H26保育所一斉入所結果分析、8回目は都島区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
(入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。)
なお、【H26保育所入所申込状況分析】(3)都島区も参考にして下さい。

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【H26】大阪市子育て支援施設データ&マップ(非公式)より

名称H26入所者数H26入所者平均H26入所基準点H25入所者数H25入所者平均H25入所基準点
毛馬保育所24184.315530189.2175
御幸保育所25169.912527184.8155
大東保育園28182.613528189.8175
都島第二乳児保育センター21195.018555196.2195
都島乳児保育センター31188.416529186.5135
都島児童センター15204.219578193.8195
都島桜宮保育園29202.119519201.3195
都島友渕保育園17176.114541193.5185
都島東保育園36187.815522191.9175
都島友渕乳児保育センター32193.61859205.5195
東野田ちどり保育園27196.217528191.9165
子ロバ保育園28198.818537194.4185
毛馬コティ保育園28186.212511195.5185
なのはな保育園14189.917515188.8165
トレジャーキッズともぶち保育園50193.3175
アスク野江内代保育園39169.4135
ぜんげんじさくらさくほいくえん45184.2155

(都島児童センターは名称変更・再編等があり、昨年との数字の連続性は少し怪しいかもしれません)

工場跡地等に大規模なファミリーマンションが建ち並ぶ都島区は、ファミリー層が数多く住む街でしょう。
ただ、流入は一段落した様子で、就学前児童数は前年比でほぼ横ばいとなっています。

保育所在籍率は37.3%で、昨年度の34.8%から大きく上昇し、大阪市内平均の36.2%を超えました。
都心部に近い区の中ではずば抜けた高さです。
最大の要因は3保育所の新設です。
また、平成27年4月には更なる新設が計画されています。
これにより、平成27年4月での保育所在籍率は約39%となる見通しです。

保育所新設による効果は、入所基準点・入所者平均点の下落という形で顕著に表れています。
昨年度は入所基準点が195点だった保育所が4園あったのですが、今年は2園(都島第二乳児保育センター、及び都島児童センター。2園は平均点も200点超)となりました。
また、大半の保育所で入所者平均点が下落しています。
区全体での入所者平均点は188.08点となり、昨年から4.65点も下落しています。
これにより、従来では点数が足りなくて入所できなくても、今年は入所できた方が少なくないでしょう。

区全体を外観すると、地下鉄都島駅に近い保育所は入所基準点が高く、離れるに従って低下する傾向があります。
自宅から一定距離にあるいずれの保育所を第1希望とするか迷った際、通勤に用いる駅への動線を重視して保育所を選択した結果でしょうか。

都島区では入所基準点が高い保育所は未だ多数あります。
ただ、フルタイムに準ずる形で自宅外労働に従事しているのであれば、自宅から一定の範囲にある保育所のいずれかには入所できそうです。
前述した4保育所の新設によって地理的偏りも解消されます。
梅田・谷町方面へ勤務するのでしたら、保育所の利便性と入所可能性という観点から都島区は第1候補となるでしょう。