【H26保育所一斉入所結果分析】(6)北区

H26保育所一斉入所結果分析、6回目は北区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
（入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。）
なお、【H26保育所入所申込状況分析】(2)北区も参考にして下さい。

【H26】大阪市子育て支援施設データ&マップ（非公式）より

梅田へ徒歩・自転車通勤が可能な北区は再開発が相次ぎ、ファミリー層の流入が盛んです。
就学前児童数がH26.4での就学前児童数は5,065人と、前年から252人増加しています。
一方で保育所在籍率が27.1%と市内有数の低さであり、保育所供給が不足していると推測されます。

こうした状況からか、入所基準点・入所者平均点が高い保育所が目立ちます。
特にきたの旭ヶ丘学園・音色つばさ保育園は入所基準点が195点と極めて高く、この2保育園と同心保育園は入所者平均点が200点を超えています。
入所するのが困難な保育所であり、周辺の保育所不足が窺えます。
入所基準点が著しく低下した保育所もありますが、0歳児募集枠の増加等、特殊要因が原因だと考えられます。

平成26年度中に北区では4カ所の保育所が開所、もしくはこれから開所される予定となっています。
ただ、平成26年度一斉入所では既設保育所を第1希望とした方が多かったのか、保育所新設による既設保育所の入所基準点の低下は見受けられません。
逆に新設保育所へはやや入所しやすかった（それでも高い入所点数が必要ですが）かもしれません。
全体としてみると、保育所へやや入所しやすくなったと言えるでしょう。
2度目の募集となる平成27年度一斉入所以降では第1希望保育所が分散し、既設保育所へも若干ながら入所しやすくなるのではないでしょうか。

引き続いて厳しいのは梅田東部です。
周囲は基準点が高い保育所が殆どの状況のままです。
保育所の新設が区南東部と西部（大淀地区）に偏っていた為です。
天神橋筋6-7丁目付近も厳しいのですが、平成27年4月に新設保育所が開設される予定であり、現在よりは幾分入所しやすくなると考えられます。
扇町公園・中崎町あたりに1園できると状況は変わるのですが・・・・。