H26保育所一斉入所結果分析、9回目は福島区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
(入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。)
なお、【H26保育所入所申込状況分析】(4)福島区も参考にして下さい。
名称 | H26入所者数 | H26入所者平均 | H26入所基準点 | H25入所者数 | H25入所者平均 | H25入所基準点 |
海老江保育所 | 29 | 195.9 | 185 | 34 | 191.4 | 185 |
新家保育所 | 27 | 196.2 | 175 | 30 | 198.5 | 185 |
野田保育所 | 28 | 186.2 | 125 | 21 | 195.0 | 185 |
吉野保育所 | 17 | 176.1 | 145 | 17 | 185.5 | 155 |
保育所和光園 | 51 | 195.5 | 185 | 50 | 191.1 | 165 |
ひばり保育園 | 39 | 201.7 | 195 | 36 | 202.4 | 195 |
ふじのもり保育園 | 12 | 198.8 | 195 | 15 | 200.2 | 195 |
中之島ひばり保育園 | 6 | 202.2 | 195 | 6 | 193.8 | 175 |
海西ひばり保育園 | 37 | 189.6 | 155 | 33 | 194.6 | 185 |
保育所第二和光園 | 25 | 196.3 | 185 | 29 | 198.6 | 195 |
鷺洲マーヤ保育園 | 15 | 164.8 | 115 | 12 | 188.8 | 185 |
あい保育園海老江 | 57 | 180.1 | 145 |
梅田に近くて交通利便性の高い福島区は再開発が盛んな地域です。
タワーマンションの建設が相次いでいます。
ただ、就学前児童数は昨年から1%の増加に留まり、少し落ち着いた印象を受けます。
保育所への入所申込数は3%減少しました。
平成25年度一斉入所では入所保留率が42.2%と市内で最も高かったのですが、今年は27.9%と大幅に低下しました。
入所倍率も1.73倍から1.39倍へと低下しています。
新入所者平均点も4.51点減少しました。
最大の理由はあい保育園海老江の開園です。
同保育園の新入所者57人分がほぼそっくりそのまま福島区の新規入所児童数に上乗せされています。
これによって入所しやすくなったのが、同保育所の周辺に立地する鷺洲マーヤ保育園・海西ひばり保育園・吉野保育所・保育所第二和光園です。
昨年より入所基準点・入所者平均点が大きく低下しています。
入所希望者が新設保育所へ分散した為でしょう。
一方、新設保育所から遠くて影響を受けなかった保育所は、依然として入所しにくい状況が続いています。
梅田に近い中之島ひばり保育園・保育所和光園・ひばり保育園、及び西九条駅に近いふじのもり保育園は高い入所基準点となっています。
特に中之島ひばり保育園・ひばり保育園は基準点195点・平均点200点超と著しく高くなっています。
中之島に近い地域は極めて深刻な状況だと推測されます。
幸いなのは、福島区では海西ひばり保育園の増設、及び玉川4丁目付近への保育所の新設が予定されています(詳細はこちら)。
特に後者の新設保育所は基準点が高いひばり保育園付近に設置される予定であり、申込者は分散すると考えられます。
昨年から待機児童問題が深刻な地域に隣接する箇所へ、ピンポイントで保育所を新設している印象を受けます。
依然として厳しいのは西九条駅/福島/新福島駅周辺です。
周辺園はいずれも基準点が高く、入所が困難な地域です。
保育所への入所及び交通利便性を優先すると、福島区内では野田駅周辺(但し大阪環状線以北)への居住が良さそうです。
駅前保育所はありませんが、約500メートルほど離れた場所に放射線状に入所が特に困難ではない保育所が点在しています。
また、阪神野田/地下鉄野田/JR海老江駅が利用でき、梅田・北新地・なんば方面へ乗り換え無しで通勤できます。
都島区と同じく、福島区は待機児童対策が効果を上げつつある区と言えるでしょう。