H26入所申込状況分析、5回目は中央区です。

H26_nyuusyo_bunseki_chuo
H26_nyuusyo_bunseki_chuo.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【区全体】
H26一斉入所において入所倍率が最も高いのが、この中央区です。

申込人数がH25:357→H26:435人と25パーセントほど増えている一方、募集数は251→241人へと逆に減少しています。
募集数が減少したのは、つばな保育園(平成24年度新設)と蓮美幼児学園てんまばしナーサリー(平成25年度新設)が新設直後の募集数が多い時期を終え、募集数が落ち着いたのが主たる原因です。
新たに設置された慶生会上町みどり保育園が新たに51人を募集しても減少分を補い切れていません。
また、御堂筋本町ちどり保育園の会所が平成26年4月に間に合わない見込みなのも大きな影響を与えています。

年齢別に見ると、状況はより深刻です。
5歳児を除いて入所倍率は悪化しています。
特に0歳児は0.83→1.35倍(+0.52)、2歳児は2.00→5.07倍(+3.07)と著しく悪化しています。
申込数が大きく増加しながらも募集数が減少しているのが原因です。
また1歳児及び3歳児の入所倍率も2.07倍と前年より上昇しています。

【保育所別】
まずは新設保育所たる御堂筋本町ちどり保育園から見ていきます。
10月上旬時点で解体予定の建物が未だ存置されていたので心配だったのですが、不安が的中してしまい、平成26年4月の開所予定に間に合わない見込みとなっています。
大阪市HP(申込状況一覧表)には「(同保育所を第1希望として)申込書を提出されている方については、希望先変更届期間に変更手続きを行っていただきます。」と記載されています。

同保育所を第1希望とする計38人の申込者が第1希望を他保育所へ変更する事となり、近隣のマザーシップ船場保育園・ゆめ中央保育園(・西区のうつぼほんまち保育園)の入所倍率の上昇が予想されます。
いずれの保育所も既に高い入所倍率・基準点となっており、本来は第2希望だった保育所へ変更手続きを行わず、同保育所の開所まで待つというのも一つの方法でしょう。

中央区内は0-2歳児の保育を行う分園も多いのですが、保護者からの人気は6年間の保育を行う保育所(本園)に集中しています。
著しく第1希望者が増えたのはゆめ中央保育園です。
申込数が64→97人と1.5倍になり、入所倍率は3.05→3.59倍と更に上昇しています。
0歳児の申込数が24→45人とほぼ倍増しているのが主たる要因です。
また1歳児・2歳児の申込数も増加しています。
同保育所が最寄りとなる地域は比較的広く、かつ都心回帰による再開発エリアとも重複している為、この地域にタワーマンション等のファミリー向けの大規模住居が多数建設されたからではないでしょうか。

ゆめ中央保育園以外でも、あゆみ保育園(本園)や南大江保育所の入所倍率が3倍前後と著しく高くなっています。
中央区内は平成25年度一斉入所でも基準点が高い保育所が多く、更なる入所倍率の上昇もあり、平成26年度の入所は更に厳しくなると推測されます。
年度途中入所が行われるであろう、御堂筋本町ちどり保育園もご検討下さい。