年から33人増えて409人となり、入所倍率も0.19倍上昇して1.62倍となりました。
入所に必要な点数も高く、新入所者平均点は196.49点と市内2番目の高さです(詳細はこちら

その一因として、保育所在籍率が21.6%と市内で最も低い点が挙げられます。
就学前児童の急増に保育所整備が追いついていないのが大きな理由です。
少なくとも平成22年度に2保育所、平成24年度に1保育所、平成25年度に1保育所を新設しましたが、一向に追いつきません。
更に平成26年度中に1保育所(御堂筋本町ちどり保育園)、平成27年4月に2保育所の新設を予定しています。

中央区にはもう一つ特徴があり、「0-2歳児のみを対象とした保育所が多い」ことです。
幼稚園が充実している点の裏返しでしょうか。
3歳児以降の預け先を別途探す必要があるのが敬遠されるのか、0-5歳児を対象とした保育所よりも入所基準点が低い傾向が見受けられます。
保育所探しではこうした点も注意が必要です。

こうした状況の為、0-5歳児を対象とした殆どの認可保育所で入所基準点・入所者平均点が著しく高くなっています。
特に南大江保育所・ゆめ中央保育園は基準点195点、平均点200点超えと著しく高く、フルタイム共働きが必要条件と言えるでしょう。
マザーシップ船場保育園・蓮美幼児学園もりのみやナーサリーも近い状況です。

救いなのは平成27年1-4月に3保育所の新設が予定されている点です。
御堂筋本町ちどり保育園以外に、瓦町4丁目及び内本町1丁目に新設が予定されています(詳細はこちら)。

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(9/9追記)
瓦町4丁目の保育所新設計画は取りやめとなりました(詳細はこちら)。
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未就学児に対する在籍率ベースで約27%(推計)となります。
飛躍的に入所しやすくなりますが、まだまだ高い点数が必要という状況に変化はありません。
また、就学前児童数の急増がいつまで続くかも大きな要素です。

中央区はどの地域でも保育所への入所が厳しい状況です。
どうしても入所したいのであれば、先に挙げた新設保育所を念頭に置くのが良いでしょう。